 |
「鹿児島キャンプ」:2月20日(金) |
◆午前の部
2月20日(金)、今日でキャンプも6日目となり折り返しを迎えた。選手達も態度こそ明るく見えるものの、間違いなくポジション獲得へ向け、競争心が心の中で沸々と沸き起こっているはずだろう。
昨日の午後からぐずつき始めた天気は、夜半にまとまった量の雨を降らした後は、回復へと向かい、今朝はまたしても雲一つない、抜けるような青空が選手達を出迎えた。今日も暑くなりそうだ。
午前9時25分、集合のかけ声とともに、全員が練習場からグランドへと移動、ネルシーニョ監督からのミーティングでこの日の練習がスタートする。
はじめにウォーミングアップを兼ねたパス回しを、3人一組に分かれて行う。
9時55分、レギュラー陣(ビブス着用)とサテライト組(練習着)とに分かれると、攻守の左右からのCKやFK等、じっくりと時間をかけて、セットプレーの練習を行う。監督は、ポジショニング・こぼれ球への反応・拾ってからのパスのバリエーション等、途中何度もプレーを止めて、入念に指示を入れながら練習を進めてゆく。また、キッカーには、狙うターゲットを変えさせたり、緩急を変えたボールを入れさせたりと、細かな注文をいろいろと入れていた。 |
 |
 |
特に、相手陣内でのCKの場面では、ポジショニングの徹底、ターゲットの確認等、監督自らコーナーに立って選手に指示を入れ、時に激しい口調で説明をしていた。しかし、これが選手たちのモチベーションを高める結果となったようで、高い集中力を伴ったプレーは、繰り返し繰り返し、時間が経つのも忘れ、続けられていた。
キャンプは終盤に向かって、徐々に練習内容も激しくなり、これまでのようなフィジカルコンディションを高めてゆく反復練習ではなく、高い集中力を求められる戦術面の練習が増え、選手たちはポジション争いも含め、プレッシャーが増してきていると思うが、この日も充実した内容を、納得のプレーで終えることができたようで、皆、その表情には充実感があふれていた。
10時30分、いつもより短めの練習で、体力をもてあました何人かの選手は、各自、クールダウンをかね、思い思いに練習していたが、11時前には、ほとんどの選手が練習をおえて、ホテルへと戻っていった。 |
 |
 |
|
◆午後の部
午後4時からの練習に先駆け、各選手がウォーミングアップを行っている練習場に、楢崎正剛選手が顔を見せた。先日のW杯1次予選でも判断良いプレーで、見事、完封した楢崎だが、日本代表関連の練習・試合が多く、なんと、この日が年が明けて、チーム初合流となってしまった。しかし、疲れた様子もなく、移籍してきた選手や新加入の選手に声をかけると、直ぐに笑い声が起こり、違和感を感じることなくウォーミングアップの輪の中へと加わっていった。
午後4時ちょうど、早速この日の午後練習が始まった。まずは2人1組でボールを蹴りあう。西に傾いたものの、日の強さは相変わらずで、じりじりとした日差しが照りつける中、ヘディングを交えなから、ボールを蹴りあう。10分ほど蹴りあった後、眺めのストレッチングで筋肉をほぐすと、再びボールを、今度は緩急を加えて、蹴りあう。その後、じっくりと水分補給を行わせた後、レギュラー候補(ビブス着用)組と、サテライト(練習着着用)組に分かれて、ミニゲームを開始する。
4時25分、グランド中央での監督からの細かい指示を終えた選手たちは。ピッチのそれぞれの持ち場へと散ると、早速、ミニゲームがスタートする。 |
 |
 |
この日は、いつもの練習なら流してしまう場面でも、何度も笛を吹いてプレーを止め、選手たちに対し、声だけでなく、大きな身振り手振りを加えて、細かな指示を与えていた。また、監督自らがお手本を見せる場面もあり、いよいよ鹿児島・指宿での強化キャンプが終盤に向けて、仕上げの段階に踏み込み始めてきていることが見て取れる。
監督は丁寧に時間をかけて、選手達に自らの考えていること(戦術)を徹底的に植え付けようという意気込みが感じられ、ピッチの外へも伝わってくる勢いだった。
5時10分過ぎ、再度、中央に選手達を中央に集めて、この日のメニューについて確認し合った後、疲れがたまっている選手達が多いこともあって、この日の練習は終了となった。クールダウンのためグランドの周りを軽くランニングで流す選手、GK相手にシュート練習をする選手等、居残る選手も何人か居たが、日が暮れて気温が下がって風邪を引くといけないので、早々に練習を終え、選手達は練習場を後にした。 |
 |
 |
|
<<楢崎正剛選手コメント>>
Q:久しぶりのチーム合流だが?
A:今年はチームの始動が遅かったので、皆と顔を合わせるのは初めてだが、雰囲気はずっと明るいことは知っていたので、そんなに心配はしていなかった。
Q:新しく入ってきた選手が居て、チームの印象は変わった?
A:秋田選手とかが声を出して、チームを引っ張って居るなあ、という印象はあったが、皆、実力のある選手ばかりだし、まだ少ししか見ていなが、良い力になってくれると思っている。
Q:大型補強といわれているが?
A:チームがまとまって同じ方向を向いて行けば良い結果になると思う。開幕前から自信になるような補強だと思う。
Q:ポジション争いが熾烈になってきましたが?
A:良い刺激があると思います。
Q:今期の目標は?
A:タイトルを獲得することが一番。個人的にはそのタイトル獲得に向け、怪我をせずに、高いパフォーマンスを出して行きたいと思う。 |