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「鹿児島キャンプ」:2月15日(日) |
◆午前の部
2月15日(日)、午前6時を過ぎても、朝日がなかなか昇らず、最南端の土地にきている、という実感が沸いてくる。
海辺の立地ということもあって、強い風が朝から吹いているものの、日の光には力強さがあり、まさにキャンプには最高のコンディションといえよう。
朝食を済ませ、まもなく9時になろうとしたあたりから選手達が練習場に現れ始める。一番乗りした吉村選手は、昨夜のミーティングでの監督の言葉が効いているのか、表情はいささか堅めだ。その後は、堰を切ったように選手達が現れ、練習場はマスコミ陣が数多く詰めかけていることあってか、賑やかになり始める。
集まった選手達は、練習開始の前のウォーミングアップのため、数グループに分かれてボール回しを始めたり、個々にストレッチングやジョギングなどをやりはじめ出す。
この日がキャンプの初日ということもあり、練習に先駆け、9時15分より、鹿児島県・指宿市等の地元の方達による合同激励会が行われた。はじめにチームを代表してネルシーニョ監督が花束を受け取った後、何人かのご挨拶があり、特産品がチームに贈呈されました。そして、最後に小宮副社長の方からお礼を述べ激励会は終了となりました。 |
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9時30分、監督からの短い説明を受けた選手達はフリーランニングを始め出す。いよいよ“強化キャンプ”の始まりだ。
約10分ほどでフリーランニングを終え、いったんストレッチングで整えた後は3グループに分かれて、様々な器具を使ってのフィジカルトレーニングがスタートする。
9時55分、2人1組になって、お互いの腰と腰をチューブで繋いで、強烈な負荷を受けてのダッシュを何本かこなす。さすがに各選手ともこれはきついのか、ほとんどの選手が汗を拭きだし始める。GK陣は、芦川新GKコーチの気合いのこもったシュートを繰り返し繰り返しセーブすることを、奥のゴール前で行っていた。
10時5分、軽く水分を補給した後、ピッチに入った選手は、4グループに分かれて、ピッチを半分ずつ使って、ミニゲームを開始する。監督はボールをワンタッチで回すことを要求し、ともかく早いボール運びを心がけさせていた。選手達は、ポジション争いが激しくなってきたことをあり、自分をアピールするためもあってか声も出ており、ボールへの寄せも厳しく、力が入っていることがよくわかる。15分間こなすと、軽い休憩を挟んで、2本目がスタート。その後、2チームに分かれゴールをペナルティエリアのところまで移動して、11人対11人の実戦形式に。
DF陣に秋田が加わったことで、守備陣には安定感ができ、随所でいいプレイを見せていた。氏原や森山は何度かDFの裏へと抜け出そうと試みるが、高く、固いDF陣の前に思うようにボールを貰わせてもらえなかった。途中、15分を過ぎたところで給水のための短い時間をとると、岡山がAグループに入り海本が抜け、Bグループに北村が代わって入り、本田と川島が入れ替わって、プレイが再開。 |
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初日からのいきなりの実戦形式ということもあってか、さすがに足の止まる選手も見え始めるが、監督からは“もっと動け!“と、厳しい声がかかっていた。しかし、そんな中、森は相変わらず元気なところを見せ、何度となく長いボールにいい上がりを見せていた。また、新加入の角田が反応の良さで、決定的な場面でボールを押さえ調子の良さを伺わせていた。逆にウェズレイ・マルケスのブラジル人コンビは、まだ本調子とは言えなさそうで、今年からボールが新しく変わったことも影響したのか、シュートがうまく決まらず、天を仰ぐシーンが幾度か見られた。
11時40分過ぎ、ようやくミニゲームが終了。選手達は練習場の方へ移動すると、マットの上で時間をかけたストレッチングを行うと、午前練習は終了となった。初日から激しい内容だったこともあってか、選手達の顔にはホッと安堵の表情が…。 |
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◆午後の部
午後3時55分、ホテル内の屋内スペースでの軽いランニングで午後の練習がスタート。今回は2班に分かれてのスタートとなった。
15分ほどじっくりと走った後、今度は併設された、アスレチックルームで筋トレを黙々と実施。しかし、そんなフィールドプレーヤ達を横目に、GK3名(本田・広野・川島)は、別途、練習のため移動して行く。(残りの選手は5時から同様の練習メニューを行った。)
ピッチ横の練習場では、芦川GKコーチが人型を壁に見立てて、一通りFKを蹴る練習を行う。途中からはグランドコートを人型に着せて、ブラインド部分を作り、その後ろからFKを蹴り始める。GK達はボールの飛んでくるイメージは持っていたものの、突如現れるボールに反応が遅れる場面もあり、何度となくコーチに怒られながらも、繰り返し繰り返しボールに飛びつき、自らを鍛えあげていた。
午後5時35分、様々なバリエーションのメニューをじっくりこなして、みっちりとしごかれた3選手は、日が沈んで気温も下がり、冷たい風が吹いているにもかかわらず、汗だくのままクールダウンのため、練習場の周りをジョギングで流すと、この日の練習はすべて終了となった。 |
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