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7/10(土):練習試合「vs中京FC」の模様
◆練習試合:vs中京FC(45分×2)

7月10日(土)、午前9時30分から中京FCとの練習試合が行われましたのでお伝えいたします。

朝からの、突然の激しい雨のお陰で、連日照りつけていた厳しい太陽は厚い雲に隠れ、相変わらず蒸し暑さはあるものの、気温は極端には上がらず、どちらかと言えば、良い(?)コンディションの中でのこの日の練習試合となった 。1stステージが終了して、次の公式戦(17日:vsG大阪戦)まで時間があると言うこともあり、この日の練習試合は、1本目・45分は、トップのメンバーが出場する、豪華な練習試合となった。

9時15分、ゲームウェアに着替えた選手達は、ネルシーニョ監督からの入念なミーティングに耳を傾けた後、各自ボールを持って、雨で濡れた芝の状態を確かめながら気合いを込めてゆく。 昨日来日した、期待の新外国人・クライトン選手も、他のメンバーに混じってボールを蹴っている。早速の登場に、この日訪れたサポーターからは大きな期待が寄せられていた。

+++45分:1本目+++

前半は名古屋のキックオフで試合開始。

先発は、GK広野、DF海本(幸)・秋田・海本(慶)・中谷、MF中村・クライトン・吉村・岡山、FWウェズレイ・マルケスだ。

2分、左を上がった中谷が中へクロスを入れてゆくと、ファーに詰めてきたウェズレイがあわせようとしたが、コースに入った相手DFがボールをカット。
5分、中谷がマルケスに当ててもらったボールを中へと流し込むと、相手DFがカットし損ね、これにあがってきたクライトンがこのボールを前線へと出してゆく。マルケスがこれに反応したが、追いつけず。
7分、中京FC(11)が左を上がってくると、中へとドリブルで切れ込んでこようとしたが、秋田がしっかりとこれに詰め、相手の足下のボールを簡単に弾き出してゆく。
10分、左サイドをボールを持ったマルケスが抜けてくると、エリアの外からDFをかわして早いボールをゴール前へ入れてゆく。これをウェズレイがヘディングシュートに行くが、惜しくもGKの正面。
11分、相手陣内左深い位置でのFK。ウェズレイが短く、縦に出したボールに反応したマルケスが素早く反転からニアへと入れてゆくが、味方が詰める前にボールは相手GKが拾ってしまう。
13分、左からのCK。ウェズレイが、短く出したボールを再度味方からもらって中へと放り込んでゆく。これを上がっていた海本(幸)がヘディングシュートを狙うが、枠には届かず。
16分、相手陣内左中程でのFK。今度もウェズレイが短く中へ出してゆこうとしたが、これは相手DFが読んでボールをカットしてしまう。しかし、こぼれ球に中谷が詰め奪い返すと、ウェズレイへパス、中へと流れながらシュートに持って行ったが、強引に打ったボールはクロスバーの上へ。

19分、右に出たボールを拾ったウェズレイがドリブルで抜けてゆこうとしたが、相手DFの厳しいチェックにボールを奪われてしまう。
23分、右を速いドリブルで上がってきた海本(幸)が、相手DFをかわしてエリア内へと侵入を試みたが、DF2人に挟まれ、ボールをカットされてしまう。
【得点:名古屋:1−0:中京FC】
24分、右サイドに出たボールをウェズレイが拾って縦に上がると、中を上がってきたマルケスを待ってボールを流し込む。これを待ってましたとマルケスがタイミング良く合わせて、先制点をゲットする。
26分、右からのCK。ウェズレイが吉村に当てて貰い直すと、ニアへと蹴ってゆくが、このボールは相手DFがカットしてしまう。
27分、右からのCK。今度は上がってきた秋田に合わせようとウェズレイが蹴っていったが、タイミングが合わず、頭に当てただけのボールはファーサイドへ流れてしまう。

【得点:名古屋:2−0:中京FC】
28分、相手ペナルティの外でボールを持った中村がシュートコースが開いたところを逃さず、強烈なミドルシュートを放ってゆく。しかし、これは相手GKが反応、前へ弾いてしまう。それでもそのこぼれ球をエリア内で待ちかまえていたウェズレイが見逃さず、右足で強烈なシュートを叩き込み、2点目を決める。
30分、自陣左入った位置での中京のFK。中京(11)が長いボールをゴール前へと入れてきたが、飛び込んできた相手選手が触れる前に広野が弾き出してゆく。
31分、自陣で相手ボールをカットしたクライトンが縦に長く出してゆく。これがカウンターとなってウェズレイがマルケスと共に一気に上がって行く。最後、ウェズレイからのクロスに合わせたマルケスのヘディングシュートはポスト左に流れてしまった。
33分、右からのCK。ウェズレイが吉村に当てたボールをゴール前へと入れてゆこうとしたが、ニアの選手がカットしてしまう。
36分、左で中谷とのパス交換でウェズレイが中へとドリブルで入ってくると、シュートに行くが、相手DFに当たってしまい、CKに。左からのウェズレイのCKのボールをゴール正面で体勢を崩しながら合わせた海本(慶)のヘディングシュートは下にたたきつけてしまい、勢いの無くなったボールを相手GKがキャッチしてしまう。

38分、左の相手DFの裏へのボールにタイミング良く抜け出したウェズレイが中へと折り返そうとしたが、ボールは相手GKの正面に。
40分、相手パスをカットした海本(幸)からのパスをマルケスがワンタッチで縦にはたくとウェズレイがこれに抜け出してゆくが、惜しくもオフサイドに。
41分、相手ゴール正面エリアの外でボールを持ったウェズレイがヒールで流したボールに上がってきたクライトンが強烈なミドルシュートを放つ。しかし、これは惜しくも相手GKの正面。今日始めて合流してのプレイとは思えない、コンビネーションの良さを披露した瞬間といえよう。
【得点:名古屋:3−0:中京FC】
43分、自陣からカウンターで上がっていったウェズレイがそのままドリブルでエリア内へ入ったところで強烈な右足のシュートを叩き込んで相手ゴールネットを揺らすと、この日2得点目を決める。そして、ここで1本目が終了。連日の暑い中での練習で疲れが溜まっていたのか、開始しばらくは体の重かった選手達だったが、次第にペースを掴むと、途中からは一方的な展開に。初見参となったクライトンも、派手な動きこそそれほど無かったものの、旅の疲れを見せることもなく、ブラジル人らしい柔らかいタッチで味方へパスを供給したり、視野の広さを感じさせてくれる展開を見せたりと、評判に違わぬプレーを見せ、早く公式戦でのプレーを見たい、という期待を大きく感じさせてくれた。
+++45分:2本目+++
エンド入れ替わって、2本目は中京FCのボールで試合再開。
名古屋は、GK広野以外は、メンバー全員を入れ替えて臨んだ。

メンバー交代:
OUT・DF海本(幸)・秋田・海本(慶)・中谷、MF中村・クライトン・吉村・岡山、FWウェズレイ・マルケス
IN・DF角田・井川・古賀・渡邊、MF大野・鄭 容臺・山口・滝澤、FWジョルジーニョ・平林

4分、平林からの裏へ出したボールにジョルジーニョが早速抜け出すが、ボールは飛び出した相手GKが先にキャッチ。
5分、自陣中程左での中京のFK。中京(8)の蹴ったボールは壁に当たって弾かれる。
7分、鄭 容臺の裏へのボールにジョルジーニョが上手く抜け出しシュートに行こうとしたが、相手DFに体を押さえ込まれてしまい、シュートには行けず。
8分、中京の左からのCK。中京(8)が大きく蹴ったボールはファーへ大きく流れる。こぼれ球を中へと折り返してきたが、広野が上へと弾き出してゆく。
10分、相手陣内右深い位置でのFK。ここでDF陣全員が上がってゆくと、このセットプレーのチャンスを何とかしようとするが、ジョルジーニョの入れたボールは誰も触れることが出来ず、この得点チャンスを逃す。
13分、左からのCKのチャンス。ジョルジーニョの入れていったボールは相手GKが弾き出してしまう。

14分、右サイド深い位置でスローインのボールを角田が大野に当てて上がってゆくと、ゴール前へ折返しのボールを入れてゆくが、正面に詰めていた平林のダイレクトに合わせたシュートはジャストミートせず、ポストの外に外してしまう。
16分、山口の相手DFの裏へのスルーパスにジョルジーニョが抜け出してゆくが、これはタイミングが合わずオフサイドに。
19分、右サイドで大野とのパス交換で角田が縦に抜けると、中へと折り返してゆこうとしたが、相手DFのスライディングにボールを奪われてしまう。
21分、中京(24)が右に開いてボールをもらって、寄せていった滝澤をかわして縦に上がってくると、ゴール前へクロスを放り込んでくる。ゴール前での人数が足りなく危ない場面だったが、ボールに精度が無く、大きくゴールラインを割り、このピンチを救われる。
23分、左に開いた山口が縦に出してゆくと、滝澤に代わってポジションを前にとっていた渡邊がこれを追いかけるもボールには間に合わず、相手に渡ってしまう。

25分、大野が縦に出したボールを受けた平林が楔になって、縦へとはたいてゆくが、これは相手DFラインが高いこともあってオフサイドを取られてしまう。
29分、左サイドを上がってゆく渡邊が中へと入れてゆくが、中に詰めていたジョルジーニョは相手DFに体を挟まれてしまい、このボールに反応できず。
32分、中京(18)が左から低く、早いクロスをゴール前へと入れて来ようとしたが、これに反応した井川が足に当てて弾き出してゆく。
34分、大野のDFの裏への縦パスに抜け出したジョルジーニョが、反転して前を向いてシュートに行こうとしたところを相手DFの早い寄せにボールを奪われてしまう 。
36分、左のスペースに出たボールを拾った渡邊がDFを1人かわして中へと切れ込むと、中央に上がってきたジョルジーニョにタイミング良くボールを入れてゆく。しかし、このボールは足下に上手く落ち着かず、シュートのタイミングを逃してしまう。
37分、自陣のDFの裏へのボールに反応した井川が頭で弾いたボールを、中京(29)が頭で中へと押し込もうとしたが、僅かに高く、クロスバーの上へ外れる。
40分、鄭 容臺が中央でボールを持って前を向くと、DFの裏のスペースに平林を使おうとスルーパスを出すが、これは戻り切れていなかったジョルジーニョがオフサイドに。
43分、相手DFの裏へ出たボールにタイミング良く抜け出した渡邊がペナルティエリアのすぐ近くで飛び出してきたGKに倒され、絶好の位置でFKを得る。
44分、 このFKをジョルジーニョが直接狙って蹴っていったが、ボールの押さえが効かず、クロスバーの上へ外してしまい、このチャンスを決めることが出来なかった。そして、ここで長い笛が鳴り、この日のトップ・サテライト両メンバーが参加による練習試合は終了。サテライトのメンバーが決定的な場面をなかなか作ることが出来ないまま時間が経過、試合を終えてしまったのに対し、決める時にはきっちりと決める、ということをしっかりと実行したトップ、貫禄の差を見せつけた練習試合だったといえるかもしれない。最後まで応援ありがとうございました。