2/28(土):練習試合「vs東海学生選抜」の模様
◆練習試合:vs東海学生選抜(45分×2)
  2月28日(土)、午後3時のキックオフに先駆けウォーミングアップを行う選手達。南国・鹿児島から戻った後、気温は冬に逆戻りし、弱々しい日差しの中、気温も上がらない日が続いて、コンディション調整も難しいタイミングの中での実施となった。相手は、東海地区の大学生を選りすぐった、東海学生選抜の面々だ。
+++45分:1本目+++
午後3時、右にエンドをとった名古屋に対して、左にエンドを取った学生選抜のボールで、1本目が始まる。

名古屋の布陣は、GK:本田、DF:藤田・深津・諸江・中谷、MF:北村・山口・吉村・渡邊、FW:平林・ジョルジーニョ。

3分、早速相手陣内、中程左の位置でのFKを得る。渡邊が短く戻すと、山口→藤田とつなぎ、これをDFの裏へ蹴ってゆく。深津が飛び出していったが、オフサイドに。
5分、中央で短く繋ぐと、北村が左足で遠目からシュートを狙うが、コースに入った相手DFに弾かれてしまう。
6分、左サイドの前線DFの裏のスペースに出たボールにジョルジーニョが抜け出したが、これもオフサイドに。
10分、自陣から深津が縦に長いボールを蹴っていったが、今度は抜け出した平林がオフサイドに。
14分、左サイド、中谷が渡邊とのワンツーで抜け出そうとしたが、相手DF2人に挟まれ、パスを貰うことができなかった。しかし、このこぼれ球をジョルジーニョが拾って突破を図るが、前を阻まれシュートまで持ってゆけず。
16分、左サイドで渡邊が中谷の上がりを待って縦に出して行くと、これを持ち上がってクロスをゴール前へと放り込むが、相手DFに頭ではじき返されてしまう。
19分、中央で平林が粘っているところに詰めた北村がパスを受けると、DFの足下に鋭いスルーパスを出して、ジョルジーニョを走らせようとするが、ここもオフサイドの判定。
20分、渡邊が左サイドを上がって行くと、クロスボールを入れて行くが、中央で待っていたジョルジーニョに届く前に相手DFに先にカットされてしまう。
22分、右サイド深い位置での藤田のスローイン。吉村が拾うと右足で縦にパスを出して行く。今度はタイミング良くジョルジーニョが抜け出すが、ボールを読まれカットされてしまう。
25分、左からのCKのチャンス。北村が短く出すと、これを受けた山口が一度戻す。寄せてきたDFをかわして北村が右足でゴール前に放り込んで行くが、これは誰も合わせることができず、反対に抜けてしまった。
28分、中央の山口から左サイドの渡邊にパスが通ると、これを体勢を崩しながらもワンタッチでゴール前に放り込むが、ボールはそのままゴールラインを割ってしまう。
32分、相手陣内深く左の位置で渡邊が倒され、好位置でFKを得る。北村が短く出し、吉村がファーサイドに放り込むと、諸江が頭で折り返しこれに平林が合わせに行くが、惜しくも届かず。
<失点・名古屋:0−1:東海選抜>

36分、相手陣内へ攻め込んだところでボールを奪われると、そのままカウンター攻撃を受け、最後ドリブルしてきた東海(13)が前に出ていた本田のポジションを見て、ロングシュートを放つ。これがあっけなく決まってしまい、先制を与えてしまう。
38分、藤田がドリブルで抜けて行こうとしたところをパスをカットされると、東海(15)が上がってきて、中に上がってきた東海(11)にパスを繋いでゆく。これをダイレクトでシュートに来たが、クロスバーの上に外れ、救われる。
40分、右からの東海選抜のCK。東海(8)のゴール前へのボールはDFが簡単にクリアして行く。
41分、相手陣内ペナルティエリア内へ平林がドリブルで侵入して行くと、相手DFに阻まれながらもシュートを狙うが、最後まで行かせてもらえず、ボールをラインの外へ出してしまう。
<得点・名古屋:1−1:東海選抜>
43分、中央を藤田がドリブルで長い距離を駆け上がって行くと、そのまま相手陣内深く入ってゆき、エリア近くで豪快なシュートを放つ。相手GKはこれに反応できず、ボールはゴールネットを揺らし、同点ゴールが見事決まる。そして、前半はこのまま終了。前半開始当初は、集中力も高くなく、押し込まれる場面もあったが、だんだんとペースをつかみ始め、途中からは名古屋ペースで試合が進んだ。後半もこの勢いで行ってほしいところだ。
+++45分:2本目+++
エンド入れ替わって左から右へ攻め上がる名古屋のボールで試合が再開。

名古屋メンバー交代:本田・渡邊・ジョルジーニョ→広野・豊田・平山

1分、中谷が一気に左サイドを上がって行くと、ゴール前に放り込むがこのボールは相手GKが直接キャッチ。
3分、右サイドでこぼれたボールを拾った藤田がこれをゴール前に放り込むと、ファーサイドに詰めていた豊田が頭で合わせに行くが、これも相手GKが飛び出して直接キャッチしてしまう。
<得点・名古屋:2−1:東海選抜>
4分、左サイドでボールを持った中谷が早いボールを入れて行くと、ニアに流れてきた豊田がボレーであわせてゴールを決め、2−1と突き放す。
<失点・名古屋:2−2:東海選抜>
6分、押し上がった裏を取られると、東海(17)がドリブルで駆け上がり、DFが追いつく前にエリアに入ったところでシュートを打ってくる。そしてこれが決まってしまい、またしても追いつかれてしまい、2−2となってしまった。
10分、平山が平林からの縦パスに抜け出して行くが、慌てたのかオフサイドを取られてしまう。
12分、山口が中央をドリブルして、DFの裏へスルーパスを出すと、これに豊田が反応しようと試みたが、前を相手DFに阻まれタイミングを逃してしまう。
<得点・名古屋:3−2:東海選抜>
15分、相手DFのボールを高い位置で山口がスライディングで奪うと、奪い返そうとDF2人が寄せて来たタイミングを狙って、左からフリーで上がってきた豊田に好パスを出すと、これを左足で落ち着いて決め、再び突き放す。
18分、吉村の右サイドへの長いボールを受けた平林がそのまま持ち上がって行く。ゴール前への平林が放り込んだクロスに平山が頭であわせるが、体勢が悪く、ボールはゴールには向かわず。
<失点・名古屋:3−3:東海選抜>
20分、自陣は行ってすぐ左の位置での東海選抜のFK。ゴール前へのボールをDFがクリアし損ねたところを拾われると、東海(15)にシュートを決められてしまい、なんと、3−3の同点とされてしまい、試合を振り出しに戻されてしまう。
23分、左サイドでボールを持った北村が右に大きくサイドチェンジ。貰った平林が体勢が詰めてきた藤田に渡すとこれをダイレクトで放り込んで行く。ファーサイドに豊田が飛び込んできたがボールは頭の上を抜けてしまう。
25分、相手陣内中程左よりの位置でのFKのチャンス。北村が短く中谷に出すと、これを一旦戻し、ダイレクトでゴール前に入れていったが、相手DFに簡単に弾かれてしまった。
27分、右からのCKのチャンス。北村がニアの平林に出すと、これを戻したボールをニアサイドに北村が再度蹴って行く。このボールに豊田があわせようと詰めていったが、その前に飛び出した相手GKにボールを奪われてしまう。
<得点・名古屋:4−3:東海選抜>
30分、右サイドから藤田が流し込んだボールを、山口がスルー。そして、これをフリーで受けた吉村がシュートコースに入ったDFをかわして、右足で振り抜くと、見事ゴールネットを揺らし、またしても東海選抜を突き放す得点を決める。
<得点・名古屋:5−3:東海選抜>
31分、再三、追いつきながらも突き放されてしまい、気力を失いかけた東海選抜にだめを押すかのように、豪快なドリブルからエリア内に侵入した平山がそのままシュートを決め、この日5点目となる得点を叩き込む。
33分、ペナルティエリア内にドリブルで入ってきた選手を山口が止めようとして倒してしまい、PKを取られてしまう。この場面で東海(19)のシュートを広野が好セーブ。右にタイミング良く飛んでボールを弾き返し、チームのピンチを救う働きを見せる。
37分、左サイドを抜け出した吉村が中へと切れ込んでマイナスに戻すと、何人かが詰めて行くが、相手DFの反応にあい、ボールをカットされてしまい、誰も触ることができなかった。
38分、左からのCK。北村のニアサイドへの早いボールに深津が飛び込んで、足でダイレクトに押し込もうとしたが、ここは相手GKが良い反応を見せ、枠に行っていたボールを止めてしまう。
40分、左サイドから中谷がDFをかわして上がって行くと、早く、低いクロスを入れると、これに豊田がニアに流れながらダイレクトで押し込もうとしたが、ボールは惜しくもクロスバーの上へ。
42分、平林が右から中にドリブルで切れ込んで行くと、相手エリア内で相手DFに寄せられながらもシュートに行くが、コースに入ったDFにボールを弾かれてしまい、枠を捕らえることはできなかった。そして、試合はこのまま大きな波乱もなく、名古屋が主導権を持ったまま終了の笛を待つことに。

再三、得点を挙げながらも相手のカウンターに対処が遅れてしまい、追加点を許すという苦しい展開が続いたが、最後は自力の違いとタレントの豊富さで一日の長がある名古屋が押し切って勝った試合といえる。明日の清水とのプレマッチに出られない選手にとっては格好のアピールとなったはずのこの試合。いよいよシーズン開幕まで1ヶ月を切り、厳しいポジション争いに向け、どの選手ももてる力を思い切り発揮し出し始めている。今後もこれは続いてゆくとなれば、、開幕のレギュラー獲得は誰が制するのか、いよいよ目が離せない状況になっていきそうだ。