秋田 豊選手:講演会の様子
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1月8日(木):天白中学校、1月9日(金):日比津小学校にて行われました、今年より名古屋へ移籍が決まった、秋田 豊選手による講演会の模様についてお伝え致します。
1/8(木):天白中学校での講演会の模様
学年主任の渡辺教諭が、秋田選手の中学時代にサッカー指導をしたことが縁で、実現した今回の講演会。この日は今年一番の冷え込みで寒風吹きすさぶ中での開催となりましたが、鹿島の黄金期の立役者、そして、仏W杯では日本代表のDFの要として活躍した、大物選手の講演ということもあってか、マスコミの注目度も非常に高く、生徒・保護者に混じり、数多くの報道陣が天白中学校に詰めかけました。
 今回のイベントは、昨年6月には岡山選手も登場し、「先人たちから学ぶ」と題された中学1年生による総合的な学習の一つで行われたものです。秋田選手にとっては初めての講演会ということもあってか、当初は硬い語り口で始まりましたが、さすが大舞台になれた秋田選手。次第に硬さが取れると、先生たちが思わず顔をしかめるほどの“凄い少年時代”の話を語り、生徒たちのハートを一気に掴んでしまいました。
 小学校時代は、王選手(現ダイエー監督)のような野球選手になりたかった秋田選手。当時の先生の勧めでサッカーを始めたのですが、持ち前の労を惜しまぬ練習を日夜行いメキメキと力をつけ始め、中学時代には全国大会への出場も果たしたとのことです。愛知高校時代は、体力アップのために早朝練習を実施、体力アップをしっかりと行い、その甲斐あって、東西対抗にも出場し、まさにサッカー・プレーヤーとしての自信をつけた時期だったそうで、その時の心境を、熱い口調で生徒たちに語っていました。
□生徒からの質問に答えて

Q:どうしてサッカーが好きになったのですか?
A:正直、はじめは野球の方が好きだった。ただ、サッカーはプレーすることが楽しかった。また、世界を見る・感じる・目標とできる、というところが好きだった。

Q:サッカーを続けてきて良かったことは?
A:チームの和があって、みんなで一緒に達成感を得ることができるところ。

Q:プロになりたいと思ったきっかけは?
A:高2の時に、東西対抗戦に出て自信がついたから。その時、これで飯を食おうと思った。

Q:仏W杯のメンバーに決まったときの気持ちは?
A:予選からずっと参加していたので、落ち着いて入ることができた。フランスでは世界中から注目の大きな大会へ出たことで凄く感動した。

Q:普段は何をしていますか?
A:犬の散歩、庭の手入れ等、普段おじさんがやってることと同じ(笑)。

Q:プロ選手になったときの最初の試合の感想は?
A:プロではたしてやっていけるのか、不安でいっぱいだった。

Q:入団したときの夢は何ですか?
A:鹿島の時は、日本代表に選ばれたかった。名古屋では、これまで優勝したことがないチームなので、優勝することが一番の夢。

時に、壇上から降りて、直接生徒と語り合ったりし、“熱さ”を感じさせる、秋田選手らしさが現れた、外の寒さを吹き飛ばすような、熱い講演会でした。

  
1/9(金):日比津小学校での講演会の模様
 地元地域4校合同(日比津小・豊臣小・諏訪小・日比津中)で行われた、この日の講演会。前日の寒さが嘘のような、暖かい日差しに包まれた中での開催となりました。生徒・保護者の方併せて約700人という、大勢の方たちが集まったこの日のイベント。元日本代表の講演会ということもあってか、開演前から会場の体育館内は大変な熱気に包まれていました。
午後2時、秋田選手の名前が紹介され、体育館に入ってくると、大騒ぎとなり、賑やかな中での開催となりました。
 前日とは変わって、司会による対話形式で始まったこの日のイベント。小学生が中心で、なかなかうまく進行しないかと思われましたが、さすが秋田選手。この日が講演会2回目とは思えないほどの落ち着きを見せ、次第にトークが弾みはじめると、途中、壇上から降りて、予定外の生徒たちへの質問を始めるなど、実に楽しいイベントとなりました。
 約1時間の講演の後、パフォーマンスタイムで、壇上でヘディングを披露すると、子供たちからは、「すげ〜!うまい!!」と大きな声援がわき起こりました。その後、参加した生徒の中から、何人かの代表者を壇上に上げ、即席のサッカー教室が始まりました。途中、おとなしい子供に対しは、「もっと熱く!気合いを入れろ!」と声をかけ、プレーしているときと同様の熱血ぶりを見せていました。しかし、うまくプレーできた子供に対しては、しっかりとほめてあげることも忘れず、優しさのにじみ出る、とても、“暖かい“レッスンとなりました。
最後に生徒代表から メッセージが送られたあと、秋田選手の方から、サイン入りサッカーボールが各校に贈呈されました。

終了後、この日のイベントですっかりファンになった生徒たちに囲まれ、揉みくちゃにされながらも、笑顔で退場してゆく、秋田選手の満足げな表情がとても印象的でした。