前日の寒さが嘘のような、暖かい日差しの中でキャンプ2日目がスタート。
 予定時間通りに始まったこの日の練習では、前日夜に空路で東京から合流した新加入の5人(北村・深津・平林・森・渡辺)の顔も見えていた。
9時30分〜
 全員によるストレッチングで始まり、その後はフィールドプレーヤー達は2グループ(A班:ウェズレイ・滝澤・ヴァスティッチ・原田・主税・酒井・富永(英)・吉村・古賀・大森・岡山B班:片桐・原・森・藤田・海本(弟)・平林・北村・氏原・ヨンデ・深津・渡辺)にそれぞれ分かれて、ピッチ半面を使ったワンタッチによるボール回しを行った。
10時〜
 今度は全員(GKは除く)が、マットを使った柔軟を入念に行なう。途中、ボールやミニハードルを使うなどのバリエーションを交えながら、筋力トレーニングにじっくりと時間をかけていた。GKグループは、伊藤コーチの下、黙々と練習を行っていたが、セットプレーの練習では、ゴール前にクロスボールをコーチが放り込むと、これにフィールドプレーヤー顔負け(?)の飛び込みでシュートを試みるプレーには、思わず見学者も大いに沸いていた。終始、笑い声が飛び交い、明るい雰囲気での練習の様子。
10時30分〜
 ピッチ中央での全員による軽いミーティングの後、今度はピッチ全面を使ってのパス回しを実施。途中納得がいかないのか、監督はポジショニングのチェックやマークの受け渡しなどについて、何度もプレーを止めて指導していた。選手達は、昼近くになって気温が上がってきたせいもあってか、動きも軽やかになり、局面での声も、自然と大きくなっていた。中でも大森の気合いは際立っており、今年にかける彼の意気込みの大きさが伺えた。
〜11時30分
 午前練習は無事終了。前日の夜合流した5人だけは、遅れを取り戻す意味からか、居残り練習を行っていた。日差しも強く、風もなく、最高のコンディションの中での午前の練習となった。

午後の部
 16時からの練習に先駆け、早めについたフィールドプレーヤー達は、小グループに分かれてのパス回しを準備体操代わりに行い、しっかりとウォーミングアップ。
16時〜
 4班に分かれ、ポール及びコーンを使ってのサーキットトレーニングを開始。また、合間には怪我をしないよう、しっかりとストレッチングを挟みこみながら行われた。1)大森・ヨンデ・酒井・氏原・吉村2)岡山・片桐・北村・ヴァスティッチ・渡辺3)主税・滝澤・原・原田・深津・平林4)海本(弟)・藤田・古賀・富永(英)・森その後、午前同様にA・B2班に分かれて、ピッチ半面をそれぞれ使い、楔からのボールを回してのサイドアタックの練習を行う。
16時30分〜
DF3人に対し、攻撃側は4人でオフェンスの練習。監督はボールキープが長い選手には執拗に声をかけ、シンプルで少ないタッチでボールを回すことに心掛けろ、と指導していた。途中、別メニューで練習していた中村・海本(兄)も顔を見せるが、相変わらず足の調子は良くなさそうで、結局、練習に合流することはなかった。しかし、中村はボールを使った軽いメニューをこなせるようになり、徐々に回復の様子が伺える。
16時45分〜
 2班に分かれてのミニゲーム開始。午前とは違い、今回はGKも加わり、積極的にシュートまでもって行くことを意識させて行っていた。A班では、吉村・主税、B班では、原田・原が元気な動きを見せていた。特に原は、先の遠征での得点が自信につながったのか場面場面で、良いプレーを見せていた。
17時10分〜
 簡単なミーティングの後、ゴールをそれぞれ10m程前に出し、よりフィールドをコンパクトにして、ミニゲームを再開。プレイゾーンがコンパクトになったせいなのか、それとも選手達に気合いが入ってきたのか、当たりも激しくなり、グラウンドに倒れる選手も出始め、ミニゲームに一層熱が籠もり始める。しかし、さすがに体力的には限界なのか、トラップミスも目立ち始め、動き出しも遅くなり、プレーの流れが悪くなってくる。この頃には、太陽も海の向こうに沈み、ピッチ上には夜の帳が降りてくる。
〜17時45分
 軽いランニングを行い、ストレッチングでしっかりとクールダウンをして、この日の練習は無事終了。

〜練習終了後インタビュー〜
中村
Q:新しい選手が入って競争が激しくなるが?
A:自分としては、攻撃的なポジションをやりたいが、チーム事情もあるので、与えられたポジションをキッチリやるだけ。


藤本:
Q:グランパスの雰囲気は?

A:充実しているし、皆戦術を理解しようとがんばっていると思う。
Q:2トップへの要望は?
A:前線での2トップとのからみで、2人に信用されるようなプレーを目指したい。自分を見てもらうようになりたい。
Q:チームはすでに溶け込んでいるが、、、。
A:何人かの性格とか特徴は既に分かっていたし、自分も調子がよいので、声もよく出ていたと思う。

吉村:
Q:今日のミニゲームに当たり監督から何か言われたか?
A:得にはないが、サイドに流れたボールに注意して動け、といわれた。
Q:連携については?
A:まだまだだと思うが、練習の中で積み上げてゆきたい。酒井とのコミュニケーションをもっと意識してゆきたい。
Q:昨年との違いは?
A:いろいろと要求が出るようになったので、それにしっかりと応えながら、ポジション争いにも負けないようがんばってゆきたい。

楢崎:
Q:キャプテンとしては?
A:後ろからしっかりと声を出して、DF陣を含め、チームを引っ張ってゆきたい。
Q:藤本選手は?
A:明るいキャラクターで引っ張っていってくれるので助かっている。
Q:今年の目標は?
A:昨年の失点場面を思い出して、しっかり修正してゆきたい。(チームが)若いので勢いを付けてゆきたい。