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昨日以上に、激しく降りしきる雨のため、練習場のピッチは水があちこちにたまり、場所によってはプールのようになっている。
午前10時、この日の練習がスタート。まずは屋内にてウォーミングアップ。2人1組で、じっくりと時間をかけてストレッチングを実施する。時にボールを使ったりして、雨中の練習で怪我の無いように、約15分程をかけ、入念に行われた。
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軽い水分補給をさせると、いよいよ雨のピッチへと全員が移動。16日の先発が予想されるメンバーと控えの選手とに分かれて、1/3面を使ってポジショニングのチェックを行う。しかし、あまりにピッチに水がたまっているため、ボールを蹴っての練習が出来ず、長いパス以外は、手でボールを持って、パスをバスケットボールのように繋いでゆく。足で蹴るのとは要領が違って、はじめはうまくボールが渡らず、動きが止まってしまう場面も見られたが、すぐに、いつもの動きが出来るようになり、各選手同士、パスが面白いように回り始める。
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楢崎・本田のGK2人は、いつものように、左右からのクロスボールへの対処やCKのボールへの対処等を、降りしきる雨と、芝にたまった水のしぶきとで、ずぶ濡れになりながら、黙々と取り組んでいた。
ネルシーニョ監督は、雨が降るのも忘れているかのように、選手の動きに一緒について行きながら、大きな声で指示を出していた。また、途中からは、何度か動きを止めさせると、ボールを持った選手や、それにあわせた周りの選手のポジショニングを、細かくチェックしていた。時間がない中での練習だが、戦術的な部分なだけに、自らもボールを持って見本を見せながら、たっぷりと時間をかけていた。
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10時45分、中村・吉村・滝澤・海本(弟)は、サイドに流れてのゴール前へのクロスボールを入れてゆく。大森・ヨンデ・富永の3人はそのボールをクリアの練習。その他の選手は、シュート練習を何パターンか実施。ここへ来て雨足が強まり始め、まるで滝のような状態に。周りで取材していても、雨で選手の区別が付かなくなるほどの状況となる。
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11時10分、監督自らがヘディングシュートをトライするというご愛敬で、選手たちから笑いを取って、屋内へと引き返し、入念にストレッチングでクールダウンを行い、この日の雨中の練習は終了となった。
16日(土)の2ndステージ開幕戦、鹿島との第1節は、先日のナビスコ杯のリベンジを期待したい。そして、今度こそはカシマスタジアムでの初勝利を見せてもらおう。
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練習終了後インタビュー
ネルシーニョ監督:
Q.中2日で難しい部分もあったと思いますが、今回の一番の修正ポイントは?
守備を組織的に行わないといけないため、ポジションのバランスを修正した。バランスが良ければ、前線でボールを奪って攻撃に移ることができる。
Q.鄭容臺選手に対する期待は?
彼にはディフェンスをこなす能力があると思っている。ただしこれは練習内でのことであり、練習を見て彼は使えるレベルにあると判断した。あとは試合で、私の期待に応えてくれることを望む。
Q.名良橋・相馬選手(鹿島)へのケアについては?
サイドの選手が彼らに対応する。
Q.小笠原選手(鹿島)については?
我々はもっと守備を強化しないといけない。そのためには、ボランチが前回のように小笠原をフリーにさせてはいけない。
Q.滝澤選手に対する期待は?
前回の試合で良い守備を出来ることが確認できた。そのうえで、彼は攻撃的でもある。
Q.前回の試合ではシュートが少なかったのですが、それについてFWへの何か指示は?
もちろん指示を出した。彼らにはシュートを要求し、練習も行った。今回は前回よりも多くのシュートを期待できると思う。
Q.監督は名古屋をどのようなチームに?
常に勝てるチームです。
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大森選手:
Q.監督からの指示は?
今日はポジショニングの確認とボールの動かし方、ポジションの取り方を重点的にやった。
Q.先発が予想されるヨンデ選手については?
初スタメンで慣れていない部分もあるだろうし、一緒にやっててやり易いよう、いろいろと話した。
Q.ディフェンスのポジショニングは?
自分のスペース、ゾーンを決めることが大切。マンツーマン気味で付く瞬間もあるかもしれないが、基本的にはゾーンでのディフェンスをとっているし、柔軟に対応していきたい。
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滝澤選手:
Q.ボランチというポジションについては?
前回の試合もボランチ気味だったが、守備の意識が強すぎて攻撃の枚数が少ない時間帯があった。明日の試合では、バランスを見て攻撃参加もしたい。
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鄭容臺選手:
Q.スタメンが予想されますが、今の気持ちは?
特に気負いはない。これまで1年半、ぼーっと過ごしてきたわけではないし、これまでの思いを明日の試合に出していきたい。
Q.ディフェンスラインのシステムについては?
3バックにも4バックにも対応できる監督である。ただ、チームとして今のところは3バックに慣れているのでやり易いかもしれない。
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楢崎選手:
Q.ディフェンスラインについては?
ケガで出場できない選手の事は気にせず、出場できる選手間のコミュニケーションを取っていきたい。今まで出場していないと言うことを言い訳にしたくない。出場機会のなかった選手にはチャンスだし、明日良い結果を出すことが出来ればチーム全体の底上げにもなる。
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マルケス選手:
Q.前回の試合で、シュートまで持ち込める機会が少なかったようですが?
シュートまで持ち込むためには、前線の選手へボールが渡ってこないといけない。前半の35分くらいまでは、私たちのところまで良い形でボールが来ていたが、その後来なくなった。そのためシュート機会がが減ってしまった。もっとバランス良く守り、素早く前線へボールを運びたい。
Q.前回初めて鹿島と戦って、その印象は?
とても良いチームである。相手のチームを見逃さないチームである。実際、我々のミスを見逃さず得点を重ねた。今回は前回のようなミスを続けてはいけない。
Q.足の状態は?
ダイジョウブ。
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