熊本キャンプ情報
 第12日(2月16日)
 最終日のNTT熊本との練習試合を残し、このキャンプでの最後の練習となった。明け方雪混じりの雨が降ったが、午前練習が始まる9時にはすっかり上がり、今にも再び降り出しそうな雲の中、3分の1のピッチを使い、2対2、3対3、6対6と徐々に人数を増やし、守備の人数に合わせた攻撃人数での得点パターンを練習した。砂場では西澤淳二、ウエズレイが別メニューで体力強化し、そろそろ合流する日も近い。

 午後に入り時より日差しもさしてきたが、底冷えの寒さは変わらずにいた。午後の練習は、鬼に捕まった選手と手をつないで列をなしてゆく鬼ごっこ形式で体をほぐし、午前に引き続き攻撃パターン練習。そしてピッチ半分で簡易紅白戦で軽めの調整を行った。今回の紅白戦は翌日の試合を想定したものではなく、選手間では物足りないという会話がでるほどの逞しさ。いよいよ本番にむけてスタートは切られた。
 今回のキャンプで目立った事は、ストイコビッチ選手の機嫌の良さ、そして例年のキャンプに比べ、選手間の競争意識、チームとして戦う仲間意識がともに高いレベルで混在しているように感じられた。今までは比較的に、練習中大人しいとされていたグランパスエイトであったが、プレイ中に声を掛け合い、時間ができると会話し意志の統一をはかるチームになったまた例年新加入する選手は物怖じをし、早くプロに慣れよう、チームに溶け込もうという感じであったのだが、今年に限っては始めから、何年もこのチームでやっているようなうち解けた選手ばかりである。新卒選手の礼儀正しさ、初々しさと、ピッチ上でプレーしている姿が同一人物ではないように思えてならなかった。すでに数人はチーム内ポジション争いに顔をのぞかせているが、全ての新加入選手がそうなった時、歴代最強のチーム層になることであろう。


 残念な面は、ウエズレイがリハビリだけでキャンプを終了してしまった事。中谷勇介が本体練習と別メニューを交互に繰り返してしまった事。最後になって平岡靖成が戦列を離れて療養してしまった事である。これからスポーツセンターに戻り、最終段階の練習とプレシーズンマッチをこなし、万全な体制で3月10日の瑞穂球技場での開幕を迎えたい。