熊本キャンプ情報
 第10日(2月14日)
 10日目を迎えた14日も午前中の練習は休みであった。午後になり、今年入団した原田拓の母校、熊本・大津高校との練習試合が行われた。50分ハーフの先発、後発メンバーは13日の紅白戦メンバーとほぼ同様。GK楢崎正剛、DFは右から大森征之、古賀正紘、平岡靖成、三原廣樹の4バック。MFは岡山哲也を頂点(トップ下)とするダイアモンド。右に滝沢邦彦、左にウリダ、ワンボランチは山口素弘。FWは右に森山泰行、左にストイコビッチ。試合は前半8分に大津高7番が右でボールを受け左にドリブルで流れ、シュート。

 11日の九州選抜に続いて、またしても先制を許してしまった。しかし縦を多様するグランパスは最初タイミングがつかめずオフサイドを連発されていたが、13分、右でボールを受けたストイコビッチがタッチラインぎりぎりでマイナスのセンタリング。これを森山が頭から飛び込み1−1の同点。18分には岡山がラフプレーにより警告を受けたが、26分にはペナルティエリア外の中央でフリーになった森山が、GKの飛び出しで1対1の場面を冷静にとなりに走り込んだストイコビッチに渡し、グラウンダーのスローボールでゴールに流し込んだ。
 2−1となり完全にグランパスペース。35分にはゴール前の混戦を森山が蹴り混み3−1。40分には滝沢、岡山と渡った縦パスを森山が決めて4−1。43分にも左サイドに流れた三原のグランダーのパスを森山。5−1で前半を終了。後半はGK佐藤浩、DF石川康、吉本岳史、海本慶治、藤田泰成のフラット4バック。MFは中村直志を頂点のダイアモンドで、右に宮原裕司、ボランチが岩田昌浩、左に平岡直起、FWは練習時とは逆に右に福田健二、左に原竜太。
 後半開始10分には中央から宮原が6−1となる口火を切ると12分には左からのセンタリングを中央福田が頭であわせ7−1。20分にも福田が中央から決め8−1。36分には中央の中村が抜け出て、そのままシュートで9−1。42分、左宮原が中央福田へ鋭いパスを出し10−1。最後は49分に左サイドの平岡(直)がドリブルで上がってセンタリングして福田が決めた。高校生相手といえども11−1という得点以上に今年のチームの今までと違う所は、終了した後のキーパーとディフェンダー、DF同士、DFとMF、MFとFWと至る所で反省や修正、要望などを出し合いながら会話している姿を見かけることである。

 そして平日の昼間というのに集まってくれた278名のサポーターにイヤな顔せずに、疲れているところをサイン色紙などをだされると快くサインしているところである。あと2日の午前午後練習と、NTT熊本との練習試合を最後にこのキャンプを切り上げるが、練習の成果以上に選手間の競争、コミュニケーションがとれてきていると感じることができた。