「Jリーグ版よのなか科」の模様

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Jリーグでは、2010年よりJリーグの人材育成活動における選手教育の新たな取り組みとして、「キャリア・デザイン・サポートプログラム(Jリーグ版〔よのなか〕科)」を実施しています。

これは、プロの競技者を目指す人材にとって適切な"キャリア"についての考え方や心構え、社会人として適切な就労観や職業観の醸成を目的に実施するもので、将来、地域で活躍、貢献できる人材の育成を目指しています。

名古屋グランパスでは、2013年度より「Jリーグ版よのなか科」を実施しており、今回で6回目の取り組みとなります。今年はグランパスU-13(中学1年生)の選手18名を対象に行いました。講座は全5回のプログラムとなっており、テーマは下記となります。

■8月5日
第1回:Jリーグをとりまく"お金"から仕組みを考える
 ○ゲスト:代表取締役社長 小西工己

■8月26日
第2回:Jリーグがめざすものを考える
 ○ゲスト:ホームタウングループ 田中希代子

■9月9日(2回分開催)
第3回:Jリーグをとりまく職業を考える
第4回:職業と「意思」「役割」「能力」の関係を考える
 ○ゲスト:中日新聞 中山聡幸氏
 ○ゲスト:イベントMDグループ 吉村一彦

■9月16日
第5回:自分のキャリアイメージプランを考える
 ○ゲスト:佐藤寿人(トップチーム選手)


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講座ではアカデミーグループ所属の坂本亮史がファシリテーターを務めました。保護者の皆さんにも全5回すべてにおいて多数出席していただき、選手・保護者・スタッフ全員が関わってテーマに沿った個人の考えを発表したりグループで話し合い他の意見を取り入れたりと様々な角度や視点から物事を捉えることにチャレンジしました。

クラブ経営の成り立ちやJリーグに関わる仕事を学んだ選手たちは、「サッカーに関わる仕事は多くある」「多くの方々に支えられてサッカーが出来ている」「いろんな人に感謝してプレーしていきたい」「Jクラブは試合をやっているだけではない」などといった意見もあり、自分達が所属するJクラブという立ち位置を再認識したと思います。

そして第5回目にはサプライズゲストとしてトップチームの佐藤寿人選手が登場!子供達や保護者から大きな拍手とともに会場の雰囲気は盛り上がりました。

Jリーグで200点以上のゴールを上げている佐藤選手は、「偶然のゴールではなく、自分で説明出来るゴールが必要」「移籍などの決断は自分で必ず決断してきた。」と過去のキャリアと重ねて説明してもらえました。選手、保護者は佐藤選手の言葉の一つ一つに耳を傾けていました。最後に選手達に「上手くいかない時に、他者に矢印を向けるのではなく、自分自身に矢印を向ける事が成長する為にはとても大事な事。」と話してくれました。

最後に坂本ファシリテーターから「今年、トップチームでデビューした菅原選手や成瀬選手は君たちの5年後です。遠い未来の話ではないで、考えることをやめないでポジティブにいろんな事にトライしてほしい。」と話をされていました。

U-13の選手達は、この「よのなか科」を通じて様々な想いや考え方、また将来の夢にどうすれば近づけるかを考える貴重な機会になったと思います。日々のトレーニングを100%の力を出し切って自分たちが描いた将来プランに向けて、これからも頑張って取り組んでくれることを期待しています。

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