オフザピッチ研修 「頭頸部外傷対応」について学ぼう

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2019年6月25日(火)@トヨタスポーツセンター

名古屋グランパスでは、アカデミー、スクールスタッフを対象に『頭頸部外傷の対応』の研修会を開催しました。
講師には、帝京平成大学の砂川憲彦教授をお招きしました。砂川教授は、サッカーはもちろんラグビーやアメリカンフットボール等などでもトレーナーとして現場でご活躍されています。

どんなスポーツでも起こりうる頭頸部の外傷(脳震盪等)。指導現場の中で万が一のときに適切な対応が求められます。
今回は、頭部を強打した際の判断・対応方法等をレクチャーしていただきました。

まずは、様々なスポーツの危険なシーンの映像が流れました。スタッフからは、どよめきも起きる場面も。
そこから、重症頭頸部外傷のメカニズム、危険性の説明がありました。
目に見えない損傷なので、現場で悪化させない判断が選手生命を左右することもあることを改めて痛感させられました。

次は、実技研修です。
実際の意識レベルを評価し、搬送有無の判断をします。搬送に備え、実際に搬送使用されるハードタイプのボードへの乗せ方、固定法をグループに分かれ、搬送までの一連の動作を通しで確認しました。
首を動かさないようネックカラーで固定し、ボードに乗せるには、グループで息を合わせて振動を最小限に抑え負傷者を乗せなくてはなりません。
スタッフの表情は真剣そのもので、汗を垂らしながら対応するスタッフもいました。

最後には、脳震盪が疑われる際の対応を再度確認し、研修は終了しました。

本研修を通して、スポーツの現場で未来のある大切な選手たちへ安心と安全を提供していけるよう、スタッフはこれからも日々勉強し、知識を高められるように取り組んでいきたいと考えております。

砂川教授、貴重なお話ありがとうございました。
引き続き名古屋グランパスのご支援、ご声援よろしくお願い致します。