明治安田生命J2リーグ 第14節 町田戦前々日 監督会見

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本日5月15日(月)、トヨタスポーツセンターでの非公開トレーニング終了後、風間八宏監督の記者会見を行いました。


風間八宏監督

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─大分での敗戦を受けての次節となりますが、アプローチは変わらないのでしょうか?

もちろん色んなことがありますが、全て試合の中でどんどん成長していかなければなりません。

─昨日は珍しく長いミーティングでしたね?

色々なことを確認しなければいけない、進まなければいけない。
チームとしてはものすごくいい状態になっていますが、トレーニングでやっていることを(試合で)やれていない、やっていないという確認だけです。
今日もいいトレーニングができましたし、選手の意識が全てなので。
問題が起こって困ることはありません。
やっていないものはないし、わかっていないものもない、あとはやるだけなので。
そういう意味で全体のアプローチは変わりません。

─大分戦はチャンス自体を作りきれなかった印象ですが?

選手もみんなわかっているし、簡単にいうと「やってない」というだけ。
できないことじゃなく、見ればすぐに分かることを体に染み込ませるには、続けるしかありません。
いつも言ってる通り、敗戦も勝利も全てが自分たちの糧になるから大事なことだし、 サッカーが変化するなかで、選手がどれだけその変化についてこれるかがすごく大事。
パターンでやっていないので、その変化についてこれるようになればどんどん面白くなってくる。
選手たちも自覚しているし、そういう意味では問題がない。
もちろん、もっとやらないといけません。トライをしていないし、挑んでいない。挑まないと自分たちの成長、進歩はないし技量も増えません。
そこのところを確認しているところなので。
特に若い選手が多いので、そういう意味では若い選手がもっともっと伸びてくれないと。

─大分戦の最初10分は良い戦いに感じましたが、トライし続けないと、あのような戦いは続かないのでしょうか?

あれだけボールを持てることはこれまでなかったし、すごく進歩しています。
あそこまで押し込んで、いつものトレーニングと同じことが試合でも起こり出しています。
そこをどれだけ正確にやるか、それをやっていなかった、それだけの話で、サッカーが変化しだしています。
一番大事な部分はクオリティなので、そこを高める、確認する作業をしています。

─以前「シュートは決めるもの」と話されていました。ここ数試合、そのシュートの数自体が増えていませんが?

方法もイメージも全員が持っているし、問題ありません。
それを、やるかやらないかの違いです。

─相手に研究されている影響もあるのでしょうか?

あのくらいで困るものではありません。その代わり技量はつけなければいけません。
見たことのないようなサッカーになっていかなければいけない。あのくらい研究されてやれないようでは、どこへいってもやれない。

─その大分戦、シモビッチ選手のゴールが素晴らしかったですね?

うまいよね。簡単に点が取れればいいし、シュートが打てればいい、ペナルティエリアの中へ入っていければいいし、それは人それぞれで特徴が違う。
同じステップを、例えば寿人(佐藤選手)とシモビッチでできるわけではないし、同じリーチでプレーできるわけでもない。
ゴール前でいかにフリーになってシュートを打てるか、それはずっとキャンプから取り組んでいることなので。
その意味で、今まで全くできなかったことを作っている。その確認をずっとしているし、今の段階で次はなんだという次元ではなく、まだ何もできていない。
その部分をしっかりと求めているところです。

─大分戦後には、自分たちが押し込んだサッカーに慣れていないと話されていましたが?

その常識ではなく、狭い中を狭く感じないことは、1人ひとりの技量。
場所を探して動かない、人を攻略できなかったら何も起こらないし、まだまだ足りないということ。
それをずっと毎日、毎週やっていますが、染み付いていません。
その代わり、失敗しても構わない、「やっていない」という失敗をして次やる、やるようにしてクオリティーを上げればいい。

─それは守備面についても同じ考え方なのでしょうか?

例えば大分戦は守備がやられたわけではなく、全体の形での問題です。
サッカーとは全ての形によるもので、あの試合のようなことが起こるのは自分たちがボールを持っていたから。
攻撃と守備ということでなく、自分たちがどれだけのクオリティーでプレーできるか、そうなると次に何が起こるか、徐々に分かってきます。
ペナルティエリアが攻略できれば点は取れる。それも含め全てトータルなものだから、進歩はしています。
これが本当に自分たちに染み付くためには、もっともっと武器を作らねければいけない。その作業をずっと続けなければいけません。

─日々メンバーが代わるなかで、今年入った新卒の新人選手はどう評価されているのでしょうか?

全員が日々変化し、サッカーも日々変化している、その中で自分たちで学ぶしかないし、学ばないと困ります。
プロ選手とはそういうものだし、出てきてからの話で良いわけではありません。
先物買をしているわけではないし、本当の意味で、今までなかった競争がチームに起こっているわけだから、選手がどんどん挑んでくれればいいと思います。