天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦 名古屋グランパスvs奈良クラブ|試合結果

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本日6月28日(木)18時よりパロマ瑞穂スタジアムにて行われた天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦 名古屋グランパス(J1)対 奈良クラブ(奈良県代表) ペナルティーマークからのキック(PK方式)やり直しの結果についてお知らせいたします。

天皇杯JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 2回戦

名古屋グランパス 1-1 (PK7-6)奈良クラブ

名古屋グランパスの3回戦への進出が決定しました。

天皇杯JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 3回戦

日時:7月11日(水)19:00キックオフ
対戦相手:サンフレッチェ広島
開催スタジアム:エディオンスタジアム広島

天皇杯JFA 第98回全日本サッカー選手権大会

ラウンド16(4回戦)までのトーナメント表
http://www.jfa.jp/match/emperorscup_2018/schedule_result/

風間八宏監督

─前回のPK戦から順番を入れ替えましたが、その理由をお聞かせください。

入れ替えた理由はそれほど特別なものはありません。けが人も出たりしていたので、そういうところで選手も含めこうなりました。今日は右左右左という利き足の順で蹴りましたが6人目からは右利きしかいませんので(笑)。

─これで3回戦進出が決まりましたが次のサンフレッチェ広島戦へ向けた抱負をお聞かせください。

次の試合、もちろん今ずっとやってきているのは激しい、体を鍛えること。スピードを付けることもやってきて疲労は蓄積していると思いますし、これからキャンプもありますが、全ては自分たちが上へといくためにやっていることなので。特別に意識してやっていることはありませんし、逆に言うと意識せずにやってきたこともないので、そのままいつも通りやっていきたいと思います。

─PK戦のやり直しということを知った時、どう感じたのでしょうか?

寝耳に水というか、急に来たことではあったのですが、我々はいつもレフリーをリスペクトしています。もちろんジャッジのミスということは起こり得ることで我々もそれを認め合ってやっていますし不服もありませんでした。ただそこからの対処、誰一人満足はできていないと思いますが、今日もレフリーと話し協会にも自分たちの意見を言いました。ただ、こういう機会も使って全員でサッカーファミリーとして強い絆で良いものを作っていかなければいけないなという考え方になりました。

─6月6日の時点で適用ミスがなく3回戦進出が決まっていれば、その試合に向けた準備やリーグ戦再開に向けた準備も変わっていたかと思いますが、PK戦がチームの強化に与えた影響はあるとお考えでしょうか?

元から言っていましたが、このPKのために何かを変えることはないと選手に伝えました。今日の午前中も練習をしていますしし、これに合わせ何かを変えたことはありませんし、自分たちのやることが大きく変わることはありませんでした。もちろん奈良クラブさんもすごく大変だったと思います。それは協会のみなさんにも伝えましたし、ここでは何も言いません。できるだけ良い措置を、皆でいろんなものを上げていかなければいけないということをもう一度確認できればと思うだけです。全体のメニュー、練習としては別に特別な影響はありません。

─今日の勝利で3回戦でサンフレッチェ広島との対戦という新しいスケジュールが出来ました。リーグ戦再開1週間前にJ1の強豪チームとの試合となったのは有意義では?

どちらにしろ試合はやっていかなければいけない、強い良い相手ですし、しっかりそれに向かってやっていきたいと思います。

佐藤寿人選手

─PK戦のみを実施する異例のやり直しとなりました。実施を終えて、どのような感想を抱きましたか?

難しいですよね。いろいろなPKを経験してきていますけど、誰も経験したことのないものだったので、すごく難しかったです。でも、PKやり直しだけでこれだけたくさんのファン・サポーターが来てくれました。もちろんグランパス側もそうですし、奈良クラブさん側も本当にたくさんのファン・サポーターの方々も来てくれていました。そういう意味では注目されるPK戦ではありましたけど、勝って素直に喜べるかと言ったら、決してそうではありませんでした。本来であれば試合が一旦成立して、奈良クラブさんが次に進んでいたところを、やり直しすることになった。それによって、結果を変えてしまった部分があります。逆の立場であれば、到底受け入れられるものではないと思います。そういうことを理解をしてくれた奈良クラブの関係者の皆さんの想いも、この先の天皇杯では背負って戦っていかないといけません。だからこそ、勝って喜べるというようなPK戦ではなかったです。

─フィジカル面とメンタル面、ともに整えるのが難しい試合だったのではないでしょうか?

それぞれの選手にいろいろな状況があると思いますけど、監督が「とにかく眼の前の1本に集中しよう」、「自分の1本を蹴ること、それだけに集中しよう」という形で送り出してくれたので、そこに対して集中できたと思います。蹴る人、ミッチで言えば防ぐ人、それぞれが1本1本に集中すること。今日においてはそれが一番大事だったと思います。そのメンタルの部分でしっかり入れたと思いますね。でも、奈良クラブさんの選手はみんなPKがうまかったので、冷静に見てもどちらが勝ってもおかしくないようなPK再戦になりました。PKをやりながらも、相手が失敗するような雰囲気は全く感じなかったです。本当にどちらが勝ってもおかしくなかったと思います。

─佐藤選手自身は6月6日のPKで失敗。そういう状況下で本日もPKのキッカーを務めました。

一度相手に止められていましたけど、あの時もしっかりとしたコースに、しっかりとしたスピードで蹴れていました。あそこで止められたのは、相手のGKの反応が速かったと思いますし、相手がある程度そこに蹴ってくると予測していたと思います。そういう部分も含めて、今日は読まれても決められるようにしようと思って蹴りました。本当に反応がいい選手でしたし、非常に研究しているとも感じましたね。

─次戦への進出が決定し、リーグ戦再開前に広島と戦うことになりました。チームにはどのような影響が出てくると思いますか?

影響は終わってみないと分からないですよね。天皇杯の結果もそうですし、その後のリーグ戦を戦い終えてみないと、その試合があった方が良かったか否かは分かりません。単純に連戦にはなるので、日程がハードになります。天皇杯とリーグ戦という部分で状況も変わってきますし、環境で言えばボールも変わります。トレーニングはどちらのボールでやるのか。2、3日前に(天皇杯の)ボールに切り替えるのか。そういう難しさはあると思います。今回のPKのやり直しで、この2、3日のPKの練習時だけ久しぶりに天皇杯用のボールを使いました。そういうところの感覚は変えていかないといけません。今回は自分たちが次に進むということで、相手は広島ですけど、奈良クラブさんの選手の気持ちを考えると、そこでしっかり勝っていかないといけないと思います。


※ランゲラック選手、八反田選手コメントは「INSIDE GRAMPUS」をご覧ください。