名古屋トヨペット×mozo ワンダーシティ『チャリティーイベント』レポート

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11月4日(日)、mozo ワンダーシティ(名古屋市西区二方町40番地)1Fイーストコートにて「名古屋トヨペット×mozo ワンダーシティ チャリティートークイベント」が開催され、楢崎正剛選手、渋谷飛翔選手が出演いたしました。

毎年、秋の恒例行事となった同イベントでは、グランパスのホームゲームでスタジアムDJを務めるYO!YO!YOSUKEさんとのトークと、選手グッズによるチャリティーオークションが行われました。


トークショーの模様

【渋谷飛翔選手(以下、渋谷選手)】
今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。

【楢崎正剛選手(以下、楢崎選手)】
みなさんこんにちは。お集まりいただきありがとうございます!
今日は短い時間ですが、よろしくお願いします。

─2人でイベントに出演されることはあるのでしょうか?

【楢崎選手】
最近はホームゲームの当日イベントに一緒に出たり、たまにします。

─2人の会話は噛み合うのでしょうか?

【楢崎選手】
わからないです(笑)。

─今シーズン、J1に復帰し闘っていますが、チームを代表し2人からここまでをふり返ってください。

【楢崎選手】
厳しいシーズンをまた過ごしていますが、良い時期もありました。いまはちょっと自信を失ったりいろんなことがあって元気がありませんが、最後なんとか盛り返したいです。

【渋谷選手】
いろいろ大変なことがありますが、なんだかんだみんな頑張ってここまできていますし、最後まであきらめず自分たちも頑張ります。みなさんの応援がチカラになりますので、よろしくお願いします。

─昨年J2を経験しました。これまで楢崎選手、そして名古屋グランパスはずっとJ1の舞台で闘ってきましたが、J2降格を経験し、そこから這い上がってきたJ1というものに違いは感じるのでしょうか?

【楢崎選手】
違いはわかりませんが、今シーズン最初のキックオフイベントではいろんな選手が入り、J1復帰をしたことですごく明るいムードになっていました。そこでマイクを渡され一言求められたのですが、絶対にまたJ2へ落ちることがあってはいけない、前回の悔しさを忘れてはいけないということを話しました。シーズン前でJ1の優勝を目指すような雰囲気だったのでそのような話をして空気が微妙になったのは覚えていますが、自分では最初から危機感を持っていました。メンバーも入れ替わって新しい選手も増えていますし、そのような危機感を共有するのは難しかったかもしれませんが、やっぱりあの時の悔しさを味わいたくないという気持ちがありました。J1とJ2の違いというよりも、そのような気持ちを常に持ってクラブとして前進しているかどうかだと思います。リーグ自体の違いは感じていません。

─それはやはり、降格というものを味合わなければ持たなかった感情なのではないでしょうか?

【楢崎選手】
グランパスが戦う場所はここ(J1)だという思いは全員が持っていると思いますし、やはりJ1の舞台は注目度が全然違います。神戸戦でも、良い選手がいる相手と闘っているという貴重な舞台がJ1ならではだと思いますし、この闘いを大切にしていきたいと思います。

─風間監督になって2年目。ゴールキーパーというポジションから感じる風間サッカーとはどのようなものなのでしょうか?

【渋谷選手】
そうですね、キーパーにもすごく足元を求める監督ですし、僕自身、そんなに苦手な意識はありませんでした。

【楢崎選手】
攻撃にキーパーも加わってチャレンジしろという部分はありますが、攻められることも多く、そういう場面でキーパーとして止めることも、攻める部分と同じかそれ以上に重要になっていますし、それもすごく要求されています。

─それでも攻撃的な分、キーパーには負担も大きいのではないでしょうか?

【渋谷選手】
いやですよ(笑)。でもキーパーは最後の砦ですし、最後は自分たちが止めればよいと思ってやっていますし、そういう部分で自分の中でもトレーニングしています。味方のディフェンスも必要ですし、それを使うのもキーパーなので、そこはしっかりコミュニケーションを取りながらやっています。

─今シーズンですと、ランゲラック選手が大きなセーブをすると、それで1ゴール決めたかのようにチームの空気が変わる瞬間もありますね?

【楢崎選手】
個人的に止めるということがキーパーに要求される部分ですし、ミッチ(ランゲラック選手)も意識して取り組んでいると思います。だいぶ、彼に救われている面はあると思います。

─神戸戦でも大きなセーブがありましたね?

【楢崎選手】
チームとしてそのような場面を減らすこと、キーパー個人としてそういう頑張りを示すところ、その両方がないといけないですね。

─同じキーパーとしてみて、ランゲラック選手のすごさはどこにあるとお考えでしょうか?

【楢崎選手】
かっこいいし、奥さんも綺麗で(笑)。プレースタイルはオーソドックスかもしれませんが、ミスがなく確実に止めなければいけないところは止めたりと、そういうスタイルは僕も好きなキーパーです。

【渋谷選手】
自分たちとは身体能力も違いますし、すごいなという風には見ています。

─性格的にも几帳面というは、生真面目そうな印象ですが?

【楢崎選手】
そこまで細かいというわけではありませんが、真面目ですし、しっかりトレーニングにも取り組んでいるナイスガイです。

─なんだか完璧すぎて、ここは2人しか知らないランゲラック選手の秘密のようなものが聞きたいですが?

【楢崎選手】
まあまあ完璧な選手ですが、変なインナーを履いています(笑)。キーパーは、以前はスポンジのようなクッション性のあるインナーがよくあったのですが、最近は見なくなっています。それでも、ミッチは自分でインナーの中にクッションのようなものを仕込んだりしています。「え?そんなの履いてるの?」という感じです(笑)。

─ゴールキーパーという同じポジションですと、普段から一緒にいる時間も長くなるのでしょうか?

【楢崎選手】
ピッチ上では長くなりますね。プライベートだと、飛翔(渋谷選手)は武ちん(武田選手)と仲が良いですね。たぶん、やっていることが同じなので(笑)。

─やっていることと、例えば?

【楢崎選手】
例えば、はいいですが(笑)、全体的に生活が同じようです。

【渋谷選手】
何をしているかは言えません(笑)。向こうは家族がいるので、オフに一緒に出かけるようなことはありませんが、時間があれば一緒に2人で食事行ったりしています。

─そこに楢崎大先輩はいないのでしょうか?

【渋谷選手】
いないですね。

【楢崎選手】
呼ばれないな(笑)。

─楢崎選手は普段、どういった選手と食事に行くのでしょうか?

【楢崎選手】
チーム内が若手ばかりなのですが、その中でおじさんな佐藤寿人くんだったり、あとは小林裕紀とか。若いチームの中でも上の方の世代と行くことが多いですね。サッカーの話もあれば、子どもの話もします。

─みんな家族がいますしね。

【楢崎選手】
小林裕紀は独身ですし、これからも独身だと思います(笑)。

─今年のチームは若い選手が多いこともありますが、すごく雰囲気的に明るいチームな印象ですが?

【楢崎選手】
ロッカールームの中ではみんな明るいし、元気ですよ。特に夏前は負けが込んでいましたが、新しく入った選手が新しい風を吹かせ、閉塞感を一掃してくれたと思います。

─その中でも、どの選手に聞いても金井選手の名前が出てきますが?

【渋谷選手】
前よりも明るくなりました。面白い選手ですし、絡みやすく、向こうからもすごく絡んできます。頼もしい存在ですね。

【楢崎選手】
もともと声が高く、少し喋るだけでもキーンと入ってきます(笑)。常に喋っているし、ちょっとうるさいですね(笑)。夏前の苦しい時期でしたし、すごく流れを作ってくれて助かりました。

─ゴールキーパーとして切磋琢磨する2人ですが、渋谷選手の産まれは何年なのでしょうか?

【渋谷選手】
1995年です。

─楢崎選手は、1995年は何をしていましたか?

【楢崎選手】
1995年、Jリーグデビューです。

─1人のJリーグ人生と、1人の人生自体が同じ年月という事実はどう感じるのでしょうか?

【楢崎選手】
愕然とします!

─横浜フリューゲルス(当時)や横浜FCなど、2人に共通点はあるのでしょうか?

【楢崎選手】
僕のいたクラブと横浜FCはまた違いますが、三ツ沢競技場(ニッパツ三ツ沢球技場)くらいですかね、共通点は。

─キングカズ(三浦知良選手)という存在も2人にとっての共通点なのではないでしょうか?

【渋谷選手】
尊敬する選手は楢さん(楢崎選手)ですが、カズさんはいま50歳を超えている中、みんなと同じ練習メニューをこなし、そのあと筋トレや体のケアなどもしっかり行います。すごく真面目な選手で、あの人が言えば皆が聞きますし、すごく威厳のある選手です。

【楢崎選手】
僕にとっても、テレビで見ていた選手、スターという存在です。代表で一緒な空間にいた時でもすごくオーラを感じ、緊張しました。

─渋谷選手にとっては、楢崎選手は産まれた時からJリーガー、自身のゴールキーパー像としても確率されていたのではないでしょうか?

【渋谷選手】
本当に憧れです。いま一緒にプレーすることはとても嬉しいですし、それでもライバルでもあります。経験も全然違い、盗める部分もいっぱいあると思い、そこは普段から見ながら盗みたいです。

─楢崎選手はプロとして20年以上活躍し、まさにレジェンドのような存在ですしね。

【楢崎選手】
レジェンドなんかじゃありません、ただのおじさんです(笑)。

─最後に、残りわずかとなったシーズン、チームを代表し2人からメッセージをお願いします。

【渋谷選手】
火曜日にセレッソ大阪との試合がありますが、本当に大事な試合になります。チームは必ず頑張りますので、ぜひ応援をお願いします。

【楢崎選手】
ご存知の通り、大切な残りの試合となります。選手もクラブも一丸となって闘いますので、みなさんも、応援をよろしくお願いします。

約30分のトークショーに続き、選手グッズによるチャリティーオークションが開催されました。まずは、子ども向けの模擬オークションとして選手サイン入りの2019壁掛けカレンダーが出品されました。上限金額を500円とし、到達後は選手とのじゃんけんにより落札者が決まり、両選手から手渡し、ステージ上で記念撮影も行いました。

その後のオークションでは渋谷選手のサイン入りユニフォームからジョー選手、ランゲラック選手のサインが入ったJリーグ25周年記念ユニフォーム、宮原選手、前田選手が実際に使用したサイン入りスパイクなどが出品されました。最後は、全8アイテムでも目玉となった楢崎選手のサイン入りユニフォームが過去最高金額で落札され、最終的な収益は46万1千5百円となりました。当オークションでの収益全ては株式会社名古屋トヨペットから中日新聞社会事業団を通じ、東海地方の福祉事業に役立てられます。

皆さまのご協力、誠にありがとうございました。