2017年名古屋グランパスパートナー 感謝の会の模様

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12月7日(木)、名古屋市内のホテルにて「2017年名古屋グランパスパートナー 感謝の会」を開催しました。

会には名古屋グランパスの出資会社、パートナー企業126社250人のご担当者に出席いただきました。

はじめに代表取締役社長の小西工己、風間八宏監督が挨拶を行い、続いて、パートナーを代表しオフィシャルユニフォームサプライヤー ミズノ株式会社の鶴岡秀樹常務と共に鏡開きが行われました。


代表取締役社長 小西工己

本日は年末の大変お忙しいなか「2017年名古屋グランパス パートナー感謝の会」にお越しいただき誠にありがとうございます。

すでに皆さまご存知かとは思いますが、12月3日にJ1昇格プレーオフ決勝を闘い、来シーズン、おかげさまでJ1で闘うことが決定しました。まずはありがとうございます。これもひとえに、一年間どんな時も支えてくれたパートナーの皆さま、名古屋グランパスに関わる全ての皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

今シーズンを振り返りますと、決して順風満帆だったわけではありません。クラブ創設以来初のJ2リーグでの闘い。「グランパスを倒してやろう」という対戦相手の気迫もあり、J1とは違った難しさの中での闘いでもありました。開幕の岡山戦では良いスタートを切りましたが、その後のFC岐阜、ジェフ千葉には苦戦をしいられました。4月には一度首位に立つものの、なかなか結果が続かず苦しい中で前半戦を折り返しました。

そんな中、新たな戦力を迎え7月末から8月までの連戦で5連勝、徐々に風間監督が目指す攻守一体となった攻撃的サッカーが形になりつつありました。また、若い選手の台頭も忘れてはなりません。昨年とは大幅に入れ替わったメンバーの中で、若い選手たちがベテラン選手をお手本にチャンスを掴みチームに欠かせない戦力として成長してくれました。9月以降は7勝2分3敗と最後まで諦めず闘い抜き、3位で昇格プレーオフを闘うこととなりました。準決勝ではシーズンで苦杯を嘗めたジェフユナイテッド千葉に、そして決勝ではアビスパ福岡に守り勝ち、J1復帰を掴みとることができました。私自身、時間があれば練習場へ足を運びチームの様子を見ておりましたが、チームはこの一年間、毎日石垣を積み上げるがごとく日々変化をし、前へと進んでくれました。選手のライバルは他のチームや選手ではなく、昨日の自分自身です。そして、今日が、明日が今の自分より上手くなった自分でありたい。これを毎日積み重ねてくれた。

これは、事業面でも同じです。自分自身のライバルは昨日の自分。今シーズンはクラブにとって25周年となる節目の年。そして私としては第二の創業期という心構えで様々な活動をしてまいりました。「町いちばんのクラブになる」をスローガンとし様々な活動を行ってまいりました。ここで少しだけ、事業面についてご報告させていただきます。

今シーズン、スタジアムへの来場者が32万人を超えました。これまで、J2に降格したチームは、前年のJ1時代に比べ平均で三割、観客が減ると言われてきました。そこで私はJ2に落ちたクラブとして初の、J1の頃の自分たちに勝つクラブになろうという話をしました。事業面でいろいろな施策を実施させていただきました。そこに、皆さまのご支援のおかげでJリーグ史上初の、J1時代の自分たちに勝ったクラブとなることができました。32万人を超えたところに、さらにプレーオフでの5万数千人、これはご褒美だと思っています。レギュラーシーズンで32万人を超え、ご褒美の5万人をいただいた、これはクラブの力、そして何よりもここにいらっしゃるパートナーの皆さまの動員にかける強い思い、強い力が後押ししてくれたと思っています。

スタジアム別の観客動員数でもそれぞれほぼ前年の100%、全体では103.7%となりました。テレビ中継についても、私自身、力を入れさせていただきました。今日ここにいらっしゃるメディアの皆さま、本当にありがとうございます。これだけの生放送、収録放送をしていただきライト、ミドルなターゲットの皆さまがテレビで試合を見て、あのスタジアムで一緒に応援したいという気持ちになってくれたことを本当に嬉しく思います。テレビでグランパスが扱われた数としもて、100回近いニュース報道により、皆さまにグランパスの頑張っている姿をお届けしていただいたと思います。

そしてパートナーの皆さまとの連携、ありとあらゆることに挑戦させていただきました。

愛知トヨタ自動車株式会社様には開幕戦でコレオグラフィーのご協賛を、そしてシーズン最終戦ではグランパスランクル賞として、シャビエル選手にランドクルーザー・プラドを頂きました。

株式会社タクティー様には、モータースポーツフェスティバルのイベントでレースカーの展示、そしてデコレーションが施された車の展示にも参加いただきました。

オーダースーツの佐田株式会社様には、佐田社長自らスタジアムへ足をお運びいただき、いろいろなプロモーション、そして4月1日、熊本戦では「SADA DAY」として冠スポンサーを務めていただきました。

明治安田生命様は皆さまもご存知の通りJリーグ全体をスポンサードしていただいております。さらにこの中部地区の支店として従業員の皆さまに何千人もの動員にご協力をいただきました。スタジアムでは応援宣言、そして支社さんが主催されたサッカー教室によるサッカーの普及、底辺を広げるということにご尽力いただきました。

ミズノ株式会社様。ユニフォーム、シューズ、練習着。チームの身の回りのもの全てをミズノ様よりご提供いただいております。そして豊田スタジアムでは、オリンピックの銅メダリスト、星奈津美さんに来ていただき水泳教室も開催いただきました。

アサヒビール株式会社様には8月のビアフェス開催時に、ビールをはじめ、多くの取扱商品でご協力いただきました。皆さまの中にも当日、300円でビールをいただいた方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?ありがとうございます。

株式会社名古屋銀行様には8月20日、アビスパ福岡戦のホームゲームで公募によるサッカー教室の実施と観戦企画に、参加されたお子さん大変喜んでいました。この企画は昔からずっと続けていただいおり、名古屋銀行様には子どもたちに対するサッカーの普及、未来のJリーガーを育てるためにいろんなことに取り組んでいただいております。

中日スポーツ、株式会社中日新聞様には日々の報道はもちろん、9月9日、大分トリニータ戦のスタジアムで公募によるサッカー教室、試合観戦を実施いただきました。本当に日々の報道、取材も含めありがとうございます。

名古屋トヨペット株式会社様にはキッズ応援プロジェクトとし今年も「1ゴール10球キャンペーン」を実施いただきました。今シーズンはリーグ戦で全85ゴールが決まり、本当に850球をいただけるのか、まだ小栗一朗社長には確認していませんが、いただけるものと確信しています。また、キッズエンジョイサッカーも開催いただきました。

UCC上島珈琲株式会社様にはトークショーも開催いただき、シャビエル選手、杉森選手とコーヒーにまつわる話、プレーにまつわる話を披露いただきました。サッカー教室も開催いただきましたし、選手スタッフの練習着の背中には大きく「UCC」の文字を入れさせていただいております。

株式会社中部すき家様には今年も「すき家カップ」、子どもたちの大会を開催いただきました。この企画も子どもたちの横幅、サッカーの底辺を広げるという意味で有名な大会となっています。

名古屋鉄道株式会社様には、グランパスの練習場の最寄りである三好ヶ丘駅が少し殺風景だった状況で、真っ赤に染め上げてもらいました。シモビッチ選手、楢崎選手らの等身大パネルも設置いただき、駅を利用される皆さまも、その大きさに驚かれたのではないでしょうか。さらに豊田スタジアムでの開催試合では応援コラボきっぷの販売にもご協力いただきました。

中部電力株式会社様には、三好ヶ丘駅からトヨタスポーツセンターの練習場までの道にある、これも少し殺風景だった電柱に「この街の想いがチカラになる」スローガンによる、グランパスとコラボしたポスターの掲出にご協力いただきました。

以上、駆け足ではございますが、パートナー企業様にお支えいただいた事業の一部を紹介させていただきました。これは私一人でできたことではなく、皆さまのご協力があってできたことです。そしてJ2降格という逆風の中で頑張ってくれた選手、監督・スタッフ、そして社員の皆さんにもお礼を言いたいと思います。ありがとうございます。

今年のはじめ、新体制発表で私は「J2という山を登り、新しい景色を見たい」ということを話させていただきました。今回、ようやくその山を登りきり、目の前にはJ1の風景が広がっています。ただ、これはまだ夢の途中、私たちの夢はまだまだ続きます。そして、その私たちの夢を前へと押し出してくださるのは、ここにいる皆さまが起こす風です。その風に乗って、皆さま方と共に未来に向け、我々のスローガン、前へ・Go Forward!

今日は今シーズンを闘った選手を慰労してあげてください。手前味噌ではありますが、グランパスのメンバーは本当に最高なメンバーです。限られた時間ではありますが、楽しく、和気あいあいとしたなかで来年のグランパスを思い描き、選手たちと楽しいひとときを過ごしていただければ幸いでございます。

風間八宏監督

みなさん、こんばんは。本日は多くの方にお越しいただき、本当にありがとうございます。

昨日からここでの挨拶を考えていたのですが、小西社長の素晴らしいプレゼンを見て、本当に我々は支えられていたのだと、そういえばすごくスムーズに全てのことが進んでいたなと改めて思い少し感動してしまい、昨日から考えていた内容を一切忘れていまいました。

シーズン前に皆さまとお会いし、ものすごく熱い想い、そして大きな期待を寄せていただいていることに本当に感謝しました。ですが、今となるとあっという間にまたこの場所で皆さまにお会いすることができたという印象です。非常に短い時間でした。なぜかといえば、ものすごい変化、ものすごい細かい作業を毎日続けてきましたし、選手の変化、クラブの変化、そして皆との一体感での変化も常に先に進みました。過去のことはどんどん忘れる、忘れさせられてしまうというか非常に早い時間を過ごしました。選手の努力、それだけの時の移り変わりの中で難しいことだったと思いますが、その中でしっかりと目標を定め、ぶれることなくこの一年を通してくれました。その結果、意図的ではありませんでしたが、最後プレーオフに、あれだけのお客様に入っていただきました。一生懸命選手が取り組んでくれた結果だと思いますし、来シーズンへのしっかりとした基盤になったことが私の中でも大きな誇りであり、期待でもあります。このまま皆さまとともに、今シーズン自分たちが培ったものを来年また大きな形で花を開かせ素晴らしいシーズンにしたいと思います。

本当にこの一年、皆さまのお力添え、ありがとうございました。そしてこれからも、もっとお支えいただく。今シーズン、一つだけ目標を達成できませんでした。それは豊田スタジアムを4万人で満員にすることができませんでした。我々も精一杯頑張りますので、皆さまにはこれまで以上のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

今日は短い時間ですが、楽しんでください。

ミズノ株式会社 鶴岡秀樹常務執行役員

ルーキーパートナーである私が選ばれ誠に僭越ではございますが、乾杯の音頭をとらせていただきたいと思います。

プレーオフ決勝、最後の5分間という時間が、あれほど長いと感じたことはありませんでした。私の人生の中で一番長い5分間になったかもしれません。選手もどのような気持ちであの5分間を過ごされたのでしょうか。それどころじゃなかったかもしれません。ホイッスル、何十回、何百回とこれまで聞いているホイッスルですが、あれだけ音色が良いホイッスルを聞いたのも、あの試合が最初でした。感動の瞬間でした。

小西社長も先ほど「夢の途中」と話されました。まだまだここは通過点、史上3チーム目となる、J1復帰即優勝ということを考えてしまうのは、パートナーの勝手な想いかもしれません。それでも来年ぜひまた素晴らしい瞬間を共有させていただきたいと思います。

乾杯後は監督、選手が各テーブルへと分かれ、日頃から多大なご支援を頂いているパートナーの皆さまと歓談やサイン、記念撮影を行い親交を深めました。また、会の途中にはプレゼント抽選会も行い、選手直筆サイン入りユニフォームなどが贈られました。

約1時間半の懇親会でしたが、最後はチームを代表し佐藤寿人キャプテンが挨拶をし終了となりました。

佐藤寿人選手

パートナー企業の皆さま、一年間のご支援、ご声援、ありがとうございました。皆さんと共に風を起こし、一年でのJ1復帰を成し遂げることができました。来季もまた皆さんと共にJ1の舞台で風を起こせるよう、頑張ります。

来年も引き続き変わらずご支援、ご声援をよろしくお願いします。本日はお越しいただき、本当にありがとうございました。