2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第17節:ガンバ大阪vs名古屋グランパス

最終更新日時 2016/06/26 10:30

AWAY GAME

市立吹田サッカースタジアム 6/25(土) 19:04キックオフ

試合前

雨に見舞われた市立吹田サッカースタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第17節はアウェイでガンバ大阪との対戦となる。

この春、ガンバ大阪のホームとして、グランパスとのプレシーズンマッチでこけら落としが開催された新スタジアム。サッカー専用でどの席からも見やすいシンプルな最新スタジアムにまずは、楢崎、荻の2人がウォーミングアップのため姿を表す。1000人を超えるグランパスサポーターからは歓声が、ガンバ大阪サポーターからはブーイングが鳴り響き、一気にスタジアム内の空気が変わった。

その後、両チームフィールドプレイヤーも姿を現しアップを行う。ここ数日続く雨にピッチは多くの水を含んでいるようだが、ハーフコートに散った選手たちは短い距離でのスプリントや長短のパスで、体をほぐしながらコンディションの確認をしているようだ。

1stステージ最終節となる今日の試合。来週からはすぐに2ndステージがはじまる。新しいグランパスとして理想のサッカーに対しもがく事の多かった今ステージだが、最終節、アウェイでのゲームをものにし、2ndステージへ向けた勢いを取り戻したい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から矢野、大武、竹内、安田の4人。磯村、イ スンヒを中盤底に川又の1トップ、その後ろに小川、矢田、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって右にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋に対しG大阪ボールでキックオフ。

1分、名古屋陣内中央でG大阪・パトリックが頭で前へと流したボールは大武がクリア。

【得点】
3分、G大阪ペナルティエリア内左でボールを受けた永井からグラウンダーのクロス。中央でのこぼれ球を拾った川又が右足でゴール左下隅へ突き刺し、先制ゴールを奪った。

4分、名古屋ディフェンスライン裏へのボール、裏へG大阪・遠藤が抜け出し左からゴールを狙うが、ライン付近で竹内がスライディングでクリア。

6分、名古屋ペナルティエリア手前左でG大阪・パトリックが足元へのボールを受けるがイ スンヒがカット、矢野がクリア。

7分、G大阪・藤春が名古屋陣内左からドリブルを仕掛けG大阪ボールのコーナーキックとなる。G大阪・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

8分、名古屋陣内右のG大阪・パトリックを狙ったボールは竹内がマーク、裏へのこぼれ球は大武がクリア。

9分、名古屋ペナルティエリア手前のワンツーをG大阪・倉田が足元で受けるが、竹内が飛び込みスライディングでクリア。

10分、名古屋ペナルティエリア左でG大阪・倉田の縦へのドリブルは矢野がマーク、走りながらの折り返しはゴールラインを割る。

11分、G大阪陣内右で磯村からのボールを受ける川又が後ろから引かれ名古屋ボールでのリスタートとなる。

12分、G大阪ペナルティエリア付近左でボールを受けた永井が縦への突破を狙うが、G大阪・米倉に密着され永井のファールを取られてしまう。

14分、センターサークル付近でG大阪・遠藤がボールを受けるが、イ スンヒがスライディングでこれをカット。

15分、G大阪・パトリックが名古屋ペナルティエリア左でボールを受けるが矢野がマーク、中へと蹴り出したボールは磯村がクリア。

16分、ハーフライン上でG大阪・遠藤がボールを受けるがイ スンヒがマーク、前を向かせずボールをクリア。

17分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けたG大阪・米倉のクロスに安田が飛び込むが、ボールが手に当たりG大阪ボールでのリスタートとなる。

18分、名古屋ペナルティエリア右からG大阪ボールのフリーキック、名古屋ゴール前へとボールを上げられるが、ここはオフサイドを誘う。

19分、G大阪陣内右で磯村のインターセプトからペナルティエリア付近左の矢田の前を狙うが、ボールは逆サイドへと流れてしまう。

20分、名古屋ペナルティエリア手前左でボールを受けたG大阪・宇佐美が細かな切り返しから右足で中を狙うが、矢野が触ったボールを磯村がクリア。

21分、名古屋ペナルティエリア左からG大阪・藤春のクロスは矢野がゴールラインへとクリア。

22分、G大阪・左からのコーナーキックは中央の大武がクリア。再び右から中を狙われるが、このボールは小川がゴールラインへとクリア。

23分、G大阪・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

24分、名古屋陣内右でG大阪・パトリックの前へと流すトラップは大武がタッチラインへとクリア。

25分、ハーフライン付近でG大阪・丹羽のヘディングでのクリアに安田がインターセプトを狙うが、足先で触ったボールはタッチラインを割る。

27分、G大阪ペナルティエリア手前で川又の落としを矢田が左足ボレーで狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

28分、G大阪陣内中央を持ち上がった磯村から中央の川又へ楔のボールは、相手ディフェンスに囲まれ体勢を崩しカットされてしまう。

29分、G大阪・遠藤が名古屋ペナルティエリア右で足元へのボールを受けるが、ここはオフサイドの判定。

31分、自陣左で川又のパスカットから左サイドを駆け上がる永井の前を狙うが、相手ディフェンスに付かれボールを奪われてしまう。

32分、ハーフライン付近でディフェンスからのボールを受けるG大阪・阿部に対し磯村がインターセプトを仕掛けけるが、相手を引っ掛けてしまいファールの判定。G大阪ボールでのリスタートとなる。

33分、矢田がG大阪陣内中央を持ち上がり、左の永井を囮に自ら左足で狙うが、このシュートは枠の右へと外れる。

34分、名古屋ペナルティエリア右から中への持ち込んだG大阪・阿部の左足のシュートは楢崎が正面で抑える。

36分、名古屋陣内左でG大阪・パトリックがボールを受けるが矢野がマーク、後ろへのボールはタッチラインを割る。

37分、センターサークル付近でボールを奪った小川から左を上がる永井の前を狙うが、このボールには追いつけずタッチラインを割る。

38分、名古屋ペナルティエリア左からG大阪・藤春のグラウンダーのボールは大武がクリア。

39分、G大阪ペナルティエリア内左で永井が相手ディフェンスと接触、こぼれたボールを川又が左へと出すと、素早く立ち上がった永井が左足で狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

41分、ハーフライン付近左でG大阪・米倉とイ スンヒがボールを競り合うが、ここはイ スンヒのファールを取られてしまう。

43分、名古屋ペナルティエリア手前中央で足元へのボールを前へとコントロールしたG大阪・阿部のシュートは安田が体でブロック、これをクリアする。

44分、名古屋ペナルテェリア左から中へ入ったG大阪・宇佐美のシュートは枠の右へと外れる。

【失点】
45分、名古屋ペナルティエリア右から中へのボールをG大阪・パトリックが落とすと、走りこんだG大阪・阿部に決められ同点とされてしまう。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、自陣左の安田からG大阪ペナルティエリア手前中央の川又を狙うが、相手を抑えてしまいG大阪ボールでのリスタートとなる。

アディショナルタイム2、名古屋ペナルティエリア手前右からG大阪・宇佐美の縦へのボールはイ スンヒがカット、これをクリア。

ここで前半終了。

開始早々、ファーストチャンスで先制ゴールを奪った名古屋。その後はG大阪にボールを持たれる時間は長かったが、大きな崩れはなく1-0で折り返すかと思われた。しかしアディショナルタイム突入直前、矢田の右でのドリブルを止められると、ここからのカウンターで失点を許し1-1での折り返しとなった。

後半もホームのG大阪に対し厳しい時間が続くかもしれないが、集中を切らせず守ってからのカウンターで再度リードを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、G大阪・宇佐美が名古屋ペナルティエリア左から中へと浮かすが、小川がボールをクリア。

3分、名古屋ペナルティエリア内右へ飛び込んだG大阪・米倉のシュートは楢崎が弾き、再びG大阪・米倉が触ったボールはゴールラインを割る。

4分、G大阪陣内左から名古屋ボールのフリーキック。矢田とパス交換をした小川からG大阪ゴール前へのボールにファーサイドから矢野が飛び込むが、ボールは手前のG大阪・東口に抑えられてしまう。

5分、ハーフライン手前中央の大武から右を上がる矢野の前を狙ったボールは直接タッチラインを割る。

7分、ハーフライン付近左でボールを奪ったG大阪・宇佐美がそのまま小刻みなドリブルで中央突破、ペナルティエリア付近から右足のシュートを狙うが、このボールは楢崎がしっかりと抑える。

8分、名古屋陣内左で足元へボールを受けたG大阪・宇佐美を小川、矢田の2人で囲むが、ここはファールを取られてしまう。

【失点】
9分、ここからのフリーキック、名古屋ゴール前中央へと上げられたボールをG大阪・金に背面でのヘッドで合わせられ逆転を許してしまう。

10分、矢田からのボールに左サイドを飛び出した永井から中央の川又を狙ったボールは、相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。

11分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを中央の竹内が頭で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。

12分、自陣中央で磯村とG大阪・遠藤が接触、ノーファールの判定からG大阪・遠藤が持ち上がると名古屋ペナルティエリア内右のG大阪へ走りこむG大阪・阿部の前を狙われるが、竹内がタッチラインへとボールをクリア。

13分、G大阪ペナルティエリア手前左の磯村から川又へ楔のボールを狙うが、前へはコントロールできずボールはクリアされる。

15分、G大阪陣内右でイ スンヒからのボールを受けた矢野が矢田の前を狙うが、動き出せずボールは直接ゴールラインを割る。

16分、G大阪ペナルティエリア手前左から中へと切り返した安田の右足のクロスは相手ディフェンスにクリアされる。

19分、最終ラインへと戻ったG大阪・遠藤から左へのボールにG大阪・藤春が飛び出すが、ここはオフサイドの判定。

20分、G大阪・陣内中央でG大阪・倉田をイ スンヒが引っ掛けてしまいG大阪ボールでのリスタートとなる。

21分、名古屋ペナルティエリア手前でワンツーのリターンを受けたG大阪・倉田の右足のシュートは、右へと反応した楢崎が弾きディフェンスがクリア。

【得点】
22分、G大阪陣内中央右の矢野からのアーリークロスに、ゴール前中央の川又が完璧なヘディングで合わせ同点とした。

24分、右からのクロスを足元へと落としたG大阪・パトリックの右足のシュートは枠の右へと外れる。

25分、センターサークル付近から磯村がダイレクトで左サイド高い位置の永井の前を狙うが、ボールはゴールラインを割る。G大阪ボールでのリスタートから名古屋陣内中央のG大阪・宇佐美がボールを受けるが、前へのドリブルは矢野が体を入れボールをゴールラインへとクリア。

26分、G大阪・右からのコーナーキックは中央でディフェンスがクリア。

27分、G大阪ペナルティエリア手前中央で矢野からのボールを受けた磯村の左足のシュートは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。

28分、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールは中央でクリアされる。ここからのボールを受けたG大阪・パトリックがカウンターで一気に持ち上がるがディフェンスがしっかりと対応しボールをクリア。

30分、矢野が右サイドで前へと蹴り出し突破を狙うが、ボールはG大阪・宇佐美にタッチラインへとクリアされる。
G大阪1人目交代:パトリック→アデミウソン

31分、名古屋ペナルティエリア内中央のG大阪・遠藤を狙ったクロスは、手前へ飛び込んだ矢野がヘディングでクリア。

32分、G大阪陣内右で矢野が中の磯村とワンツーで突破を狙うが、リターンボールは相手ディフェンスにゴールラインへとクリアされる。

33分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールにファーサイドから飛び込んだ大武が頭で合わせるが、ボールは相手ディフェンスに当たり枠を外れる。

34分、名古屋・右からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールをニアサイドの矢野が頭で中へと流すが、ボールはファーサイドへと流れる。
G大阪2人目交代:倉田→井手口

35分、名古屋ペナルティエリア手前中央で足元へのボールをワンタッチで前へと落としたG大阪・宇佐美のシュートは枠の右へと外れる。

36分、G大阪陣内右を持ち上がった矢野から中央へのボール、ペナルティエリア付近でゴールを背にワンタッチで落とした川又がオーバーヘッド気味に狙うが、このシュートはクロスバーを越える。

38分、G大阪・米倉から名古屋ゴール前へのボールは楢崎が抑える。

40分、名古屋1人目交代:矢田→古林

41分、G大阪陣内左から安田の楔のボールを小川がスルー、その背面で受ける川又がダイレクトで左へはたき小川へのリターンを狙うが、球足が早くG大阪・東口に抑えられてしまう。

42分、名古屋ペナルティエリア手前で磯村がG大阪・アデミウソンを引っ掛け、このプレーで磯村に対しイエローカードが提示される。

【失点】
43分、名古屋ゴール正面左寄り、20m強の位置からG大阪ボールのフリーキック。G大阪・宇佐美がゴール前ファーサイドへと上げたボールをクリアするが、このボールをG大阪・今野のスライディングで押し込まれ再びリードを許してしまう。

【得点】
44分、G大阪ペナルティエリア手前左の磯村からG大阪ゴール前右へと浮かせたボールに、ファーサイドから飛び込んだ矢野がヘディングで合わせ、失点直後、再び同点とした。

45分、G大阪・アデミウソンが名古屋ペナルティエリア内へドリブルで仕掛けるが、矢野が体を入れボールを奪う。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、G大阪ペナルティエア内左から永井が仕掛けコーナーキックを得る。

アディショナルタイム2、名古屋・左からのコーナーキック。小川が右足で上げたボールを大武がファーサイドで頭で合わせるが、このシュートはクロスバーを越える。

アディショナルタイム3、G大阪・左からのコーナーキックは中央の矢野がヘディングでクリア。

アディショナルタイム4、G大阪3人目交代:今野→大森
右サイドハーフライン付近から名古屋ボールのフリーキック。小川からのボール、G大阪ペナルティエリア内へ落ちたボールに竹内が詰めるが、このボールははG大阪・東口に弾かれてしまう。

アディショナルタイム5、G大阪右コーナーフラッグ付近で矢野が粘り中へと折り返すが、このボールはG大阪・東口がクリア。

ここで試合終了。

後半に入りG大阪に2度のリードを許し、追い付いた名古屋。試合終了間際には決勝ゴールのチャンスがあったが、ここは運に見放され終わってみれば3-3のドロー。1stステージを終え、今の順位を考えれば勝ち点1では足りないが、それでも2度のリードを追いついた姿勢に、試合後はグランパスからこの日出場した全選手へ2ndステージでの巻き返しの期待も込め個別でのコールと拍手が送られた。


試合終了後記者会見

160625ogu.jpg先制ゴールを奪い、チームとしての狙いを持ったなかで辛抱強い戦いをしていました。技術のある選手が多いガンバ大阪を相手にセットプレーから2失点したことはもったいなかったとは思います。
それでも、2度のリードを追いつき、最後に逆転するチャンスもあったことは、選手たちの努力の結果です。ただ、決定機があっただけに勝ちたかったというのが正直な気持ちです。

Q.2ゴールを決めた川又選手に対する今日の評価をお聞かせください。

チームとしての狙いがあるなかで、2点目のゴールシーンは特に川又らしいプレーでした。ずっとモチベーションが高く、最近はコンディションも良くなっています。けが人が出た状況で期待していましたが、そこで結果を出してくれうれしく思いました。

Q.シモビッチ選手、田口選手を欠いた状況で今日の結果はポジティブに捉えられているのでしょうか?

もちろん今日の試合でも修正点がありますが、2度のリードを追いつき拮抗したゲームをしました。諦めない姿勢は評価できると思っていますし、次につながる勝ち点1だったと思います。

Q.今日で1stテージが終わりましたが、ここまでを総括してください。

4勝5分8敗で14位という結果は不甲斐なく思っていますし、応援していただいているファン、サポーターのみなさまに対し申し訳なく感じています。選手たちは頑張っていますが、それはプロとして最低限のことです。今日のようなゲームを勝ちにつなげるための「もう少し」の部分がまだ足りていません。

それらを埋めていくには、厳しさを含め今日のような試合を勝たなければ上を目指せられないと思っていますし、日々の練習の中で積み重ねていくしかないと思っています。