2016シーズン試合結果

明治安田生命J1リーグ1stステージ 第16節:名古屋グランパスvs柏レイソル

最終更新日時 2016/06/19 11:14

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パロマ瑞穂スタジアム 6/18(土) 19:03キックオフ

試合前

日中は真夏のような暑さに見舞われたパロマ瑞穂スタジアム。明治安田生命J1リーグ1stステージ第16節はホームで柏レイソルとの対戦となる。

前節、ホームでサガン鳥栖に0-1での敗戦を喫したグランパス。ホーム連戦となる今節こそは、サポーターの期待に応えなければならない。日も西に大きく傾き、メインスタンドの屋根の影がピッチを覆い始めた午後6時20分過ぎ、キーパー陣に続きフィールドプレイヤーがウォーミンアップのため姿を現した。

リーグ戦では5月の横浜F・マリノス戦以来1カ月半、勝利のないグランパス。苦しいチーム状況に選手、そしてサポーターもフラストレーションが溜まっているが、試合前にはそのサポーターから大きな歓声と拍手が鳴り響いた。残り2節となった1stステージだが、今日こそはそのサポーターと共に闘い、そして勝利を奪いたい。

前半

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディンフェンスラインは右から矢野、大武、竹内、安田の4人。磯村、イ スンヒが中盤底を固めシモビッチのワントップ。その後ろに古林、田口、永井が並ぶ4-5-1のシステムでのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かった左にエンドを取った赤のユニフォーム名古屋に対し柏ボールでキックオフ。

1分、自陣中央の柏・中谷から右サイドへのボールはイ スンヒがヘディングでクリア。

2分、右サイド高い位置で相手ディフェンスの裏を取った古林からのクロスに逆サイドから永井が飛び込むが、このシュートは柏・中村に弾かれてしまう。

3分、柏陣内左で永井が引っ掛けられ得たフリーキック。田口から柏ゴール前へのボールをシモビッチが胸で落とし磯村が右足で狙うが、このシュートは相手ディフェンスに当たり弾かれてしまう。

4分、ハーフライン付近右の矢野から柏ゴール前のシモビッチを狙った永井のボールは相手ディフェンスが先にクリア。

6分、左サイドで竹内からの足元へのボールを安田がダイレクトで柏ゴール方向へと狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

7分、古林とのワンツーで右サイド内側を突破した矢野から中央のシモビッチを狙ったボールは柏・中谷がクリア。

8分、シモビッチとのワンツーで柏ペナルティエリア内右へ入った磯村からマイナス方向へと戻すが、ボールは相手ディフェンスがクリア。

9分、ハーフライン付近右でイ スンヒと柏・ディエゴ オリヴェイラが交錯、名古屋ボールでのリスタートとなる。

10分、ハーフライン付近右の矢野から柏ペナルティエリア付近へのボールをシモビッチが落とし走りこんだ田口が右足で狙うが、このシュートは柏・中村の正面を突き抑えられてしまう。

11分、名古屋ペナルティエリア手前右から左足へと切り返した柏・湯澤のシュートはクロスバーを越える。

12分、左サイド高い位置でボールを受けた柏・輪湖からグラウンダーで中へのボールは竹内がタッチラインへとクリア。

13分、ハーフライン付近から右サイドを縦へと持ち上がった矢野からグラウンダーのクロスは柏・増嶋がクリア。

14分、柏ペナルティエリア内左から永井の折り返しは相手ディフェンスに当たりゴールラインを割る。

15分、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。再びセンターサークル付近の安田から縦へのボールを永井がヘディングでのコントロールを狙うが、ボールはクリアされてしまう。

16分、自陣中央でイ スンヒが柏・ディエゴ オリヴェイラのドリブルを止めフリーキックを与える。

17分、名古屋陣内中央から柏ボールのフリーキック。名古屋ゴール前へと高く上げられたボールは密集を飛び越え直接ゴールラインを割る。

19分、名古屋ペナルティエリア手前で柏・ディエゴ オリヴェイラのドリブルを磯村が後ろから引っ掛けてしまいフリーキックを与える。

21分、名古屋ゴール正面25m弱の位置から柏ボールのフリーキック。柏・田中が左足で直接狙ったシュートは壁に当たり枠を外れる。柏・左からのコーナーキックはニアサイドの永井がヘディングでクリア。

22分、名古屋陣内左、高い位置の柏・田中の前へのボールは矢野がスライディングでカット、これをクリアする。

23分、柏陣内右で大武から足元への楔を受けた田口がワンタッチで前へと持ち替えシモビッチを狙うが、このボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

24分、左サイドハーフライン付近で安田と柏・湯澤が接触、柏ボールでのリスタートとなる。

25分、名古屋ペナルティエリア手前右から中央へと流れた柏・湯澤の左足のシュートは楢崎が弾きクリア。

27分、名古屋ペナルティエリア右でボールを受けた柏・湯澤からのクロスは直接ゴールラインを割る。

28分、名古屋ペナルティエリア左から柏・輪湖の中へのボールは古林がスライディングでタッチラインへとクリア。

29分、柏陣内中央左で田口がドリブルをファールで止められフリーキックを得る。

30分、ここからのフリーキック。田口が右足で柏ゴール前へと上げたボールを大武がファーサイドから頭で狙うが、このシュートは柏・中村が抑える。

31分、名古屋陣内左の柏・武富からペナルティエリア内へのボールに柏・ディエゴ オリヴェイラが飛び込むが、楢崎が体でブロック、こぼれ球を抑える。

33分、柏陣内左で永井、安田のプレスからこぼれたボールをシモビッチがダイレクトで縦へ、永井がペナルティエリア左から中への突破を狙うが、相手ディフェンスにコースを抑えられボールはゴールラインを割る。

35分、柏・武富のハーフライン付近で小刻みなボールはイ スンヒがスライディングでボールをタッチラインへとクリア。

36分、名古屋ペナルティエリア内右を縦へと突破した柏・湯澤から中への折り返しは楢崎が直接抑える。

37分、ハーフライン付近右で矢野がライン内側を巻く様な縦へのボール、コーナーフラッグ付近で古林が追いつくが、ボールは柏・増嶋にタッチラインへとクリアされる。

39分、柏陣内左で安田から永井、縦へのワンツーを狙うが、リターンボールは直接ゴールラインを割る。

41分、柏・ペナルティリア手前左の永井からシモビッチの足元へ速いボールをワントラップでコントロールしシュートまで持ち込むが、これはオフサイドの判定となってしまう。

42分、名古屋ペナルティエリア手前右でイ スンヒからボールを奪った柏・茨田のクロスは楢崎が直接抑える。

43分、ハーフライン付近左で永井が引っ掛けられ名古屋ボールでのリスタートなる。

44分、自陣中央の磯村から柏陣内へのボールにシモビッチが相手ディフェンスライン裏へと走り出すが、ボールはペナルティエリアを出た柏・中村に先にクリアされてしまう。
(アディショナルタイム表示:1分)

アディショナルタイム1、柏陣内右で矢野とのパス交換を受けた古林からゴール前へのボールは密集を飛び越え逆サイドタッチラインを割る。

アディショナルタイム2、柏ボールのスローインが中へと入れられたところで前半終了。

開始早々、永井、磯村と2本のシュートでチャンスを作った名古屋だが、そこで決められずその後は互角な展開からスコアレスでの折り返し。名古屋としては、カウンターに入る場面でスピードが上がりきらず迫力を欠くシーンも目立った。後半、攻撃面での意思統一を再確認し、先制ゴールを奪いたい。

後半

エンドを替えた後半、名古屋ボールでキックオフ。

1分、磯村からのボールを右で受けた矢野から柏ペナルティエリア付近へのボール。シモビッチが裏の永井へと頭で流すが、ボールはタッチラインを割る。

2分、自陣中央で田口が柏・湯澤のドリブルを引っ掛けてしまいフリーキックを与える。

3分、柏ペナルティエリア左で田口からのボールを受けた永井のクロスは、中央のシモビッチが相手ディフェンスに密着され飛び込めずボールは柏・中村が直接抑える。

5分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた柏・湯澤のシュートは楢崎が正面で弾きクリア。

6分、名古屋ディフェンスライン裏へのボールに柏・ディエゴ オリヴェイラが抜け出すが、ボールは楢崎が先に抑える。

7分、柏陣内右でシモビッチのダイレクトプレーから右サイドを上がった古林のクロスは、相手ディフェンスがゴールラインへとクリア。名古屋・左からのコーナーキック。田口からショートで磯村へとつなぎゴール前へのボール。ファーサイドの大武が折り返し矢野が飛び込むが、わずかに届かずボールはゴールラインを割る。

【得点】
8分、田口とのワンツーで柏ペナルティエリア左を縦へと突破した永井の右足アウトサイドで中へと浮かせたボール。柏ゴール前中央で待ち受けるシモビッチがヘディングで合わせホームのサポーターの目の前で、欲しかった先制ゴールを奪った。

10分、名古屋陣内中央で柏・武富がピッチへと座り込んだため、安田が一旦ボールを外へと出しプレーを止める。

12分、カウンターから名古屋ペナルティエリア手前右でボールを受けた柏・湯澤のクロスは逆サイドへと流れる。

13分、ハーフライン付近左で自身の競り合いから柏ディフェンスライン裏へとこぼれたボールを永井が追うが、タッチラインを割る。

14分、柏ペナルティエリア付近でシモビッチが胸トラップでボールをコントール、こぼれたボールに走りこんだ田口がワンタッチで縦へと流し突破を狙うが飛び出した柏・中村と交錯しファールとなってしまう。

16分、磯村からのボールをセンターサークル付近で受けた田口が前へと持ち替え右を上がる古林へ。ここから中央のシモビッチへクロスを狙うが、ボールはディフェンスに弾かれてしまう。

17分、柏ペナルティエリア右で矢野からのボールを受けたシモビッチが中へと仕掛けコーナーキックを得る。

18分、名古屋・右からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールは中央で相手ディフェンスがクリア。
柏1人目交代:田中→中川

19分、柏陣内で脚を気にしてシモビッチが座り込むと、立ち上がり自身で歩いて外へと出るが、ここで交代となった。
名古屋1人目交代:シモビッチ→川又

20分、名古屋ペナルティエリア内へ左からのボールを柏・中川がヘディングで浮かせるが、このボールは楢崎がしっかりと抑える。

21分、柏・茨田が名古屋陣内中央でボールを受けるが、自陣へと戻った川又が後ろからボールをカット、右の矢野がクリアする。

【失点】
23分、名古屋ペナルティエリア手前で柏・茨田が縦へとドリブル。竹内が一旦ボールをカットするが、こぼれたボールを柏・茨田に左足で決められ同点とされてしまう。

24分、柏陣内左で永井がドリブルを引っ掛けられフリーキックを得る。ここからのフリーキック、田口が柏ゴール前へと上げたボールは相手ディフェンスがクリア、このボールを永井が左足ダイレクトで狙うが、このシュートは枠の左へと外れる。

26分、柏陣内左で相手スローインをカットした永井が中央へと持ち上がるが、相手ディフェンスに2人に囲まれボールはクリアされてしまう。

27分、名古屋ペナルティエリア手前右から柏・ディエゴ オリヴェイラの左足のシュートは楢崎が正面で抑える。

28分、名古屋ペナルティエリア内右でボールを受けた柏・湯澤のシュートは安田が体でブロック。

29分、センターサークル付近の田口から左の川又の前へのボールに飛び出し左足でのクロスを狙うが、ボールは直接ゴールラインを割る。
名古屋2人目交代:古林→野田

30分、柏2人目交代:武富→伊東

31分、柏ペナルティエリア手前で野田、中央の永井とボールをつなぎ川又へと狙うが、ボールは相手ディフェンスにカットされてしまう。

33分、名古屋ディフェンスライン裏へと浮かせたボールを柏・ディエゴ オリヴェイラが追うが、大武が体を前へと入れボールをクリアする。

34分、柏陣内左から中へと持ち込んだ永井から右の野田へ、中へと持ち替え左足のシュートは相手ディフェンスに当たりクリアされる。

35分、ハーフライン付近で楢崎からのゴールキックを受ける川又が後ろから押され名古屋ボールでのフリーキックとなる。ここからのフリーキック、田口からのボールに矢野がファーサイドへと飛び込むが、密集の中で名古屋側のファールとなる。

37分、名古屋陣内中央で柏・ディエゴ オリヴェイラがピッチへと倒れこみ、担架で外へと出される。

38分、柏3人目交代:ディエゴ オリヴェイラ→エデルソン

40分、ハーフライン付近のイ スンヒから縦へのボールを川又が胸で落とすが、コントロールはできずボールをクリアされる。

41分、柏・中村へと戻したボールに田口が猛然とプレス。柏・中村のクリアが乱れ川又が左足でミドルシュートを狙うが、このシュートは枠を外れる。

43分、柏ペナルティエリア左で永井からのボールを受けた安田からのクロスに田口がスライディングで飛び込み合わせるが、このシュートは柏・中村の正面を突きキャッチされてしまう。

45分、自陣中央の田口から左の安田、前の永井とつなぎグラウンダーで中へのボールは相手ディフェンスにゴール裏ラインへとクリアされる。
(アディショナルタイム表示:4分)

アディショナルタイム1、名古屋・左からのコーナーキック。田口が右足で上げたボールをニアサイドの矢野が頭で逸らしファーサイドへ大武が飛び込むが、わずかに触れずボールは枠を外れる。

アディショナルタイム2、柏陣内左から名古屋ボールのスローインを前で受ける野田がファールを受けフリーキックを得る。

アディショナルタイム3、柏ペナルティエリア手前左から名古屋ボールのフリーキック。田口が右足でゴールへと直接向かうボールは柏・中村が弾きクリア。ここへ飛び込んだ川又が交錯し柏ボールでのリスタートとなる。

アディショナルタイム4、柏陣内センターサークル付近から名古屋ボールのフリーキック。田口が柏ゴール前左へと上げたボールを大武が頭で中へと折り返すが、タッチラインへとクリアされる。

アディショナルタイム5、柏陣内右から名古屋ボールのスローイン。矢野からペナルティエリア内へのロングスローがクリアされたところで試合終了。

後半、シモビッチの5試合ぶりとなるゴールで先制した名古屋だったが、前へと出だした柏の圧力を抑えきれず同点とされた。終盤には川又、野田とゴールを狙える選手を増やし柏ゴール前まで迫ったが、追加点は奪えず1-1で終了。またしてもホームのサポーターに勝利を届けられず、追いつかれての引き分けに悔しさの残る結果となった。


試合終了後記者会見

160618ogu.jpg1stステージのホーム最終戦ということで、何が何でも勝ち点3がほしい中、ドローで終わったことは非常に悔しいですね。トータルで見れば良くなっている部分もあるのですが、失点シーンでは守備の人数が足りているのに失点してしまいました。攻撃でも、決定機はもっと作り出せたんじゃないかなと思います。今日は選手の頑張りは見えましたが、それは最低限のベースですから、そこから精度を上げていくという部分はまだまだだと思います。頑張ればそれでいいということではないので、頑張りをベースに、しっかりといろいろなものを積み上げていかなければいけない。そう改めて感じた試合でした。

Q.シモビッチ選手の先制点は複数の選手が連動してゴールにつながりました。あのプレーの評価を教えてください。

前半は永井が足元でボールを受けるシーンが多かったので、後半はもっと裏を取る意識を持つように指示しました。その狙いがある中で、(田口)泰士からのパスが永井につながり、永井のクロスもロビン(シモビッチ)用といいますか、意図のあるクロスだったと思います。相手の突くべきところを突きながらチャレンジしていけたと思いますし、動き出す側とパスを出す側、お互いに共通の意識を持った狙いがありましたから、ああいうシーンをもっと増やしていきたいですね。最後の精度も含めて、いい形だったと思います。

Q.試合後にサポーターから拍手されました。どう受け止めていますか?

こういったチーム状況ですから、自分たちもそうですが、ファン・サポーターの皆さんも勝ちを見たい試合だったと思います。選手は非常に頑張っていたので、その頑張りに対していただいた拍手だと受け止めています。温かいですね......でも、歯がゆいです。皆さんに勝ちを届けたいですが、それができない現状には、監督として責任を感じています。先ほども言いましたが、頑張る、ひたむきにやることをベースとして、いろいろなものを積み上げて、グランパスのゲームを価値あるものにしなきゃいけないと思います。あの温かい拍手をいただいて、改めて身が引き締まる思いをさせられました。

Q.今日の試合もそうですが、失点が多く勝ち切れないことについて、どうお考えでしょうか。

そこは結果が結果ですからね。ここまで16試合で、今日の失点を含めて26失点......多すぎです。そこをしっかりと減らす作業、守備をオーガナイズする作業は続けていますし、全体的な意識は上がっていると思います。ただ、局面局面でプレーをやり切るという部分がまだ甘いですね。意図のはっきりとしたプレーをする、状況の中でリスクを回避するためのプレーを選択する、というところはまだ甘いと思っています。

Q.シモビッチ選手は負傷で交代したようですが、状態はどうでしょうか?

少しハムストリングに違和感があるということですが、明日チェックしてみないと分からないですね。そんなに大したものではないと本人は言っていましたが、あくまでもチェックしてみないと、というところです。