2010J1リーグ第3節:名古屋グランパスvsジュビロ磐田

最終更新日時

2010/03/22 16:56

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名古屋市瑞穂陸上競技場 3/21(日) 16:03キックオフ

試合前

心配された雨も上がった名古屋市瑞穂陸上競技場。スタジアムを彩る各種イベントも終わり、一瞬の静けさが訪れた午後3時25分、グランパスの選手達がウォーミングアップのためにピッチへと姿を現した。

瑞穂での開幕ゲームとなる今日の試合、対戦相手は同じ東海地区にあるライバル、ジュビロ磐田。直近の対戦では昨年11月、同じく瑞穂で対戦し、先制されながらも退場者を出したジュビロを相手にグランパスが逆転勝利を演じたが、昨年のリーグ戦では1分1敗と勝ち星の無かった相手だけに、今日はリーグ戦で勝利を収めたい。

今日のグランパス、スターティングメンバーを前節・川崎フロンターレ戦から数人入れ替えて来た。とくに中盤では怪我から復帰の中村直志、ブルザノビッチの2人が入り、中盤からの組み立てはもちろん、こぼれ球からのミドルシュートに期待したい。

試合前のウォーミングアップを行う選手達だが、前節の敗戦後もチームとしての手応えをある程度感じているコメントが多く、今日も"グランパスのサッカー"を魅せるため、高いモチベーションを保っているようだ。

ピッチ上ではホームからアウェイ側へ向かって強い風が吹き、スタンドでじっと座っていると肌寒くも感じる。それでも、完売となり真っ赤に染まったサポーターズシートの熱気がスタジアムを覆い尽くしている。その声援を背に、グランパスの勝利を期待したい。

前半

両チームの選手紹介が終わり、真っ赤に染まった名古屋サポーター、そしてサックスブルーのジュビロサポーターによる声援がスタジアムに響き渡る中、22人の選手がピッチへと姿を現す。

今日の名古屋、ゴールキーパーは楢崎。ディフェンスラインは右から田中、闘莉王、増川、三都主の4人。中盤を中村、ブルザノビッチ、小川の3人で構成し、両サイドに広く開く玉田、金崎とゴール中央に構えるケネディによる、4-3-3でのスタートが予想される。

前半、メインスタンドから向かって左にエンドを取った名古屋に対し、磐田ボールでキックオフ。

【得点】
開始早々、中盤でボールを奪った名古屋。ハーフライン付近でボールを持ったブルザノビッチが前へ出ている相手キーパーのポジションを見て、50m超の距離からロングシュートを放つ。すると、このボールが、ホーム側から吹く風に乗りキーパーの頭上を越え磐田のゴールネットを揺らし、いきなり先制ゴールを決めた。
1分、前線でボールを受けた磐田・イから左の前田へスルーパスが通るが、右足でのシュートは力が無く、楢崎が正面でしっかりとキャッチ。
3分、磐田ハーフライン付近からのフリーキック。これを右サイドで田中が競り、ファールを取られる。
4分、磐田、エリア左手前からのフリーキック。磐田・駒野が右足で名古屋ゴール前へ上げたボールは、味方と接触しながら増川が頭でクリア。
5分、磐田、右からのコーナーキックは誰も触れずサイドへ流れる。
6分、右サイドでパスを受ける田中。しかしここを磐田・前田にインターセプトでボールを奪われるが、追った田中が再びボールを奪う。
8分、相手陣内でケネディが倒され得たフリーキック。これを三都主が左足で磐田ゴール前へ上げると、ケネディがバックヘッドでゴールを狙うが、枠の左へと外れる。
9分、三都主からダイレクトで右の金崎へと展開。さらにサポートに入った田中へと繋ぎ、中央の玉田へ。ここからターンして、左足でのシュートはポストに当たり跳ね返されてしまう。惜しいシーンだった。
11分、磐田ディフェンスラインからのボールは風に戻され、中村がカット。一旦後ろへと戻し、楢崎が前線へと大きく蹴るが、これは逆に風に流されラインを割ってしまう。
12分、自陣ハーフラインで後ろ向きにボールを受けた小川が倒され、フリーキックとなる。
13分、このフリーキックから細かく繋ぎ、右サイドの金崎へと展開。ゴール前のクロスをケネディが落とし小川が狙うが、このボールは磐田ディフェンスにクリアされてしまう。
14分、ディフェンスラインでボールを回す名古屋。増川から左の三都主へ繋ぐボールは呼吸が合わず、サイドラインを割ってしまう。

開始早々のゴールで1点リードの名古屋。その後もシュート数では磐田を上回るが、風が強く、両チームとも前線へのパスが繋がりにくい状況での戦いとなる。リードしているだけに、ミスに気を付けながらじっくりと追加点を狙いたい。

16分、磐田ディフェンスラインから前線の磐田・イの前へとロングパスを狙うが、ここはオフサイドに。
18分、外に開いた中村から、内へ絞った金崎へとボールが渡る。ここから金崎が左の玉田へと大きく蹴るが、ボールは流されサイドを割る。
19分、名古屋陣内中央でボールを受けた磐田・松浦。そこから右サイドへとパスを狙うが、これは右のタッチラインを割る。
20分、ディフェンスラインでボールを持った闘莉王から、前線のケネディへとロングパス。しかし、ここは僅かにオフサイドの判定。
21分、磐田左サイドから、磐田・松浦がドリブルでエリア内へ侵入。中央への低いクロスから、磐田・イにシュートを打たれるが、これは枠の左へ外れる。危ないシーンだった。
23分、ハーフライン付近での接触からフリーキックを得た名古屋。ここから細かく繋いでいくが、自陣に戻り守備を固めた磐田に対し、ゴール前までは持ち込む事が出来なかった。
24分、磐田ゴール前中央、約30mの位置で名古屋がフリーキックを得る。ここからブルザノビッチが右足で低く強烈なシュートを狙うが、相手キーパーが反応、枠を捉えたボールは弾き出されてしまう。
27分、磐田右サイドからエリア内へスルーパスを狙われるが、スライディングで間に入った中村がボールをクリア。
28分、磐田陣内中央35m程度の位置でケネディが倒され、フリーキックを得る。これを三都主が左足でゴール前へ上げると、増川が左足で狙うが、相手キーパーにカットされてしまう。
29分、カウンターから一気に名古屋ゴール前へと迫る磐田。エリア内での繋ぎから、右へフリーで抜けた前田に右足でシュートを放たれるが、素晴らしい反応を見せた楢崎がシュートを防ぐ。

前半30分を終え、1点リードの名古屋。しかし15分過ぎからは磐田にも何度かシュートを打たれるなど、五分五分の戦いとなっている。

31分、磐田右からのアーリクロスを田中と磐田・前田が競り合うが、ここは前田のファールとなり、名古屋ボールでのフリーキックとなる。
32分、中央でボールをカットしたブルザノビッチがドリブルで上がる。そこから左へと展開、三都主の縦パスに玉田が体を上手く反転させ、相手ディフェンスの裏へ抜け出すが、僅かにオフサイドの判定となる。
34分、ハーフラインを超え磐田陣内でのフリーキック。ラインを高く上げたディフェンスラインでボールを繋ぎ、中盤へ下がった玉田へと繋ぐが、ボールのコントロールが長く、相手ボールとなってしまう。
36分、磐田陣内中央、約35mの位置でフリーキックを得た名古屋。ここからのボールにケネディが頭で合わせるが、これは枠の外へ。
37分、中盤でボールをカットした玉田。ここからのドリブルは磐田ディフェンスに阻まれるが、それを拾ったブルザノビッチからケネディへとスルーパス。しかし、ここはオフサイドの判定。
39分、右サイドでボールを受けた金崎。ドリブルで仕掛け、一旦はボールを奪われるが、ケネディが再度奪い返す。しかし、相手との接触でファールを取られてしまう。
41分、ハーフライ付近で接触し、磐田・加賀が倒れ込む。担架が用意されるが、ここで歩いて一旦ピッチの外へと出る。
43分、右サイドを上がった田中。縦へのドリブルから金崎へと戻し、中央のケネディへクロスを狙うが、このボールは手前に入った磐田ディフェンスにクリアされてしまう。
44分、ブルザノビッチのドリブルから、左寄りに開いたケネディへとパスが繋がる。ここから中央へ詰める玉田への折り返しを狙うが、相手ディフェンスに当たりクリアされてしまう。
(ロスタイム表示1分)

ロスタイム1、右サイドでボールを受けた金崎。ここからライン際で縦への突破を狙うが、ボールはラインを越えてしまう。その後もボールを奪った名古屋が右サイドでボールをキープし、このボールを磐田ディフェンスに奪われたところで前半終了。

開始1分でのゴール、更にその後も攻めるグランパス。15分過ぎからは磐田にも何度かゴール前での危ないシーンを作られたが、楢崎のビックセーブもあり、前半を無失点の1-0で折り返した。

後半

後半、右にエンドを変えた名古屋ボールでキックオフ。

1分、磐田陣内右寄り、約35mの位置でフリーキックを得る。これを三都主がゴール前へと上げるが、ボールは低く相手ディフェンスにクリアされてしまう。
2分、磐田右サイドから磐田・イへとパスが渡るが、増川が対応しボールを奪う。
3分、磐田、高い位置で右からのスローイン。中央でボールを受けた磐田・西が、浮き球でエリア内へ走り込む磐田・駒野の前へパスを上げるが、このボールは長く、ゴールラインを割る。
4分、左サイドでボールを受けた金崎が、中を向き、右足でシュート。これが玉田に当たり、さらに玉田が後ろ向きでヒールでのシュートを打つが、オフサイドの位置にいたため相手ボールとなる。
5分、名古屋陣内中央でボールを受けた磐田・松浦に強烈なミドルシュート打たれるが、楢崎が弾きながらも右へと弾き出す。
7分、磐田陣内右、エリア手前で小川が倒されフリーキックを得る。これを玉田が左足で上げると、ゴール前へ飛び込んだ闘莉王が頭で合わせネットを揺らすが、僅かにオフサイドの判定を取られ、ゴールならず。
9分、磐田・右からのボールをエリア内で磐田・イにトラップでコントロールされるが、ここは落ち着いたディフェンスでシュートまで持ち込ませず、ボールをクリアする。
10分、名古屋左からのコーナーキック。玉田が左足で蹴ったボールから、ニアサイドへ飛び込んだ闘莉王が豪快に頭で合わせるが、これは枠の上へと外れる。
12分、名古屋陣内、左寄りから磐田のフリーキック。ゴール前へボールを上げられるが、闘莉王が頭でクリア。
14分、中盤へ下がった玉田が磐田ディフェンスライン裏へロングパスを狙う。これに反応したケネディがループシュートで狙うが、枠の上へと外れてしまう。

依然として1点差の均衡した状況が続く。風が強く、両チームともロングボールよりパスを繋いでの組み立てを狙い、お互いのゴール前へと攻め上がる、好ゲームが続く。

15分、左サイドへポジションを変えていた金崎へとパスが割る。さらに内側を上がる三都主へと渡り、中央へ折り返すが、これは磐田ディフェンスにクリアされてしまう。
16分、磐田:1人目交代:西→荒田

17分、ディフェンスラインからの縦パスをケネディがスルー。ここへサポートに入った小川がボールを拾い、ドリブルで仕掛けるが、相手ディフェンスにクリアされてしまう。
18分、エリア内左でボールを受けたケネディ。そこからの折り返しを玉田がダイレクトでシュート。これがポストに当たり跳ね返りをケネディが押し込むが、これもオフサイドの判定となりゴールならず。
21分、磐田左サイドからの攻めは闘莉王がカット。そこから中央をドリブルで上がり、ケネディとのワンツーを狙うが、僅かに呼吸が合わず、ボールを奪われてしまう。
22分、自陣右、ハーフライン付近でケネディが競り、フリーキックに。

24分、磐田2人目交代:成岡→山本(康)
楢崎が蹴ったゴールキック。これを受けたケネディがキープし、右を上がる田中へと繋ぐが、相手ディフェンスに当たりボールはラインを割ってしまう。
25分、磐田・松浦のドリブルを中村がカット。ここから左の金崎へと繋ぎ、カウンターを仕掛ける。さらに中央を上がったブルザノビッチから、エリア内へ飛び込む小川の前へスルーパスを狙うが、このパスは長く、ゴールラインを割ってしまう。
27分、磐田・パクのドリブルをディフェンスに対応した玉田が後ろから引っ掛けてしまい、イエローカードを提示される。
28分、磐田、右からのコーナーキック。磐田・駒野が蹴ったボールをゴール前で合わせられるが、これは枠を外れる。
名古屋1人目交代:ブルザノビッチ→吉村

29分、左サイドでボールを受けた金崎がドリブルで中へと切れ込む。ここから右へと開いたケネディへ預け、折り返しを田中が右足でシュートを放つが、これは相手キーパーにキャッチされてしまう。

先制ゴールを決めたブルザノビッチに代え、吉村を投入して来たストイコビッチ監督。ここでディフェンシブハーフを2枚とするのではなく、吉村をアンカーに、中村を1列前のポジションへと上げ、あくまでもグランパスのスタイルを変えず、追加点を狙う。

30分、左からのクロスをエリア内で受けたケネディ。ここからボールを上手くコントロールし、右足でシュートを放つが、これは枠の上へと外れる。
33分、名古屋陣内、30m超の位置で磐田にフリーキックを与える。これを磐田・駒野が右足で直接狙うが、これは枠の左へと外れる。

34分、名古屋2人目交代:中村→マギヌン
ここでセンターハーフの位置に入っていた中村に代え、前節、ホーム通算500ゴールを決めたマギヌンを投入。
35分、名古屋ゴール前のクロス。増川のクリアしたボールが相手選手に当たりヒヤリとするが、ここは三都主が対応、ボールを奪い返す。
36分、名古屋ディフェンスラインからのボールに、マギヌンがトリッキーなプレーで右サイドを抜け出そうとするが、ボールはサイドラインを割ってしまう。
37分、磐田、左からの折り返しを磐田・山本(康)にミドルシュートで狙われるが、枠を捉えた強烈なボールは楢崎が反応し、外へと弾き出す。
39分、磐田、右サイドの連携から磐田・駒野にクロスを狙われるが、このボールは大きくゴールラインを割る。
40分、左サイドを上がった三都主が相手選手と接触。しかし、このルーズボールを拾ったマギヌンがゴール前へと左足でクロスを上げる。これにファーサイドから飛び込んだ玉田が頭で合わせるが、ボールは僅かに枠の右へと外れる。

41分、名古屋3人目交代:玉田→千代反田
試合は残り5分。ここでストイコビッチ監督はディフェンスを1枚増やし、守備を固める。

【得点】
42分、前掛かりになる磐田の左サイドを上がった金崎。ここから左足でゴール前へ狙い済ましたクロスを上げると、中央に待ち構えるケネディが強いヘディングでボールに合わせ、なんとしても欲しかった追加点を決める。
(ロスタイム表示:3分)

ロスタイム1、磐田、右からの攻め上がりはエリア内まで戻った吉村が対応、クロスを上げさせずボールはゴールラインを割る。
ロスタイム2、楢崎からのボールを受けた三都主が、左サイド前線の金崎へスルーパス。これに抜け出そうとするが、相手ディフェンスに体を寄せられ、ボールはゴールラインを割ってしまう。
ロスタイム3、磐田、右サイド磐田・駒野から名古屋ゴール前へのクロス。楢崎も飛び出せない際どい位置へ上げられるが、中央へ飛び込んだイのシュートは枠の左へ外れる。
そして、楢崎からのゴールキックを前線へ繋ぎ、左でマギヌンがキープした所で試合終了。

開始早々の得点、その後も好守ともにしっかりと機能したグランパスが、終了間際にケネディがダメ押しゴールを決める理想的な展開でホームでの試合を制し、第3節を終え2勝1敗と勝ち星を先行させた。


試合終了後記者会見

100321_sto2.jpg今日は守備が安定し、決定力を見せることができました。

Q.前節の川崎戦から先発メンバーが3名入れ替わりましたが、どのような考えからでしょうか?

リフレッシュさせたかったことが理由の一つです。先発でもっともっとみんなに足を使わせたかったこともありますし、ローテーションの話は前々からしていました。どの選手もしっかりとやってくれたと思います。あとは、チャンスを与えたかったということで、このような形になりました。

Q.これまで、アンカーは吉村選手とダニルソン選手を起用されていました。中村選手を今回初めてアンカーのポジションで先発起用することに不安はありませんでしたか?

今日は本当に選手達が良い仕事をしたと思います。前にも言いましたが、名前がプレーをする訳ではありません。チームとして全体でプレーするということが大切で、今日はシステムも回っていました。中村については、けがでG大阪戦に出ることができなかったのですが、経験のある選手ですからこのような形で起用することにしました。選手達はシステムを尊重し、守備も攻撃もしっかりとやってくれました。
精神的にもタフなゲームでしたね。この前のホームゲームで負け、良いサッカーができても結果が出ませんでした。今日のゲームに勝てたことで自信がまた戻ってきた、それが重要だと思います。2対0で勝ちました。守備の面も良かったですし、攻撃の面でも2点取ることができ、とても満足しています。

Q.ブルザノビッチ選手のゴールに驚かされましたが?

早い時間にあのようなことが起こり、何が起きたのか分かりませんでした。私の最短記録を抜かれたような気がしますが、私も準備しなければなりませんね(笑)。

Q.昨シーズンの監督の横浜戦でのゴールと、今日のブルザノビッチ選手のゴール、どちらが難しいでしょうか?

私の方だと思いますよ。彼はサッカーシューズで、私は違いましたから(笑)。

Q.2点目の場面について、千代反田選手を投入されましたが、守備を固めるためか点を狙いに行くためか、目的はどちらだったのでしょうか?

あの時点では1対0でリードし、不用意なミスは避けたいと思いました。あるいは、相手に対するギフトの様なゴールは与えてはいけないということで、千代反田を入れました。CK・FKのシーンを含めロングボールが入ってくると思ったのでしっかりと守りたかったのです。増川・闘莉王・三都主・田中隼磨がいましたが、その助けになる選手を入れ、ディフェンスを厚くする意図がありました。両者ともコンビネーションや動きが良く、競い合うようなゲーム内容だったと思いますし、最後にはこちらのやりたいことができ、3ポイントの勝ち点を得られたと思います。