2010J1リーグ第2節:名古屋グランパスvs川崎フロンターレ

最終更新日時

2010/03/18 12:17

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豊田スタジアム 3/13(土) 16:04キックオフ

試合前

雨は上がり、肌寒い気候の豊田スタジアム。開閉式の屋根が閉じられたスタジアムには、試合前から両チームのサポーターの声援が反響し、熱気が溢れている。

2010J1第2節、グランパスにとってのホーム開幕となる対戦相手は川崎フロンターレ。昨年ACLでの激闘が記憶に残るが、リーグ戦ではここ数年勝ち星が無く、グランパスにとっては苦手の相手である。しかしながら前節、アウェイでの開幕戦でガンバ大阪を破った勢いを保つ為にも、今日は負けられない戦いとなる。

今日の試合、前節G大阪戦で好調な3トップがそのままスターティングメンバーに名前を並べる。ホーム通算500ゴールまで残り2ゴールと迫り、この試合でもフォワード陣の活躍に期待したい。そしてその後ろ、中盤でチームを司る小川と、古巣・川崎との一戦に燃えるマギヌンのインサイドハーフ。前日のトレーニングに突如髪の毛を短く刈りクラブハウスに姿を現したマギヌンだが、今日も試合前のウォーミングアップから明るい表情で、チームを盛り上げている。準備期間が短く不安があったという闘莉王も、開幕戦での勝利でチームにフィットして来たようで、ウォーミングアップでも特有のキャラクターを出し、チームに緊張感を与えているのではないだろうか。

ガンバ、フロンターレと続く強豪との連戦だが、グランパスにとっては逆に、この時期にしっかりと結果を出して上位争いの為の足場を固めたい。

前半

J1リーグ開幕戦、アウェイでのガンバ大阪との試合を見事な勝利で終え、最高の雰囲気で迎えたホーム・豊田スタジアムでの初戦。迎え撃つ相手は川崎フロンターレ。 昨年はリーグでの悔しさをACLで雪辱を晴らした形だが、やはりリーグ戦でも勝利が欲しい。そのことを充分心得ているのか、今日は早くから、名古屋サポーターの熱の入れようは相当なもの。

午後4時のキックオフを前に、川崎の声援に負けじと大声援が沸き起こり、大屋根の閉じたスタジアム内は騒然としている。そして、選手入場で一気に火が着き、ボルテージは最高に上り詰める。

今日の先発は、GKは、守護神・楢崎、DFは、右から田中・闘莉王・増川・阿部、中盤は、中央に吉村、右に小川、左がマギヌン、FWはケネディを中央に、右に金崎、左が玉田、4-3-3からのスタートだ。

前半は、右にエンドを取る川崎に対し、左エンドから攻め上がる名古屋。アウェイ川崎のキックオフで試合開始。

2分、FKからのボールが落ちたところを川崎・レナチーニョがシュートに来るが、これはDFがしっかりとブロック。

【失点】
3分、自陣深くやや左での川崎のFK。これをレナチーニョに直接沈められ、川崎に失点を許してしまう。
4分、右から突破を試みた金崎だったが、DF2人に潰されてしまう。
5分、左を玉田のパスに抜け出したケネディ。中へと切れ込んだところで右足のシュートを放つが、これはGKの正面を衝く。

【得点】
6分、右からのCKのチャンス。玉田からのボールをファーポストの闘莉王が頭で押し込もうとしたが、これは川崎GKに阻まれる。しかし、このこぼれ球を詰めていた金崎が左から押し込み、同点とし、試合を振り出しに戻す。
9分、吉村からのパスに抜け出したマギヌンの左足シュートは、惜しくもポストの右。
10分、闘莉王の縦パスに裏へと抜け出した小川だったが、パスを上手く受けることが出来ず、ボールを失ってしまう。
11分、中央でのルーズボールを遠目から川崎・谷口がシュートに来るが、ここは楢崎が指に当て、枠の外へと弾き出す。
12分、中央で川崎・田坂のパスを受けた谷口が前を向くが、これはオフサイド。
14分、阿部からのクロスに反応したマギヌン。中央で豪快なバイシクルシュートを放つが、惜しくもGKの正面を衝いてしまった。
15分、自陣右深く、タッチ際での川崎のFK。田坂の入れたボールはゴール前で跳ね返す。

【失点】 16分、自陣左深くでのFKを川崎に与えてしまう。今度はこれを川崎・鄭が右足で狙ってくると、壁に当たってコースが変わったボールが右ポストに当たって枠の中へ転がり込み、再び川崎にリードを許してしまう。
18分、川崎ゴール前でパスを受けたマギヌンからのスルーパス。これに中央を玉田が飛び出すが、僅かに相手DFの足が先に伸び、ボールをカットされてしまう。
20分、自陣中程右寄りの位置での川崎のFK。今度は田坂が蹴ってくるが、これは大きくゴールを越える。
21分、中央を縦に突破を試みたケネディだったが、ここはマーカーへのファウルを取られてしまう。
22分、左に上がって阿部のクロスは、中央のケネディが触れる前にDFがクリア、右からのCKのチャンスに。
23分、玉田のCKのボールは、ニアの選手に頭で弾かれてしまった。
25分、左を中へと切れ込もうとした阿部がDFに倒され、好位置でのFKのチャンスを得る。
26分、このチャンスを小川が蹴ると、意表を突いてマイナスに出したところを吉村がシュートに。しかし、ボールがDFに当たってコースを変えられ、ポスト左へ。
28分、右を強引に突破を図ろうとした金崎だったが、ここはDFにクリアされ、右からのCKに。
29分、玉田のボールに選手が走り込むが、飛び出した川崎GKのパンチングにボールを叩き出されてしまう。
川崎1人目メンバー交代:菊地→薗田

30分、左を増川のパスに上がっていこうとした小川だったが、ボールをコントロール出来ず、タッチを割ってしまう。

32分、川崎陣内中程左でFKのチャンス。これを玉田がゴール前へと蹴り入れるが、DFの頭に弾き出されてしまった。
34分、川崎陣内左深くで小川が倒され、FKのチャンスを得る。このチャンスをマギヌンが蹴ると、ゴール前へ走り込んだケネディが頭で合わせるが、枠を捕らえることは出来ず、ポストの右に外れてしまう。
37分、右タッチ際をボールを拾って金崎が突破を試みるが、体を入れた選手を倒してしまい、ファウルに。
39分、中央でパスを奪われ、右のオープンスペースへと出たボールに鄭が上がってくる。ここは増川が激しく詰めて、ボールをクリア。
40分、田坂が一気に持ち上がってくると、左から上がる鄭へと繋がれる。しかし、鄭のシュートは楢崎が正面でしっかりと捕らえた。
43分、ロングボールに詰めてきた鄭と闘莉王が交錯するが、ここは鄭にカードが出る。
44分、右の金崎からのクロスボールはDFに当たって、右からのCKに。玉田のボールにファーサイドに詰めていた金崎が頭で合わせるが、これはしっかりと叩けず、ポスト左へと流れでてしまった。
(ロスタイム表示:2分)

45+2分:ゴール正面へと阿部の蹴ったFK。このボールを合わせようとしたケネディがファウルを受け、川崎陣内中程、ゴールほぼ正面の位置でのFKのチャンスを得る。これを玉田がゴール右隅を狙い澄まして蹴るが、川崎・川島の好セーブに枠の上へと弾かれてしまい、惜しくも決めることは出来なかった。

そして、ここで前半の終了が告げられる。

後半

後半はエンドを入れ替わり、右から攻め上がる名古屋のボールから試合再開。
名古屋1人目メンバー交代:吉村→ダニルソン
川崎2人目メンバー交代:稲本→横山

2分、闘莉王からの縦パスに反応したマギヌン。ゴール前へと走り込むが、ボールに触ろうとしたところでDFを倒してしまい、ファウルを取られてしまう。
3分、右タッチ際をドリブルで上がってこようとするレナチーニョだったが、ダニルソンが鋭く寄せて、ボールをタッチの外へと弾き飛ばす。
5分、川崎陣内中程、右寄りの位置でのFKのチャンス。ここでマギヌンが鋭いボールを蹴るが、ニアの選手の頭に阻まれてしまった。
6分、左で阿部が上がっていた闘莉王へとパスを送るが、ここはコントロールしようとしたところを、DFがボールを奪い取ってしまった。
9分、左の川崎・小宮山のクロスは、田中が弾き出す。
10分、川崎の左からのCK。田坂のボールを合わされるが、ボールはポストの右へ。
11分、右からの川崎のCK。田坂のボールを中央で鄭がヘディングシュートにくるが、これはポスト右。
15分、上がってきた闘莉王が、裏へと抜け出す玉田に合わせて縦パスを入れるが、ここは川崎GKが先に追い付いてしまう。

18分、自陣右、入ってすぐの位置での川崎のFK。これを谷口が強引に直接狙って蹴ってくるが、ボールに抑えが効かず、大きくゴールを越えていった。
20分、中央へと走り込む玉田にマギヌンからのパスが出るが、マーカーを振り切れず、ボールをクリアされてしまった。
22分、中央での浮き球を拾った鄭がミドルシュートを放ってくるが、これは楢崎が正面で捕らえる。
23分、名古屋2人目メンバー交代:田中→ブルザノビッチ

24分、右をドリブルで上がる玉田を追い越す小川に合わせて、玉田からボールが出てくるが、これは追い付く前にゴールラインを割ってしまった。
25分、左からのCKのチャンス。ブルザノビッチのゴール正面へのボールは、川崎DFの頭に弾き出される。
26分、ゴール正面での玉田のパスから増川が右足でシュートを放つが、これは惜しくも川崎GKの正面を衝く。
27分、ゴール正面へと入り込む玉田にパスが出るが、ワンタッチしたボールは枠を捕らえられず。
28分、左の金崎のクロスを叩いたケネディのヘディングシュートはGKの正面。更にこぼれたところを玉田が押し込むが、これもクリアされてしまった。
29分、川崎陣内左深くでのFKのチャンス。ブルザノビッチがこれを蹴るが、DFが弾き出してしまう。
30分、左からのCKのチャンス。ブルザノビッチのボールはDFに当たってしまう。

31分、川崎3人目メンバー交代:レナチーニョ→木村

【得点】
33分、川崎陣内中程左寄りの位置でのFKのチャンス。これをブルザノビッチが蹴ると、ゴール正面へ走り込んだマギヌンが触ったボールがゴールネットを揺らし、ついに同点に追い付く会心のゴールを決める。
35分、左深くでボールキープを見せた阿部が倒され、好位置でのFKのチャンスを得る。
36分、このFKをブルザノビッチが鋭いボールを蹴り入れる。正面で待っていたケネディが頭で流し込もうとしたが、ボールはバーの上。
37分、FKからのこぼれ球を拾った玉田。ゴール正面へと柔らかく上げると、これに金崎がヘディングでのシュートをするが、ボールに力が無く、正面でGKに捕らえられてしまった。
39分、名古屋3人目メンバー交代:玉田→巻

40分、右からのCKのチャンス。ブルザノビッチのボールを中央で巻が狙うが、これは触ることは出来なかった。
41分、中央をドリブルで持ち上がってきた川崎・黒津だったが、増川がしっかりとしたスライディングを見せ、ボールを奪い取る。
42分、左を金崎のパスに抜け出したケネディだったが、これはオフサイドを取られてしまった。

【失点】
44分、ゴール正面でのボールを拾った鄭が鋭い反転からのシュートを放つと、これが枠を捕らえてしまい、再び川崎に1点先行されてしまう。
(ロスタイム表示:4分)

45分+2、前線へと上がる選手に長いボールが出てくるが、シュートに持ち込むことは誰も出来ず。
45分+3、中央をドリブルでダニルソンが持ち上がろうとしたが、厳しいマークに潰され、ボールを失ってしまう。
45分+4、楢崎からのロングフィードを巻が頭でスペースへと落とす。これをケネディが狙いに走るが、ボールには川崎GKが先に寄せてしまう。

そして、ここで試合終了の笛がスタジアムに鳴り渡り、川崎相手に敗戦を喫したことが告げられてしまった。


試合終了後記者会見

100313_sto.jpg今日のゲームの感想ですが、負けたので気分は良くないです。結果を残念に思いますし、サポーターに謝罪したいと思っています。ただプレーには満足しています。ホームのチームがあのような形で負けてしまいましたが、サッカーではあのようなことも起こると思います。今日は両方のチームが本当にクオリティの高い試合をしたと思います。

Q.クオリティの高い選手を揃えて臨まれている今シーズンですが、現段階で課題点はどのようなことでしょうか?

集中力ですね。そこをもっと高めなければと思います。失点したのは最初と最後、これは受け入れがたいことです。後半は我々の方がゲームを支配し、良いサッカーをしていたと思いますし、2点目も決めることができました。勝つことができたと思うのですが、決めるところを決めなければいけません。ケネディや玉田、他の選手にも様々なチャンスがありましたが、なかなか決めることができませんでした。もっとコンパクトにプレーし、集中力を高めなければと思います。

Q.川崎の激しい当たりに、やりたいことができなかったと思われますが?

前半は良くなかったですね。難しいゲームでした。しかしそれからは良い形でプレーできたと思います。川崎はもちろんJ2やJFLではないですから、良いサッカーで攻撃的に仕掛けてきました。試合前には"カウンターアタックや速い選手がいるから気を付けろ"という話を選手達にしました。G大阪戦と川崎戦、本当に難しい試合が続いています。しかし、この2試合で50%の勝ち点3を取れたことは良いのかなと思います。
後半は我々のペースで進められましたし、勝つこともできる試合でした。グランパスのスタイルがプレーに出たと思います。選手達も3つめのゴールを取りたかったと思います。ケネディにも得点のチャンスがありましたが、決めきることができませんでした。ただ、これもサッカーの一部であり、このようなことは起こり得ると思っています。

Q.同点になったとき、名古屋の選手は少しホッとしてしまったように見えましたが?

選手も勝ちたかったと思いますよ。私から言えば、本当に2点取った後、最後の15分、ここでもう1点を取りに行きました。巻を入れ、前を2枚にしました。これは点を取りたいという私のメッセージでした。3点目を取りに行きたかったです。しかしサッカーでは想いと違ったことが起きてきます。チャンスを決められなかった、それが最後の代償を支払う形になりました。守備の面で言えば、相手に対し我々の後ろにスペースを与えすぎました。もっともっと詰めてアグレッシブに行けば良かったと思います。