2009J1リーグ第8節:名古屋グランパスvsサンフレッチェ広島

最終更新日時

2009/05/01 15:35

HOME GAME

名古屋市瑞穂陸上競技場 4/29(水・祝) 14:01キックオフ

試合前

「ファミリーJoinデイズ」として様々なスタジアムイベントが行われた、この日の名古屋市瑞穂陸上競技場。多くの家族連れが場外イベントを楽しみ、スタジアム内へと足を運びはじめた午後1時25分、選手達がピッチに姿を現す。すでに満員に埋まったサイドスタンド・サポーター席からは大きな歓声とチームを鼓舞するコールが流れ、一気にスタジアムのボルテージが上がった。

3週間で7試合を戦う過密日程のゴールデンウィークだが、先日の横浜F・マリノスとの試合で逆転勝ちをおさめ、リーグ戦は2連勝と上向きな事もあり、選手達からは疲労よりも充実した表情が伺える。

先週アウェイ・オーストラリアで行われたACLニューカッスル戦、そして先日の横浜戦と2試合連続でゴールを決めている小川は、今日も先発出場。得意のサイドからの攻撃やゴール前での高い技術はもちろん、過密日程で体力的に厳しくなる時間帯でのセットプレーにも期待したい。

対する広島は今シーズン、ボールも人も動くサッカーで今シーズンここまでJ最多となる17ゴールを決め、攻撃力を売りとするチーム。しかし、今節はミキッチが出場停止、さらにストヤノフが怪我のため出場できず、アウェイで苦しい展開が予想される。

「ともに食事もする仲」というストイコビッチ監督と広島・ペドロヴィッチ監督の采配対決も今日のみどころの1つではないだろうか。

午後1時45分、初夏を思わせる陽気の中、ウォームアップを終えた選手達がサポーターの声援を背にロッカールームへと引き上げると、スタジアムにはこれから始まる戦いへの期待と緊張感が漂いはじめた。

前半


ようやく春らしさが本番を迎え、初夏のような日差しの好天に恵まれたこの日の瑞穂陸上競技場。ゴールデンウィーク突入してすぐのデーゲームということもあり、スタジアムはちびっ子を連れたファミリーの方も多く訪れ、キックオフを間近に控え、落ち着かない様子だ。

午後2時、両チームサポーターの声援と派手なBGMが渦巻くスタジアムのピッチへ、選手達が入場する。

今日の先発メンバーは、GK我らが守護神・楢崎、DFは、右から竹内・吉田・増川3バック、中盤は、右に田中、左に阿部が開き、小川、1ボランチの位置に吉村、中は中村と小川の2人、FWはダヴィと巻。3-5-2の布陣でスタートだ。

前半は左にエンドを取る名古屋に対し、右エンドの広島のキックオフで試合開始。

2分、右を飛び出した広島・柏木のパスを中で受けた広島・高萩のミドルシュートは枠の上。
4分、右で相手DFがもたつくところを、巻、田中とボールを奪いに行くが、ここはクリアに逃れられてしまう。
6分、右深くで増川をかわして、高萩にパスを繋がれるが、最後、ボールに詰めた広島・李のシュートはゴールの上へ。
7分、左からスライディングを見せたDFをかわしてダヴィが抜け出す。しかし、トラップが大きくなったところを、飛び出した広島GKが先に追いつき、クリアされてしまった。
9分、自陣から長いボールが蹴り出されたところを、広島・佐藤が狙いに来るが、ここは落ち着いて楢崎が抑える。
10分、吉村からの裏への縦パスに巻が走るが、これはDFがコースを阻んでしまい、突破できず。
12分、広島ゴール正面でダヴィが粘りを見せて、CKを誘う。右からのCKのチャンス。小川が低いボールを入れるが、これは相手に弾かれてしまう。こぼれたところを拾って繋ぐと、再び右からのCKを得るが、小川の入れたボールは正面で跳ね返されてしまった。
14分、左を阿部が抜け出すと、深い位置でマイナスのボールを入れるが、これはDFに当たってしまい、相手のボールに。

16分、ゴール正面でルーズボールを佐藤に拾われると、左足からのシュートを放ってくる。これは勢いが無く、楢崎が正面で難なく捕らえる。
17分、左からのCKのチャンス。小川のボールは、ニアで弾き出される。しかし、これを繋いでゴール前に入ったボールを吉田が押し込もうとして倒れるが、相手のファウルではなかった。
19分、右を竹内の縦のパスに、田中が上がっていこうとする。しかし、広島DFの早い寄せに、中へと狙ったクロスは弾かれてしまった。
20分、中央でセカンドボールを拾った小川。スピードを上げて縦に持ち上がるが、中へと入り込もうとしたトラップが流れてしまい、ボールがゴールラインをそのまま割ってしまう。
22分、相手DFへの厳しい寄せでボールをダヴィが奪うと、中村へと預けて縦に上がる。しかし、中村のゴール前へと入れようとしたボールは、戻りながらのディフェンスを見せたDFの足に跳ね返されてしまう。
23分、阿部からの早めのクロス。広島のゴール前を横切り、逆サイドを上がるダヴィへと通るが、ギリギリの位置で折り返したボールはGKの正面を衝いてしまった。
24分、中央をカウンターで吉村が持ち上がると、縦にダヴィが一気に駆け上がる。しかし、裏へと出たパスが長すぎてしまい、追いつく前に広島GKが抑えてしまう。
26分、左から阿部の入れたクロスを、中央で巻が頭で合わせる。しかし、このボールはクロスバーを叩いて跳ね返されはてしまう。
27分、広島陣内中程右でのFKのチャンス。小川のボールに吉田が中央で頭で狙うが、先に飛んだ広島DFの頭に弾き返される。
30分、自陣深くゴール右寄りで広島・柏木にパスを繋がれるが、ここは早い反応を見せた中村が、ボールをすぐさま奪い取る。

31分、自陣中央ゴールほぼ正面での広島のFK。柏木が左足で直接狙おうと蹴ってきたボールは、ポストの右へと流れ出る。
32分、左から持ち込んできた佐藤が、DF2人を引き寄せたところでヒールパス。これを上がってきた広島・服部に拾われ、ペナルティエリアでパスを繋がれるが、ここは全員が高い集中力を見せ、チャンスを作らせることはなかった。
35分、中央でボールを持って前が空いたところを、広島・森崎がシュートに来るが、これは楢崎が正面で抑える。
36分、右からマークのDFを、引きはがすようにかわしてダヴィが持ち込む。ニアポストの近くから強引なシュートを狙うが、これはDFに跳ね返されてしまう。
37分、右からのCKのチャンス。小川の蹴ったボールを、遠いサイドの吉田がヘディングシュート。しかし、これはバーの上。
38分、右から裏へと、ドリブルで抜け出したダヴィからのパス。これを中央に走り込んだ巻がシュートを狙うが、走り込んだDFに止められてしまい、枠へと飛ばすことは出来なかった。
39分、左からのCKのチャンス。しかし、小川の蹴ったボールは、ニアサイドで大きく弾かれてしまう。
40分、吉村からのパスを受けた田中。丁寧にクロスを上げるが、ゴール正面で待ち受けていた巻の目の前でGKがパンチング。ボールを弾き出してしまう。
41分、広島陣内深く右寄りでのFK。これをダヴィが直接狙って蹴るが、ボールはGKの正面を衝いてしまった。
44分、自陣からのロングボールに佐藤が走ってくるが、ここは先にコースに吉田が入りボールをカット。

そして試合は、お互いに相手のミスを突こうと緊迫した雰囲気が流れる中、前半が終了。
試合は0-0のスコアレスで後半へと向かう。

後半


エンド入れ替わり、後半は右から左へと攻め上がる名古屋のボールで試合再開。

1分、中央で佐藤の落としたボールに走り込んだ高萩。シュートを放つが、これはポスト左へ。
3分、左サイドを一気に抜け出してきた広島・服部。クロスを入れてくるが、ここは吉田がしっかりと反応、ボールを弾き飛ばしたところで楢崎が抑えに出る。
4分、左からのCKのチャンス。小川の入れたボールを、遠いサイドの竹内が落とす。これに巻が詰めるが、触れる前にDFがクリアしてしまう。
5分、左から阿部の入れたボールを、ゴール正面にいた小川が胸でスペースへ落とし、自らシュートを狙おうとする。しかし、ここは相手DFが先に追いつき、弾き出されてしまう。
8分、左で阿部のパスに抜け出したダヴィ。強引に持ち込むと、角度の無いところからシュートを狙う。しかし、これはDFに弾かれ、ゴールラインを割ってしまう。
9分、左からのCKのチャンス。小川のボールを竹内が落とすと、正面に詰めていた吉田がシュート。しかし、体勢が崩れ、大きく枠の上へ飛んでしまった。
11分、名古屋1人目メンバー交代:吉村→山口

12分、左からのCKのチャンス。小川の精度の高いボールがゴール正面へと飛ぶと、中央へ巻が走り込む。しかし、その前でジャンプしたGKがボールを捕らえてしまう。
13分、左で山口が流れて出来たスペースへと入り込んだダヴィ。強烈なシュートを放つが、これは惜しくも広島GKの守備範囲に飛び、止められてしまう。
14分、中央へと柏木が侵入してくるが、飛び出した楢崎は落ち着いてこれを対応、相手のミスを誘う。

17分、左に上がる服部へとパスを通されると、これを一気に右へとサイドチェンジ。このボールを触ろうと詰めてきた高萩の頭上をボールが抜ける。
19分、自陣ペナルティすぐ外、ゴールやや右寄りの位置での広島のFK。広島・森崎が右足で蹴ったボールはゴールを大きく越える。
名古屋2人目メンバー交代:巻→杉本

21分、自陣深くからの田中のボールに、杉本が駆け上がる。しかし、ここは体を入れたDFを振り切ることが出来ず、ボールに触れることは出来なかった。
23分、相手陣内左寄りでパスを受けたダヴィが突破を見せるが、ここは寄せたDFに弾かれてしまう。更にこれに山口が詰めると、中央に入り込む小川へとパスを送るが、相手に読まれてしまった。
25分、広島・槙野が左サイドをドリブルで持ち上がってくる。そのままエリア内へと入り込んでくるが、しっかりと対応を見せた吉田をかわしきれず、ボールを失った。
27分、ゴール正面へと入り込んできた柏木にパスが通ると、左足からシュート。これは精度が低く、ゴールを越える。
28分、左からダヴィが個人技で抜け出してくると、中へと走り込む小川にパスを送る。しかし、ここは飛び込んだ広島GKが抑えてしまう。
29分、右からカウンターで抜け出してきた杉本。中へとボールを入れ、これを待っていた小川がダイレクトでシュート。しかし、力の入ったボールを蹴ることが出来ず、GKの正面に。
名古屋3人目メンバー交代:竹内→花井

30分、自陣中程右での広島のFK。柏木のボールを正面で合わたボールが枠を捕らえるが、楢崎が正面で捕らえる。
33分、相手DFの足下のボールを強引に奪ったダヴィ。そのまま仕掛けるが、飛び出したGKをかわしきれず、シュートへ持ち込む前にボールをGKに抑えられてしまった。
34分、カウンターで左から抜け出してきた佐藤。エリア内へと入り込んでシュートに来るが、これはポストの右へ流れ出る。
35分、右サイドから走り込む杉本に合わせて、山口の入れたパスは、DFの頭が阻んでしまう。
36分、広島1人目メンバー交代:李→楽山

37分、広島陣内中程やや右寄りの位置で、FKのチャンス。ダヴィが蹴ると見せて、走り込んだところで花井が右足で狙う。しかし、ボールの抑えが効かず、枠を捕らえることなく、ゴールを越えてしまった。
39分、阿部からのパスを受けた花井。中へと流れるが、厳しいディフェンスを見せたDFにボールを奪われてしまう。
41分、ゴール前を抜けたボールを広島・楽山が頭で中へと折り返してくるが、ここは正面に詰めていた阿部がクリア。
42分、正面で柏木の落としたボールに詰めた高萩のシュートは、ゴールの上へ。
43分、左深くでキープを見せた杉本からパス。これをファーサイドで待ち受けていた花井だったが、伸ばした足には届かず、ゴールラインを割ってしまう。
44分、中央をスルーパスに抜け出した杉本。しかし、左へと流れながら角度の無いところから狙ったシュートは枠を捕らえる事は出来なかった。
(ロスタイム表示:3分)

ロスタイム1、中央をカウンターで抜け出してきたダヴィ。しかし、エリア内へと持ち込んだところでDFに阻まれてしまう。更にこぼれたところを杉本がシュートにいこうとするが、これも弾かれてしまった。

そして、最後まで堅い守備を見せた広島のゴールネットを名古屋の選手達は1度も揺らすことが出来ず、0-0のスコアレスドローで試合終了を迎えた。


試合終了後記者会見

090429_sto.jpg今日はタフで、特に我々グランパスにとって、大変難しいゲームだったと思います。前半のチャンスを決めることができませんでした。ポスト役で出場した巻も頑張りましたが、ゴールを決める事ができませんでした。最終的に0-0という結果に終わりましたが、我々は疲れていたように思います。しかしながら、このような連戦の中では、それも普通の事だと思っています。

Q.今日は試合開始から3バックを敷きましたが、その意図をお聞かせ下さい。

田中と阿部の2人をサイドハーフで起用し、彼らにスペースを与える考えがありました。今日の対戦相手であるサンフレッチェ広島は今シーズンここまで、特にアウェイで相手に脅威を与えていますが、彼らはチーム全体がワイドに仕掛けてくるため、それに対応する狙いもありました。今日も守備陣は良かったと思います。そして前線でのダヴィと巻の起用についてですが、3バックの相手に対し、我々のホームゲームで攻撃的に戦う狙いもありました。

Q.昨シーズンは4バックを貫きましたが今シーズンはここ数試合、3バックとの併用も見られます。その意図についてお聞かせ下さい。

昨シーズン、我々が4バックで戦った事は誰もが知っていますし、それを変えたい意図がありました。守備面も良くACLを含めここ4試合で3勝1分と、結果も出ています。いまのところ、4バックと3バックの併用は守備的には成功していると思います。

Q.また中2日でアウェイの京都戦があります。この期間、選手にはどう過ごして欲しいとお考えでしょうか?

良く食べて良く寝る事、そして外出せずにしっかり休む事です。過密日程は避けられない事ですし、我々としてはしっかり戦うだけだと思っています。システムやメンバーを変更したり努力もしています。サンフレッチェ広島も良いゲームをしました。我々も良い守備をし、決める事が出来ませんでしたが何度かチャンスも作っていました。この状況で今日は、良いゲームをしてくれたと思っています。我々としては最後までゴールを目指し戦ったのですが、それが決められませんでした。選手も疲れていたと思いますが、失点をしなかったという結果は重要です。