2009Jリーグプレシーズンマッチ:名古屋グランパスvsFC岐阜

最終更新日時

2009/03/04 20:16

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豊田スタジアム 2/22(日) 13:33キックオフ

マッチレポート

試合前

昨年に引き続き豊田スタジアムで行われた、J2・FC岐阜とのプレシーズンマッチ。

午後1時30分両チームの選手が入場すると名古屋サポーターの応援にも火が付き、スタジアムには新たなシーズンの始まりを待ちかねたサポーターの熱気が渦巻き始める。

前半

この日の名古屋の先発メンバーは、GK西村、DFは右から新加入の田中・バヤリッツァ・増川、そして新人の平木の4人。中盤は、右サイドに小川、左サイドはマギヌン、ボランチは中村と山口の2人。FWは新加入のダヴィと日本代表から戻った玉田の2人が組む、4-4-2の布陣だ。前半は右エンドのアウェイ・岐阜に対し、左エンドの名古屋のキックオフで試合が開始する。

名古屋得意のサイドアタックをより一層成熟させようと横浜F・マリノスから獲得した田中。そして、ヨンセンの抜けた穴を埋めるべく、攻撃の柱として札幌から獲得したダヴィ。両選手共に、立ち上がりから積極的にボールに絡んでチームの攻撃にアクセントを加える。

一方のFC岐阜は、今季、昨年までの選手から大幅に変更し、松永英機監督は新たに若い選手を中心としたチームを作り上げて、この試合に臨んできた。

2分、ダヴィの落としたボールを山口が左に展開させようとするがDFの足に弾かれてしまう。4分、右タッチ際を抜け出そうとした田中が深い位置で倒され、FKのチャンスを得る。玉田が蹴ったボールにダヴィが走りこむが、触れる前に岐阜GKが正面で捕らえてしまった。6分、右で中村が落としたボールを、寄せた田中が大きく前線へと蹴りだすが、誰も反応できず。

11分、岐阜の左からのCK。片桐が大きく蹴ったボールを遠いサイドに詰めていた岐阜・橋本が左ダイレクトであわせたシュートはGK西村の正面。13分、右の片桐が縦に入れたボールを岐阜・大友がシュートに来るが、増川が体を入れて、相手のミスを誘った。

「早いテンポを見せたい」と語る岐阜・松永監督の言葉通り、試合序盤は岐阜の選手が果敢に名古屋陣内へと攻め立てくるが、DF陣が落ち着き払ったプレーで跳ね返して岐阜の勢いを押し戻す。

16分、縦1本に抜け出した玉田が、左から意表を突いたループ気味のシュートを狙うが、惜しくもポスト右に流れてしまった。代表戦でチームをずっと離れていた玉田は、この日が合流後で初めての試合だったが、キレの良さを見せる。19分、左CKのチャンス。小川がカーブの掛かったボールを蹴ると、遠いサイドにマギヌンが走りこんでくるが、GKが捕らえてしまった。

25分、右CKのチャンス。マギヌンの入れたボールをバヤリッツァがワンタッチで流し込もうとしたが、相手DFに弾かれてしまった。26分、高い位置で玉田が相手ボールをカットすると、左サイドを上がる平木にパスを送る。平木は持ち上がってゴール前に詰めるダヴィにクロスを入れたが、ボールはジャンプした頭の先を抜けてしまった。

序盤こそ岐阜の勢いに押され気味だった名古屋は、徐々にエンジンがかかり始めて得意のパスワークが冴え渡り、岐阜のDF陣を翻弄し始める。38分、玉田へと縦パスを送り、そのまま前へと駆け上がった山口がゴール前にクロスを上げるが、岐阜DFが頭でボールを弾き、中央で待ち受けたダヴィには届かなかった。

39分、右で玉田が拾ったこぼれ球を受けたダヴィが、岐阜の選手を力強いドリブルで2人をかわして抜け出すと、右45度から左足シュートを放つ。狙い澄ましたボールがGKの指先をかすめるが、惜しくも左ポストに当たって弾かれてしまう。しかし、こぼれ球にしっかりと詰めた山口がダイレクトで押し込み、岐阜のゴールネットを揺らして待望の先制点が名古屋に決まる。

40分、右にうまく抜け出した田中からのクロスに反応したダヴィが中央に走りこむが、その目の前に飛び出したGKがキャッチ。41分、左に抜け出したダヴィからのクロスに中央へとマギヌンが飛び込むが、間一髪で間に合わず、ボールは頭上を抜けてしまった。ロスタイム、相手パスを山口がカットして縦に走る玉田へとパスを送ったが、岐阜の早い寄せに囲まれ、ボールを奪われてしまったところで、前半終了の笛が鳴った。

後半

前半は、新加入の田中とダヴィの2人、そして阿部の代役を務めた平木が、しっかりとチームにフィットしているかを試したストイコビッチ監督は、「今は準備段階」の言葉通り、新たなオプションのトライの場と位置づけて後半を迎えた。
名古屋1・2人目メンバー交代:バヤリッツァ・平木→吉田・竹内。

1分、右深くからダヴィの入れたボールを、ニアサイドに飛び込んだ玉田がニアサイドに走りこんでワンタッチで押し込もうとしたが、逆サイドへ流れてしまった。2分、左CKのチャンス。小川が短く出して玉田に当てたボールを再度受けて中へと仕掛けようとしたところでファウルを受け、好位置でのFKのチャンスを得る。3分、玉田が蹴ったボールは、DFが頭でクリア。

5分、ダヴィとのパス交換で中央にフリーで抜け出したマギヌンだったが、ダヴィからのボールを触ったところで寄せてきたDFに弾かれてしまった。7分、吉田のロングボールをダヴィがワンタッチで裏へと落としたボールを、玉田が拾って縦に抜け出したが惜しくもオフサイド。9分、左に抜け出した小川のマイナスのパスをニアサイドで受けたダヴィが、そのまま反転して左足で狙ったシュートはGKの正面を衝いてしまった。苦しい場面でも1人で打開するダヴィの個の力は、今後大きな戦力となりそうだ。

13分、左サイドを小川の縦パスに抜け出したダヴィだったが、寄せてきたDFをかわそうとしてファウルを取られてしまう。
15分、名古屋3・4人目メンバー交代:ダヴィ・中村→杉本・花井。

22分、名古屋5人目メンバー交代:玉田→巻
23分、自陣で相手ボールを奪った小川が早めに縦に送ると、巻がDFを背負いながらスペースへと落として前を向こうとしたが、DFにカットされてしまう。26分、中央で花井のパスを受けたマギヌンが左から入り込む杉本のタイミングに合わせて縦にパスを入れたが、惜しくも届かず。

27分、名古屋6人目メンバー交代:マギヌン→福島
30分、右でボールを持って前を向いた花井だったが、パスを躊躇するうちに後ろから寄せて来たDFにボールを奪われてしまった。矢継ぎ早にメンバーを入れ替えながらも、誰もが監督の交代の意図をくみ取り、迷いのないプレーで勢いを加速させる名古屋。しかし、なかなか結果に繋がらない展開が続く。

31分、後半から交代で入り力強いプレーを見せていた竹内が右サイド深くで粘って上げたクロスに、中央で待ち受けていた小川が泥臭いヘディングゴールで押し込んで名古屋が待望の2点目を挙げる。

その後は、「天皇杯でも敗れているので、何とか名古屋のゴールをこじ開けたかった」と語った岐阜・松永監督の強い意志を受けた岐阜の選手が、最後の粘りを見せて名古屋に立ち向かおうとする。

42分、右から杉本のパスを受けた竹内が中へと入り込んだところで後ろから倒され、好位置でFKを得る。花井の蹴ったFKのボールを、巻が頭で合わせるがDFに体を寄せられて枠へと飛ばすことは出来なかった。44分、右から仕掛けた杉本からのパスを中央で受けた花井がエリア内で押し倒されたと思われが、ファウルにはならなかった。(ロスタイム表示:2分)

ロスタイム、小川が中央でこぼれ球を拾うと中に走る巻に送る。これはタイミングが合わなかったが、こぼれ球を右に上がってきた杉本が拾って、ゴールライン際ギリギリの位置から中へと入れようと試みる。しかし、ボールは寄せてきたDFに正面で弾かれてしまった。

そして、ここで試合終了が告げられて名古屋は今季最初の公式戦を2-0でガッチリと勝利を収めた。「昨年の試合と比べてもチームの完成度に満足している。結果だけではなく、チームが良い方向へ成熟していると思う。」と、しっかりと相手DFを崩して得点を挙げることが出来た試合内容に、ストイコビッチ監督は今季を戦う準備が整いつつあることを確証できたようだ。


試合終了後 監督記者会見

um090222_sto.jpg今日のゲームには満足しています。我々の現在の状況は、リーグ戦に向けまだ準備している段階です。選手達には少し足が重い印象も受けましたが普通の事ですし、それでも良い結果を出す事ができました。

Q.新加入のダヴィ選手と、周りの選手とのコンビネーションについて印象をお聞かせ下さい。

ダヴィはやはり、高いクオリティを持った選手だという印象を受けました。今シーズンの重要な選手としてチームを強化できた事には満足しています。個の力が強く、1対1の場面で相手に脅威を与えられる選手であり、まだ伸びしろのある選手です。チームメイトとのコンビネーションも悪くありませんでした。山口が決めた1点目のシーンも、ダヴィの個人の力からゴールへと繋がりました。 今日の試合はあくまでもトレーニングの一環であり、今後を見据えてのウォーミングアップと捉えてもらえればと思います。

Q.玉田選手とダヴィ選手が初めて2TOPを組みましたが、2人のコンビネーションを含めた印象をお聞かせ下さい。

今日は玉田とダヴィとコンビを組んで初めての試合でしたが、後半は2人の距離感だけではなく、空いたスペースを使うよう指示を出しました。玉田にはまだ代表での疲れが残っているようですが、開幕までまだ2週間ありますし、有意義な時間を過ごしてまたグランパスの選手として共に戦ってもらいたいと思います。

Q.田中選手は最初から前半は右サイド、後半は左サイドで使う予定だったのでしょうか?

こういう親善試合は、チームにとって様々なバリエーションを試す絶好の機会だと思い、そういうアイディアを持っていました。左サイドバックの阿部がシーズン中で出られない場合も有り得ますし、そのような場合を想定し、田中を左サイドバックの位置でプレーさせてみました。田中は、その位置でも守備のバランスを取りながらしっかりとプレーしてくれました。

Q.今日の試合に向け、監督はDF、MF、FWの3本のラインを確認したいと話されていましたが、点についてはどういう評価をお持ちでしょうか?

チームとしての成長を感じました。今日は準備段階での親善試合という事で、素晴らしい内容のゲームを期待したわけではありませんでした。ただ先ほども話しましたが、守備面でバランスが取れていました。チームとして今日はローペースで試合に入り、その後も全体としてミドルペースでのゲームとなりました。今後もう少し決定力は高まると思いますが、今日は良いサッカーができて満足しています。これ以上望むものはありません。 昨年のプレシーズンマッチも、今日と同じFC岐阜との戦いでしたが、その試合と比べてもチームの完成度に満足しています。結果だけではなく、チームは良い方向へ成熟していると思います。2ゴールを決めて、最後まで守備が崩壊しなかった事も評価できます。

次節試合のご紹介
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いよいよ開幕!初戦の相手は因縁浅からぬ大分!

2009 J1リーグ 第1節 vs.大分トリニータ

豊田スタジアム 3/7(土) 14:00キックオフ