2003 Jリーグ ディビジョン1 リーグ戦 1st Stage 第15節
 午後6時20分過ぎ、夏の日差しに照りつけられ、蒸し暑さの残る長居スタジアムのピッチに選手が練習のためはいってくる。いつものように遠く応援に訪れてくれたサポーターが詰めているスタンドに挨拶の後、ピッチに散らばってゆく。
 全選手とも真っ黒に日焼けして、精悍な顔立ちとなっており、力強さを感じるのは気のせいだろうか。確かに優勝の夢は果たせなかったものの、これまでの試合を決して中途半端ではなく、きっちりと戦ってきたという自負からかもしれないが、皆表情は思った以上に柔らかいのが、印象的だ。そんな中、久しぶりの先発となった富永(英)が1人、表情が硬いと言えば硬いうちに入るのだろう。彼にはパナの不在の分、彼以上のプレーを見せて見せてもらいたい。
 夏が苦手な方だと行っていた藤本。さすがに日は落ちたものの相変わらず暑さは残り、コンディションとしては厳しい様子に見える。しかし、彼には原・マルケスととも最後を飾るにふさわしいに活躍を期待したいので、是非とも頑張って欲しい。結局。ホームでの“例”のパフォーマンスは見ることが出来なかったので、今日のアウェイの地でも良いので、是非見せて欲しい。
前 半
6時55分、スタジアムDJのアナウンスに続いて、両チームの選手が入場。左にエンドを取った大阪に対し、右から左に攻め上がる名古屋。前半は名古屋のキックオフで試合開始。
1分、自陣でボールを回しながら前線を伺うと、大森が縦にボールを出してゆくが、これは相手DFに奪われてしまう。
2分、右に出たボールを拾った大阪・眞中が富永と競り合いながらも中に入れてくるが、これは楢崎が飛びだして直接キャッチ。
3分、今度は大阪・眞中がゴール前のバロンの頭にあわせて入れてくるが、これは精度を欠き、DFがクリア。
4分、左から原がドリブルで上がっていって左足で中へ折り返そうとしたが、これは詰めたDFに止められてしまう。
5分、左で滝澤・マルケスと粘ると、最後滝澤の入れたボールに中央から原があわせに飛び込むが、ボールは惜しくもクロスバーの上に。
6分、左からドリブルで仕掛けてきた大阪・眞中がシュートをエリア外遠目から打ってきたが、これは楢崎が正面で止める。
7分、相手ゴール正面やや中程の位置でのFKのチャンス。慎重にセットしたボールを藤本が蹴ってゆくが、壁に当たってしまい上がったボールは相手GKが直接キャッチしてしまう。
8分、右から大阪・森島がゴール前に入れてくるが、これは詰めていた選手の頭の上を越えてゆく。
9分、左サイドを相手選手を個人技でかわして滝澤が上がってゆくと、タイミング良く左に流れてゆくマルケスに出していったが、これはボールが強すぎてしまい、タッチを割ってしまう。
11分、中村からのアーリークロスは原が競り合いながらエリアのすぐ外で待っていたが、相手DFに対してのファウルを取られてしまう。
13分、大阪・眞中が前線への長いボールに飛び出してくるが、これはDFがしっかりと詰めてゆく、こぼれたところを寄せてきた森島が右にサイドチェンジを図るが、これは富永がボールを奪う。どちらもここまでは決定的な場面を作ることなく、淡々と時間が過ぎてゆく。
16分、富永が上がってゆくと、ゴール前に流してゆくと、これに右から中に入って原が合わせるが、シュートを打ちきれず、惜しくも決めることが出来なかった。
17分、大阪・アクセウがこぼれ玉に詰めミドルシュートを打つが、これは中村がコースに入りカットする。
19分、海本(弟)が右から上がってゆくと、ゴール前へ上げてゆく。相手DFとの競り合いからこぼれたボールを左足でシュートにゆくものの、これは力無く相手GK正面に行ってしまう。
20分、ゴール正面、マルケスが原に早いボールを出して、抜け出してゆくが、ワンツーを期待したマルケスとは逆に原が出してしまい、相手にボールを奪われてしまった。
22分、相手ゴール正面のペナルティエリアすぐ外で藤本がドリブルでかわして行こうとするが、相手DFの前を阻まれると左に上がる滝澤へと出してゆく。しかし、これはDFにコースを読まれ、ボールをカットされてしまう。
24分、相手陣内中程の位置で藤本からのパスを受けた中村が豪快なミドルシュート?しかし、これは左のポスト外へ外れてしまった。
25分、右のスローインのボールを受けた大阪・久藤がゴール前へ入れてくると、詰めていたバロンが右足でダイレクトボレー。しかし、このシュートはクロスバーの上へ。
【得点】
26分、右に流れた藤本が遠目から放ったシュートが見事決まり、先制点をゲット。そして、期待通りのパフォーマンスをついに見せてくれ、会場を沸かしてくれる。
29分、左から大阪・久藤がゴール前にアーリークロスを入れてくるが、ここは大森がしっかりと読んでボールを奪う。
前半の先制で名古屋の選手の動きが良くなり始める。蒸し暑さもあってか、動きが重くなり気味だっただけに、いいタイミングだったと思う。
32分、大阪・眞中の戻したボールを布部がミドルシュート。しかし、これもしっかりとコースに入り、ボールをカットする。
33分、マルケスからの横パスを受けた中村が右からミドルを狙ってゆくが、これは相手選手にカットされてしまう。先制したことからの余裕か、名古屋がボールをじっくりと回す場面が目立っている、この時間帯。
36分、相手陣内中程左よりの位置でのFK。藤本が流したボールを滝澤がシュートに行くが、これは相手選手に当たってコースが変わり、右に大きく外れてしまう。
37分、右からのCK。滝澤の入れていったボールは相手GKが直接キャッチ。
38分、大阪・原の左からのボールを受けた眞中が中央をドリブルで仕掛けてくるが、山口がしっかりと張り付き、しっかりと押さえ込んで、チャンスをつぶす。
40分、右からの海本(弟)のロングスローにゴール前で原が競り合うが、これはDFにクリアされてしまった。
41分、ゴール前に出たボールに大阪・久藤があわせようとしてくるが、楢崎・DFがつっかりと詰め、これを阻止する。
42分、大阪の右からのCK。後ろから飛び込むバロンにあわせて蹴ってきたが、これはDFがクリア。
43分、左からの大阪のCK。ゴール前へのボールは楢崎がパンチングで弾き出す。
【失点】
44分、大阪・原のゴール前へのボールに中央から飛び込んだ森島に、楢崎、古賀が詰めてゆくものの、足で流し込まれてしまい、失点を許してしまう。
ロスタイム1、右に抜け出した中村が中へ入ってくると、ゴール前にパスを出すが、これは相手DFの判断良い飛び出しにボールをカットされてしまった。終了間際に追いついたことで、大阪が逆に元気になってしまった。そして、ここで前半が終了。名古屋としては嫌な時間帯での失点で痛いところだが、後半にはこれを引っ張らないよう、気持ちを入れ替えて臨んで欲しいところだ。
後 半
エンド代わって、左から右に攻め上がる名古屋。後半は大阪のボールで試合再開。
名古屋1人目メンバー交代:マルケス→氏原
1分、大森の横へのボールを受けた山口が中央から右に上がって行くと、ゴール前へシュート気味のボールを蹴っていったが、これは大きく浮かしてしまう。
2分、右に上がった海本(弟)が中へ入れてゆくと、氏原が戻したボールを中村がミドルシュート。しかし、これは相手に当たってしまいCKに。左からの滝澤のCKは簡単にクリアされてしまった。
3分、自陣中央エリアすぐ外で大阪・森島からの左に出たボールに眞中がシュートに行くが、大森がしっかり寄せたためシュートは力無く、楢崎の正面へ。
4分、自陣からの海本(弟)の長い縦パスに氏原が拾いに行くが、寄せてきた相手DFを嫌がって、ファウルを取られてしまった。午後8時を回っても会場内の蒸し暑さは収まらず、ピッチ上の選手にもねっとりと暑さがまとわりついているようだ。後半は体力勝負・消耗戦になってきそうな雰囲気だ。
6分、左の滝澤からの中へのボ?ルを受けようとして藤本が倒されてしまうが、これはファウルは認められず。
7分、左からの大阪・原のアーリークロスに中央へバロンが飛び込んでくるが、胸で合わせたボールは左に流れる。
9分、右からの大阪のCK。久藤のニアへのボールに詰めていた鈴木がシュートしようとするが、ここはDFが体を張ってこれを阻止する。
11分、右の海本(弟)DFをかわしてが反対サイドに蹴っていったボールは、誰も反応できず相手のボールに。
13分、自陣深い位置でのスローインのボールを受けた大阪・久藤が仕掛けてくるが、古賀がしっかりとマークに付き、ボールを中へ入れさせる前にラインから出させる。
14分、左の滝澤からの低いクロスに詰めていた原が合わせようとしたが、これはその前に相手DFにカットされてしまう。
15分、大阪1人目メンバー交代:原→佐藤
16分、左の森島の縦のボールに変わって入った佐藤が縦に上がると、これをマイナスに折り返してくる。フリーでこれに詰めたアクセウのシュートは右に外れ、このピンチを救われる。
17分、右にドリブルで抜け出した藤本からのゴール前へのクロスに原が頭で合わせたが、シュートはわずかにポスト右に外れてしまう。残念。
18分、左にドリブルで上がってゆく滝澤が、相手DFをかわしながら角度のないところから中へと入れたボールは、相手GKが直接キャッチしてしまう。
19分、上がってきた大森からの横パスをもらった藤本がミドルシュート。相手ゴール正面だったが、ボールは力んでしまったのかクロスバーの上へ行ってしまう。
21分、自陣ペナルティエリア内、大阪・バロンのくさびのボールを受け左に流れた佐藤の蹴ったボールはゴールを大きく越えてゆく。
22分、楢崎の長いフィードのこぼれ玉を拾った大森がドリブルに縦に突破を図るが、コースを相手DFに阻まれ、ペナルティ内まではゆけなかった。
23分、右に出たボールを拾った山口のゴール前への折り返しに、原、氏原と飛び込んだが、どちらも合わせることは出来なかった。
24分、自陣でのルーズボールを拾った大阪・佐藤が右足で鋭いシュートを放ってきたが、ここは反応良く飛んだ楢崎のファインセーブで見事阻止。
25分、左サイドを駆け上がった大阪・鈴木の上げたボールをファーサイドで受けた眞中が頭で中へと繋いでくるが、これも楢崎がきっちりと、ボールをキャッチする。
27分、左からのCKのチャンス。藤本のニアへのボールをまたも原が頭で合わせたものの、シュートは右に外れてしまう。
大阪2人目メンバー交代:眞中→徳重
28分、相手陣内中程右寄りの位置で藤本がファウルを受け好位置でのFKのチャンス。滝澤が左足で蹴ったボールはファーサイドの氏原を超えてしまい、何とか拾いに行くものの、ボールはラインを割ってしまう。
31分、名古屋2人目メンバー交代;中村→岡山
32分、自陣入ってすぐ左の位置での大阪のFK。鈴木の流したボールを左サイドを佐藤が持って上がってあげてくる。ファーサイドへと流れたボールに詰められるが、古賀がしっかりと寄せ、クリアする。
33分、右からの大阪のCK。久藤の蹴ってきたボールは簡単にクリアする。
34分、大阪・佐藤のゴール正面からのミドルシュートを富永が止めると、このこぼれ玉にフリーで森島が詰めフリーでシュートに。万事休すかと思われたが、シュートを大きく浮かしてしまう。
36分、名古屋3人目交代メンバー:古賀→秋葉
37分、自陣左深い位置での大阪のFK。佐藤の上げたボールにバロンが飛び込んでくるが、ボールは左に外れる。
38分、相手DFの裏へのボールに原が飛び出しチャンスになるが、これはオフサイドに。
40分、中央から左への秋葉のスルーパスに原が抜け出してゆくが、足下のボールに処理をもたつくうちにボールを奪われてしまう。
41分、中央をドリブルで仕掛けてゆく藤本がペナルティ手前で倒されるが、これはファウルをもらえず。
42分、中央の藤本から右に上がった富永にパスが出ると、これをダイレクトで上げていったが、これはクリアされてしまった。
44分、自陣中央でパスを受けた大阪・徳重が振り向きざまにはなった左足のシュートは枠を捕らえず。
ロスタイム1、相手陣内入ってすぐのボールを拾った藤本が左に大きく展開を図るが、これは滝澤が受ける前にボールがタッチを割ってしまった。
【失点】
ロスタイム2、大阪・佐藤がペナルティ内で左に流れながら、粘ってあげてくると、これをファーサイドから詰めたバロンが頭で合わせる。このシュートは楢崎が止めるものの、ファンブルしたボールがラインを割ったとして得点になってしまい、痛恨の追加点を大阪に決められてしまった。しかし、ここで会場内の大型映像に映し出された再生画像は、ラインを割ってはいないようで、会場内は騒然となってしまった。そして名古屋のイレブンが全員審判へと詰め寄って行き、会場内はしばらく騒然とした雰囲気が続く。そして、中央にボールを戻して残り時間を消化しようと言うところで、試合が終了。何とも後味の悪い、リーグ終了を感じさせるどころか、不満の残る形での終了と迎えてしまった。選手たちには、この悔しさを次にくるナビスコ杯、そして2ndステージで晴らして欲しい。最後まで本当に応援ありがとうございました。