4/17(木):セルビア共和国・カペタノビッチさんがストイコビッチ監督を訪問

4月17日(木)、セルビア共和国ベオグラード在住のブラニスラブ・カペタノビッチさんがトヨタスポーツセンターで、名古屋グランパスのストイコビッチ監督を表敬訪問しました。カペタノビッチさんは2000年、セルビア共和国で不発弾の回収作業中に事故にあい、以後、クラスター爆弾の禁止を求めるNGOネットワーク「クラスター兵器連合(CMC)」のスポークスパーソンとして積極的に活動をされています。

サッカーが大好きで、自身も若い頃は地元のアマチュアチームで活躍されていたというカペタノビッチさん。前日は瑞穂陸上競技場で行われたナビスコ杯・神戸戦を観戦され、グランパスの勝利にとても感激されたそうです。母国・セルビアから遠く離れた日本で、ずっと憧れていたストイコビッチ監督に会うことができ、「幸せを越える幸せです」と夢が叶った喜びを話していました。

チームのトレーニング後、ストイコビッチ監督とジュロヴスキーコーチ、バヤリッツァ選手が姿を現すと、カペタノビッチさんは喜びでいっぱいの笑顔に。しかし「クラスター爆弾全面禁止」の話題になると表情は一変し、過去に原子爆弾の被害を経験し多くの市民が犠牲になったことを知る日本の人達へ自身の活動を語りました。話し合いを終えたストイコビッチ監督は、「クラスター爆弾で一番被害を受けるのは子供達です。悲劇は起こってほしくありません。カペタノビッチさんは他人の命を救うために自らが傷を負いました。他人のために命を捧げる彼の活動は、人間の命を救う一つの例です。私にとってもみなさんにとっても、彼はヒーローです。彼のやってきたことに対し、敬意を表したいと思います。」と温かな言葉を贈りました。そして、最後には監督からサイン入りのユニフォームがプレゼントされました。