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「鹿児島キャンプ」:2月17日(火) |
◆午前の部
2月17日(火)、この日は明け方からでた雲のため、朝日を望むことができなかったが、午前9時30分からの練習のため選手達が集まる頃には、南国特有の力強い日差しが、練習場に燦々と降り注ぎ始めていた。
ウォーミングアップをする選手達とは別にグランドで一人走る選手を発見。昨夜、この鹿児島に到着した、ウェズレイの弟のジョルジーニョ選手だ。朝早くからキャンプ取材に訪れた取材陣の注目を浴びながら、長旅でたまった疲れをとるためか、体力測定を兼ね、黙々とグランドの周りを走っていた。また、この日は後援会会長:石丸氏も応援に駆けつけており、いつもとは違う、賑やかな雰囲気でのスタートとなった。 |
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9時30分、監督は練習場に全選手を集合させると、この日の練習内容の説明の後、新加入のジョルジーニョ選手と、この日特別に練習参加した、ヴォルカ鹿児島GK・恒松選手を各選手に紹介した。
約15分ほど、ジョルジーニョ選手も加わって、全員でグランドを軽くランニングをした後、中央に集まって早速この日のメニューが始まる。
10時、十分に水分補給を終えるた選手達は、DF陣7名をのぞく選手達は、両エンドに分かれ、中盤・両サイドの選手は、それぞれの場所に行き、FWの選手達は彼らからのボールを受けると、シュートへと向かう練習を繰り返す。
DF陣は、練習場の中でエリアを狭くした中で、4対3でボールの奪い合いを行う。メンバーがメンバーと言うこともあって、激しい当たりと、気迫のこもった大きな声が乱れ飛び、迫力満点だった。
戦術面の徹底が目的の内容のためか、各ポジションの選手がパスミスやシュートミスを犯すと大きなヤジが飛ぶことはもちろん、監督も練習を止めて大きな声で注意を入れていた。選手達は疲れのたまっていることも忘れたかのように、次第に勢いがつき始め、パスやクロスのボールも強さと精度を高め始める。この日からの参加となったジョルジーニョも一緒に練習に加わっていたが、さすがに体の切れは良くなく、タイミング良くボールに合わせることがほとんどできなかった。まだまだこれからの調整が必要という感じだ。 |
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ようやく本来の、自分が望んでいたポジションで仕事ができる大森は、プレイに覇気が感じられ、生き生きとした動きでピッチ内で積極的に走り回り、時に華麗なミドルシュートを幾度となく決め、みんなを大いに沸かしていた。また、森山・西川の両選手も、両サイドの森や岩本からの精度のあるクロスにタイミング良く飛び出して、ダイレクトボレーを決めていた。
10時50分からは、DF陣も加え、攻撃陣の動きにバリエーションをつけた形でのシュート練習を再開する。ネルシーニョ監督は、守備の選手の動き・ポジショニングにはかなり気を遣い、何度もプレイを止めて厳しいチェックを入れていた。平林や氏原、角田といった若手選手も絶好のアピールの場と知ってか、練習とは思えないほどの気迫溢れるプレーを見せていた。
11時10分過ぎまで行われた実戦さながらの練習を終えた選手達は、何人かシュート練習を希望して居残った選手をのぞき、練習場に敷き詰めたマットの上でしっかりとストレッチングを行って、この日の練習は終了となった。
練習終了後、ジョルジーニョ選手の書類用撮影を行った後、クラブハウスの外で待っていた、兄・ウェズレイとツーショットをお願いして撮らせて貰う。心なしか似ているかな?という感じのジョルジーニョ選手だったが、2人並ぶとやはりそっくりの兄弟でした。 |
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◆午後の部
午後3時30分から、ホテル内の屋内スペースでのストレッチングで午後の練習がスタート。今回も先日同様に2班に分かれてのスタートとなった。
じっくりと体をほぐした後、アスレチックルームで筋トレ開始(GK3名は、今日も練習場で別メニューに)。
さすがに選手達は、疲労というか筋肉痛でからだが重そうで、昼食後の休養で眠っていた選手もいて、トレーニングルーム内でマシンを使ったり、バーベルやボールを使ってメニューをこなしているものの、言葉も少ない。しかし、若い選手等は、元気というか、この時ばかりは張り切って、自らを鍛え上げていた。
4時20分過ぎには、後半の選手がトレーニングルームに登場。しかし、前の選手達が時間をかけてゆっくりメニューをこなしているため、マシンを使ったメニューが終了していないこともあってか、外の広いスペースで、リラックスしながら他の選手との、しばしの談笑タイムとなった。 |
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4時30分からは、濱吉コーチの合図でストレッチングを始める選手達。練習で凝り固まった筋肉を丁寧に時間をかけてほぐし、暖め終わると、マシンを使ったメニューを始めるため、トレーニングルームへと消えていった。
先にメニューを終えた選手達の何人かは、指宿名物“砂むし”の体験に出かけていった。室内から見えた、彼らの少し個性的な衣装姿は、さすがに似合ってはいないが、部屋から見ている選手達の緊張緩和と、体験した選手達の体を実際に癒してくれるという意味では、とても役にたったといっても良さそうだ。明日は、午前練習が急遽、監督の粋な計らいで中止となった。選手達は、今夜はゆっくりと部屋で休んでいることだろう。雰囲気も良く、良い意味での競争心も起き、近年になかったほどのまとまりを見せている選手達。明日の午後からは、また厳しい練習が再開しそうだが、念願のリーグ制覇を目指し、この苦しい時期を誰もけがをすることなく、良い状況でシーズン開幕を迎えるためにも、がんばって乗り切って貰いたい。 |