皆さまこんにちは。名古屋グランパスの小西でございます。
本日はこのように沢山の方に名古屋グランパスの新体制発表会へ足を運んでいただき誠にありがとうございます。皆さまと共に新しいシーズンを迎えられることを心から嬉しく思っています。短い時間ではありますが、皆さまと楽しい時間を過ごさせていただきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、昨年2017年シーズンは本当に皆さまをハラハラドキドキさせてしまったシーズンだったのではないでしょうか。一昨年、悔しい思いをしたJ2降格から何としても一年でのJ1復帰を果たそう。名古屋グランパスの新しいサッカーを作り出そう。そうした想いで闘った一年でしたが、12月3日のプレーオフ決勝までどの試合も気の抜けない試合が続きました。
具体的に少し話させていただきますと、皆さまも鮮明に記憶があると思いますが、例えば8月のアウェイ町田戦。2点を追いつかれ肝を冷やしましたが、93分のシャビエル 選手のゴールでなんとか勝ち点3を獲得することができました。同じく8月ホームの愛媛戦。4点先行から同点に追いつかれた時は、私も一瞬気を失いました。あれは、もう、ちょっと・・・。そしてプレーオフ準決勝の千葉戦。前半ロスタイムに失点しむかえたハーフタイムは、私のこれまでの50年ちょっとの人生の中で、もしかしたら最も辛い一瞬だったかもしれません。ただ、チーム、選手を完全に信じていましたので、勝ってくれるだろうという強い意志がありました。
そうした中、強く魅力的なサッカーを実現したい。クラブとしてその思いを託した風間監督の指導のもと、少しずつ巧さ、逞しさ、強さを出すようになってきました。前にも申しましたが、ライバルは昨日の自分という思いで日々少しでも巧くなる、強くなる、少しでも昨日の自分を上回る。そうした気持ちで闘った一年でした。
プレーオフ決勝の福岡戦。一つのゴール、一つのプレーでクラブの未来が変わってしまう。すごい緊張感の中で最後の90分を皆さまと一緒に闘いました。試合終了のホイッスルが響いた時、J1復帰の喜びとともにシーズンを通しチームが確かに成長している、前へと進んでいるということをあらためて強く感じました。長く厳しいJ2のシーズン。何よりチームを支えてくださったのは皆さま方、ファン・サポーターの温かいご声援でした。瑞穂で、豊田で、また初めて闘うアウェイの地でチームを後押しする皆の声援はチームとともに私自身も本当に勇気付けられました。
J2の経験の中で、おかげさまで個人的な話ではありますが、日本三名園を訪れることができました。水戸・偕楽園、金沢・兼六園、そしてシーズンの運命を決めたことになる1-0での勝利を収めた岡山での後楽園。それらの土地には大体神社もありますので、勝利の祈願を必ずその神社で行いスタジアムへと向かうのが、私のアウェイでの過ごし方でした。アウェイの神社で私と出会ったサポーターの方もいたかもしれませんが、ただ遊びに行っていたのではなく、勝利を願いに行っていました。
ホームゲーム21試合で32万人。これにプレーオフ2試合を加えると38万人の方々にスタジアムへ足をお運びいただきました。一昨年2016年の年間来場者が31万人でしたので、J2に降格したチームの来場者が前年を上回る。これはJリーグの歴史の中でも初めてのこととなりました。グランパスが苦しい状況の中でいただいた皆さまの熱いご声援、あらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
昨年の自分、しかもJ1時代の自分たちを超えることができた。これはチームだけではできません。フロントスタッフだけでもできません。やはりファン・サポーターの皆さま、メディアの皆さま、我々をご支援いただいている多くのパートナーの皆さま。本当に皆さまのご支援のおかげです。この試合の闘いで皆さまと積み上げた経験、成長、そして最後の大きな喜び。昨年一年で得たものをチーム一人ひとりがしっかりと刻み込み、今シーズンJ1のステージで、さらには世界のステージで前へと進みたいと思います。
今シーズンの話に移る前にもう一つ。昨年末、グランパスの未来につながるとっても嬉しいニュースがありました。グランパスU18が12月17日の参入戦で2-0、コンサドーレ札幌U18に勝利し、東海プリンスリーグからU18プレミアリーグに復帰することができました。私も昇格を決めたコカ・コーラウェスト広島スタジアムへ行き復帰の瞬間を手に汗握りながら見守っていました。はからずも子どもたちから胴上げもされてしまい、その際に子どもたちの声が聞こえました。「これから胴上げするのは社長だから、絶対に落としてはいけないぞ」と、すごい緊張しながら胴上げしていただきました。三度中に舞うというよりも、落としてはいけないという緊張感を感じた胴上げで、そのような子どもたちに心を打たれました。トップチームと同じく2016シーズンにプリンスリーグへの降格を経験し、2017シーズンを逞しく闘ったグランパスU18のチームが再びこの年代の最高峰のリーグで闘う権利を取り戻してくれたことを、心から嬉しく思います。そして、彼らの中からグランパスの未来を担う新しい選手が一人、また一人と現れてくれることを社長の私も切に願っております。
2018シーズン、グランパスは再びJ1のステージへと上がります。2シーズン目の指揮となる風間監督のもと、昨年確かな成長を見せてくれたチームに新たな選手を迎え、どのような戦いを見せてくれるのか。私自身、今から2月の開幕が楽しみです。
新たなシーズンを迎えるにあたり、まず今シーズンのスローガンを発表させていただきます。
これが今年のスローガンです。風間グランパスの攻守一体となった攻撃的なサッカー、これを表す「攻める」の言葉。J1の頂を、そして世界、アジアを目指す高い志に挑戦し攻める。昨シーズン築いたベースに満足せずに、さらに前へと進む。そのために勇気を持って実際にアクションを仕掛ける。行動を起こす。J1のステージで失敗を恐れず挑戦をし続けチーム、スタッフも常に新しく進化する姿勢を持ってシーズンを闘って参りたいと思っています。
続いて今シーズンの新戦力を紹介させていただきます。
1月11日に中部国際空港へと到着、記者会見を行いすでに皆さまへのご紹介させていただきましたジョー選手。もう説明の必要もないかと思いますが元ブラジル代表で昨シーズンのブラジルリーグ得点王、MVP、そしてベストイレブンと全てを総なめにしたワールドクラスのフォワードです。
そしてもう一人。この場に新たにグランパスへと加わる選手を紹介させていただきます。
勿体ぶっていたわけではなく、本当に今朝到着し、そしてメディカルチェック等がつい先ほど終了し、皆さまのいるこのステージへと間に合わせました。ミッチェル・ランゲラック選手。オーストラリア代表ゴールキーパーです。メルボルンでキャリアをスタートし、ドルトムント、シュトゥットガルト、そしてレバンテと各国で経験豊富な29歳のゴールキーパーです。実際に私はまだ会えていないのですが、スタッフがジョー選手とツーショットでの写真を送ってくれました。二人とも190cmを超える身長、顔が小さく男前です。プレーと同時に、そのルックスにも注目してください。
そしてこちらが今シーズンのチーム構成です。
昨シーズン中から監督、強化担当と密に連携しセンターラインの強化に取り組みました。フォワードのジョー選手、ゴールキーパーのランゲラック選手というワールドクラスの実績を持つ選手を迎えさせていただきました。同じくセンターラインに新加入のミッドフィルダー、長谷川選手。ディフェンダーの畑尾選手はJリーグで結果を残してきた選手でチームに新しい競争をもたらしてくれると思います。昨年は特別指定だった秋山選手、大垣選手も正式にクラブの一員となりました。グランパスの攻撃的なサッカーを進化させさらに攻める、今シーズンのサッカーを体現するメンバーが揃っていると思います。
私たちはまだ、大きな夢の途中です。J1の頂、そしてアジアへ、世界へ。その第一歩となるJ1での今シーズン。皆さまとともに高い志を掲げこの夢の階段を一歩一歩上がって行きたいと思います。そのためにクラブに関わる全ての方々が一体となることが大切です。チーム、フロントはもとよりファン・サポーターの皆さま、ホームタウンの皆さま、クラブパートナーの皆さま。全て皆さまと大きな夢を共有し、また大きな喜びを味わいたいと思います。
強く魅力のあるチームを作ること。そして「町いちばんのクラブになる」こと。そして大きな夢へと近くグッドスパイラル、いわゆる良い循環を作り出すことが社長としての私の職務であります。
いよいよここにいるメンバー、サポーターの皆さまによる今シーズンの名古屋グランパス、J1劇場の開始です。どんなワクワクするプレーが見られるか、今から私自身も楽しみです。皆さまと一緒に今年はとにかく攻める!Go Into Action!
今年もよろしくお願いします。ありがとうございました。
ユニフォームパートナーをはじめとする2018シーズンの名古屋グランパスをご支援いただくクラブパートナー紹介を行いました。そして、2018シーズンにおいて名古屋グランパスの監督・選手・チームスタッフへ革靴とベルトをご提供いただくマドラス株式会社 代表取締役会長の岩田達七様に登壇いただき、ご提供いただく革製品の紹介とグランパスへの激励のご挨拶をいただきました。
ただいまご紹介に預かりましたマドラス株式会社の岩田でございます。
まずJ1復帰、おめでとうございます。私どもの会社は名古屋が地元ですので、本当はどこのリーグへ行っても、本当はJ1からJ2へ行くことがあってはいけないのですが、精一杯グランパスを皆さまと一緒に応援したい、そのような思いでずっといます。これからも支援を、皆さまと一緒にサポートを続けていきたいと思っています。
あらためて、J1復帰おめでとうございます。
続いてのステージでは2018オフィシャルサポートソングと所属選手の背番号発表。
2016年度よりサポートソングを担当頂いている「クアイフ 」による2018シーズンのオフィシャルサポートソング「未来emotion」発表では、ステージで初披露となるライブが行われました。
さらにはメンバーの3人からは曲に込めた想い、そして3年間、サポーターとしても応援をし続けいただいているグランパスへの想いも熱く語っていただきました。
早稲田大学から加入しました秋山陽介です。昨年は少しの間チームに帯同させていただきましたが、今年は最初から最後まで、チームに貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願いします。
─昨シーズン、特別指定でグランパスの選手として試合でも活躍しましたね?
昨シーズンは何度か試合に出させてもらい、非常に良い経験ができました。今シーズン、その経験をいかし最初から活躍できるよう頑張りたいと思います。自分自身ができたこと、できなかったことがはっきりとわかりましたので、それを今シーズンにいかしたいと思います。
─何か昨年で印象に残っていることはありますか?
デビュー戦でアシストし勝利することができたのはとても良く覚えています。
─今シーズンから正式のプロとしてチームに合流しました。初日のトレーニングを終えた感想は?
昨年は特別指定という立場で参加させてもらいましたが、今シーズンは一人のプロ選手としてトレーニングに参加したことで自覚と責任が芽生えました。チームの練習にも責任を持って取り組まなければいけないと思っています。
─2018年の新しいトレーニングウェアを着ていますね?
とてもタイトで動きやすいです。
─新しいユニフォームに袖を通した感想をお聞かせください。
デザインも非常にかっこよく、大学のユニフォームとは違いスポンサーも入っていることで重みを感じ、しっかり頑張りたいと思います。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
このユニフォームを着て早くホームスタジアムのピッチで活躍したいと思います。よろしくお願いします。
興國高校から加入しました大垣勇樹です。昨年は試合に出場することができませんでしたが、今年は試合に出てチームの勝利に貢献できるよう頑張ります。よろしくお願いします。
─特別指定としてチームに合流していた昨年を振り返ってください。
ベンチは入ることができたのですが、試合に出られなかったことはとても悔しかったです。
─素晴しい選手に囲まれて過ごした時間で得たものは何かあったのでしょうか?
プレースピードやフィジカルの強さ、パススピード、シュートの質などプロでの厳しさを実感しました。
─風間監督は攻撃的なサッカーを求めますね?
攻撃的なサッカーで僕自身ポジションはフォワードですし、得点をたくさん決められるよう頑張りたいと思います。
─今シーズンから正式のプロとしてチームに合流しました。初日のトレーニングを終えた感想は?
初日は良い感じに動けたと思います(笑)。
─2018年の新しいトレーニングウェアを着ていますね?
去年もかっこよかったですが、今年のウェアも柄があってかっこいいです。
─新しいユニフォームに袖を通した感想をお聞かせください。
早く試合で着たいです。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
一日でも早く試合に出てチームの勝利に貢献できるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。
ヴァンフォーレ甲府から加入しました畑尾大翔です。昨シーズンより失点数を減らせられるよう頑張りますので応援よろしくお願いします。
─名古屋グランパスに加わり、初日のトレーニングを終えた感想を?
とても緊張しましたけど、みんな仲良く話しかけてくれたので楽しかったです。
─名古屋という街、グランパスについての印象をお聞かせください。
アウェイで来た時に、声援に圧倒されました。本当にアウェイだなという感じを受けましたし、これから自分のホームになると考えると心強いですね。
─サポーターの声は聞こえるものなんですね?
聞こえます。(対戦相手として背負う時は)めっちゃ嫌でした(笑)。
─即戦力として、チームに貢献する具体的なイメージがあればお聞かせください。
僕は最初にも言わせてもらいましたが、ディフェンスの人間なのでまずは失点数を減らすこと。かつ、フィードには自信を持っていますので、それをいかせられればと思います。
─背番号2番でグランパスの新ユニフォームに袖を通しましたが?
2番という背番号をあまり付けたことがないのですごく新鮮な気持ちです。そして胸のエンブレムの上に星が入っているのはサッカー選手としてすごく嬉しいことですし、重みがあるなと感じています。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
早く自分の特徴を覚えてもらえるよう日々の練習から取り組みたいと思います。よろしくお願いします。
大宮アルディージャから来ました長谷川アーリアジャスールです。もう結果を出すだけだと思っています。よろしくお願いします。
─名古屋グランパスに加わり、初日のトレーニングを終えた感想を?
僕も知っている選手がたくさんいたので、すんなりと入れました。
─一番面識のある選手は?
玉田選手とはセレッソ大阪で一緒にプレーしていますので面識はあります。他にも、いろんな選手と試合の時に話したりしていましたし、すんなり入ることができました。
─玉田選手からは、どのような言葉をかけられたのでしょうか?
「おう、久しぶり!なんでお前、俺に連絡しないんだ。」と、ちょっと怒られました(笑)。
─玉田選手はアーリア選手の加入を知るのも遅かったのですね?
そうですね、たぶん発表で知ったんじゃないでしょうか(笑)。
─名古屋という街、グランパスについての印象をお聞かせください。
街は、ひつまぶしのイメージしかありません(笑)。もう食べましたし、大好きです。あとは、名古屋へ来てすぐ矢場とんもいただきましたし、ミシンもいただきました。(会場がざわつく中、司会のYO!YO!YOSUKEさんより「味仙?」との助け舟に)味仙をいただきました(笑)。とりあえず、美味しいものは食べておこうと思いまして(笑)。グランパスというチームは何度も対戦したことがありますし、豊田スタジアムがすごく雰囲気が良いなというのが正直な感想です。そのスタジアムでプレーできることは選手として嬉しく思います。
─即戦力として、チームに貢献する具体的なイメージがあればお聞かせください。
ボールを前へと運ぶ、攻撃の部分が自分の特徴だと思っていますし、風間監督のもと去年から攻撃的なサッカーをしているグランパスを見ています。そこに入って自分もプレーできることは、ワクワクな気持ちでいっぱいです。
─チームメイトでも、攻撃面で期待できる選手が多くいますね?
ブラジル人選手、他の日本人選手も含めまだ2日しか練習していませんがすごく巧い選手がいます。その中で皆とコミュニケーションを取り、コンビネーションで崩すことはすごく楽しみです。
─長谷川選手は9番のユニフォームに袖を通しましたが?
シモビッチ選手に負けないように。背と顔は少し似ていると思いますし(笑)、しっかりと頑張りたいと思います。
─背番号の名前は「アーリア」なんですね?
名前の方が良いかなと。長谷川アーリアジャスールという名前が長いので「アーリア」でお願いします。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
先ほども言いましたが、結果だけだと思います。よろしくお願いします。
皆さま、ありがとうございます。今日この場所を作っていただいたことにすごく感謝しています。私のことを知らない方もいると思いますが、私はジョーと申します。ブラジルから来ました。よろしくお願いします。
─Jリーグ、そして日本のサッカーに対する印象をお聞かせください。
日本でプレーしていた友人の選手たちから、いっぱい話を聞かせてもらいました。日本が素晴らしい国だということはすでに知っています。そしてリーグに関してはテクニック、スピードがすごく高いレベルでサッカーをしているということも知っています。これに早く慣れ、自分がブラジルでやっていたサッカーとはまた違ったサッカーをこれからはじめるので、早く慣れチームに貢献できるよう頑張りたいと思います。
─知っている日本人選手はいるのでしょうか?
名前までは知らないのですが、自分が中国のクラブでプレーしていた時にACLで対戦しスピード、テクニックの面で驚かされました。これから自分がそれと向き合いスピード、テクニックで自分自身が上達し付いていけるよう頑張りたいと思います。
─チームメイトのワシントン選手、シャビエル選手とはもうコミュニケーションを取られたのでしょうか?
彼らとはもう来日する時から会っていますし、日本のプレースタイル、速さ、テクニックについて多くを聞いていました。彼らから、自分にとって参考になる話をいっぱい聞かせてもらっています。
─グランパスに加わり、何をもたらすことができるとお考えでしょうか?
皆さんの期待しているゴールをたくさん決めるということが自分の仕事ですし、それで皆さまに還元できればと思います。新しいサッカーを始めることで自分を磨き、そして日本に到着した時に皆さまからいただいたリスペクトの気持ちを大切に、より自分のサッカーを磨き良いプレーをしたいと思います。
─日本へ来て興味のある文化、あるいはすでに経験していることがあれば教えてください。
最初にブラジルを出たのがロシアで、そこで初めて日本食を食べ美味しいということを知り、それからずっと日本食を食べて来ました。そして、やっと本場でその日本食を食べられるということが嬉しいですし、これから本場でしか味わえない日本食を食べたいと思います。
─お気に入りの日本食は?
(日本語で)寿司。
─シャビエル選手がサポーターからは「天使」と言われています。ジョー選手も何か呼ばれたいニックネームはあるのでしょうか?
難しい質問ですが、これまでアトレチコ・ミネイロの時は「戦車」と呼ばれていました。ニックネームはサポーターが決めてくれれば良いと思っていますし、よろしくお願いします。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
もう一度言いたいのですが、ここに集まっていただいたサポーターの皆さまに深く感謝しています。自分ができることを精一杯、毎日練習からしっかりと取り組み楽しい思い出、記憶に残る思い出を残しクラブの一員として頑張り、目指すことは一つです。皆さんのためにタイトルを狙いたいと思いますので、よろしくお願いします。
本当に皆さまの温かい歓迎に感謝しています。グランパスというクラブはJリーグの中でも大きなクラブです。ここで闘えるとうことは喜びであり、今からワクワクしています。皆さんと一緒に闘いたいと思いますので、よろしくお願いします。
─新体制発表会、ギリギリのタイミングでの加入発表となりましたね?
本当に私自身も驚いています。来日してすぐにこのようにユニフォームに袖を通すことができました。明日から最初のトレーニングが始まりますが、本当に心待ちにしています。皆さまと一緒に闘うこと、そして新しいチームメイトに会うこと。これは本当に楽しみです。
─他のチームメイトにはまだ全く会っていないのでしょうか?
何人かには会いましたが、すごく暖かい歓迎を受けました。選手だけでなく、日本人は本当にフレンドリーですし、とても感謝しています。明日以降でも選手と会えることにワクワクしています。
─Jリーグ、そして日本のサッカーに対する印象をお聞かせください。また、知っている選手がいれば教えてください。
まず日本人選手の特徴としてテクニック、スキルの部分、そしてスピードもすごいという心象を持っています。オーストラリアのメルボルに所属しACLで日本のクラブと対戦していますし、そのような印象を持っています。そして、ドルトムントでチームメイトだった香川選手、シュツットガルトでの浅野選手とは今でも親交があり、彼らから情報を聞き日本のことを学んで来ました。本当にピジティブな情報がたくさんありましたし、この日本という国に対して好印象を持っています。これから新しいプレーがここで始まるわけですし、私としても興奮していますし、皆さまと一緒に作っていきたいと思います。
─グランパスに加わり、何をもたらすことができるとお考えでしょうか?
ゴールキーパーとしては難しい質問ですが、しっかりとハードワークをこなしチームに馴染みたい、できるだけ早くチームに貢献したいと思います。本当に最初のトレーニングを心待ちにしていますし、そこでしっかりとチームに貢献したいと思います。
─日本の文化など、これに興味があるということがあれば教えてください。
これまで5度ほど日本へ来る機会がありました。街がすごくクリーン、清潔なイメージですし、人々もすごく優しいイメージを持っています。妻にも来日する前にいろんな情報を伝えていますが、日本には本当に気持ちの良い方々がいるということも話していました。そして、ジョー選手と同じく、私の好物も寿司です。このクラブで懸命に闘いますので、よろしくお願いします。
─最後に、サポーターに向け意気込みをお願いします。
今日、このような皆さまからの歓迎を受け感激しています。ゴールキーパーとして全てを出し切り、シーズンを闘いたいと思います。皆さまには後ろから応援で後押ししてください。私としてもゴールキーパーとして試合に出て皆さまのためにプレーしたいと思いますので、よろしくお願いします。
こんにちは。いま、18年ぶりのグランパスでの仕事と聞きましたが、まさかこの名古屋の地に来て仕事ができることになるとは思っていませんでした。非常に喜びを感じ、それとともに非常に責任のある仕事をしなければいけないと感じています。それでも、そのような責任のある仕事をすることは嬉しい限りですし、しっかりとした仕事をしたいと思います。
─18年ぶりの復帰ということで、当時のグランパスと今のグランパス、どのような変化を感じられますか?
一つは当然ながらJリーグのタイトルを獲得したクラブなので、ビッグクラブですね。クラブハウスも素晴らしいものになりました。J2降格という非常に悔しい思いをしたクラブ、そこから立て直そうという素晴らしい一年を昨年過ごしたクラブです。僕自身も違う立場で見させてもらい、特に昨シーズンは非常に面白いサッカーをしているなと思いました。
─今回はアカデミーダイレクターという立場での復帰となりましたが、これを決めた理由をお聞かせください。
いろいろと要素はありますが、僕自身も選手を引退してからJクラブで監督という立場も経験しました。そこでいろいろな選手と接し、若い選手も多くいるなかで、もっと若いうちこういうことをやっておいて欲しかったという思いも多少あり、そして監督という立場を離れてからは日本サッカー協会で、育成年代での仕事をさせていただきました。それまで、育成に関してのいろんな部分を見る機会があまりなかったのですが、その機会が増え面白かったのと、日本のサッカーで育成部分をもっとこうしなければいけないと思うこともありました。それをもっと掘り下げる、代表クラスの育成をなんとかしなければと思えば思うほど、やはりクラブでの育成をなんとかしなければ、そのクラブからの選手たちも集まって日本代表となります。そのような思いがあったところに、グランパスの方からお話をいただきやりがいのある仕事だなと。特に今年はトップチーム、アカデミー、スクールの三位一体となって作り上げていこうという状況でアカデミーの存在意義は非常に大きいと思います。そこの長をやらせてもらうことは面白く、やりがいがあるなと思い決めました。
─ダイレクターとして期待のかかるなか、何か具体的な目標はお持ちでしょうか?
当然、一人でも多くトップチームへ昇格させることですし、日本を代表するような選手、世界に通じるような選手に羽ばたいてもらいたい。グランパスのアカデミーから羽ばたいてもらいたいです。
─風間監督からの期待もかかりますが?
ずっしりと重い感じがしますが、それだけ大切な部分です。それを率先しクラブがやる意義があると思っています。アカデミーの選手たちも、意識して取り組んでもらいたいですし、当然アカデミーの中にトップでもプレーできるような選手がいれば、どんどん風間監督の方へ伝えたいと思います。そのような選手がたくさん出ることを期待していますし、今シーズン、そのような選手が揃っていると思います。
─最後に、サポーターに向けたメッセージをお願いします。
いろいろと話をしましたが、アカデミーとして素晴らしいものを作り上げる。もちろん僕一人でやることではありませんし、他のアカデミースタッフも変わりましたが、これまで積み上げてきたことを大切にしながら新しいことに取り組み、より良いアカデミー組織を作りたいと思います。トップチームの応援ももちろんですが、アカデミーの方へも、どしどし応援に来てください。今はスーツ姿で、アカデミーダイレクターというとスーツでいるイメージかと思いますが、普段はジャージでいようと思っています。トップチームの方へもジャージ姿で顔を出したいと思います。久しぶりにジャージを着ましたが、やっぱりジャージはいいなと思っていますので、その姿も見に来てください(笑)。
─2年目のシーズンが始まりますね?
早かったですね。昨年、この場所の最初にきて皆さまとお会いした時に、本当に期待が大きいこと、それと同時に身の引き締まる思いをしたことを今でも覚えています。全く新しいチーム、このチームがどういうものなのかから見なければいけないという、非常に緊張したスタートでした。そしてまだ何も見えていないところからのスタートでした。そこから何人かの若い選手を見て、これは昨年の終わりに家族から言われたのですが、何人かの若い選手を私自身がすごく気にしていたそうです。「ここも良い、ここも良い、ここも良いけど、試合には出られていない」と、家族に対しずっと話していたそうです。自分では覚えていないのですが、皆さんもその若い選手が何人か想像できたと思います。そういう話が年の終わりに出て来たので、それだけ若い選手が持っていたものを試合で出せるようになったことは嬉しいです。
─昨年一年を通した実感として変わらずにできた部分、そして変化のあった部分があればお聞かせください。
変わらないというよりも、ファン・サポーターの皆さんと一緒にグラウンドで闘ってもらうためには、自分たちが何をするのか、何をしたいのかということを表現でいなければいけません。それが簡単に表現できるものだとはないとわかっていましたし、一年の最後、簡単に言えば残り10試合でどの位置にいるか、その状況で自分たちが自信を持っていられるのか、それによって結果は決まると思っていました。そういう意味では年間を通してのシーズンを考えていましたし、それほど一喜一憂することなく通した一年でした。
─それでも結果としてJ1昇格というクラブの目標を達成しましたね?
もちろん最初からその目標はありましたが、それは皆さんも望むものです。昨年最初にここへ来た時にすごく感じたのは我々のチームの選手、スタッフ、そしてファン・サポーターの皆さんも「昇格しなければいけない」と、責任のように感じていました。そこで私までが昇格すること、勝つことばかりを考えたら、多分みんな楽しくサッカーをできなくなるなと考えていました。これは結果論ではありません。私自身も負けることは本当に嫌いですし、昇格しなければいけないと思っていたのはコーチングスタッフを含めた我々です。それでも、自分たちがその思いを出したところで、それが好転するよう方向へ回れば良いのですが、おそらくそうはならないなと思っていましたし、一年間、ほとんどそのようなことは口には出しませんでした。グランパスの選手、そしてファン・サポーターの皆さまと一緒に闘えば、絶対に達成できると思っていました。結果的にぎりぎりでの昇格、皆さんを少し待たせ過ぎましたが、なんとか昇格でき良かったと思います。
─J2という非常に難しいリーグをグランパスとして一年間経験したことも重要なのではないでしょうか?
結果論なのですが特に最後のプレーオフ2試合。これは経験できないことですね。もう経験する必要もないのですが(笑)、その前の年、前に指揮をとったクラブで天皇杯の決勝で敗れました。あるいはリーグの優勝がかかる状況の試合もありますが、それらの試合とプレーオフとでは全く違うものがあります。プレーオフでは、もしここで負けたら、ということの方が大きいですね。勝って当たり前、ということではありませんが例えばこれからJ1で戦うカップ戦の決勝などでは、もちろん優勝という結果がもっとも求められますが、2位となっても称えられる。プレーオフというものはそれがない、その状況で2試合を闘うあの緊張感を経験した選手、そして我々スタッフ、そしてファン・サポーターの方々も、もう経験したくないと感じているとは思いますが、あの経験はそう簡単にはできない。そのような経験、そのような空気のグラウンドでした。あの経験はチームにいる選手たちにも今後、いきてくると思います。
─すでに2018年のチームが始動しましたが、今シーズンにかける思いをお聞かせください。
やはり昨年とは違い、選手もはっきりどのようなものを見てどうするか、しっかりと頭に入れてグラウンドへ来てくれています。昨年が悪かったというわけではありませんが、まだ何もわからなかった時と比べすごくグラウンドが晴れやか、すっきりとした状況で全員がグラウンドへと入って来ました。昨年の積み重ねが初日のトレーニングでも見えたスタートでした。
─オフ期間は監督自身も、少しゆっくり過ごされたのでしょうか?
前年が二日か三日しかオフシーズンがなかったので、今回はおかげさまで海外へ行って家族で過ごすことができました。少しゆっくりできるかと思っていたのですが、息子二人と娘二人、そして妻とでビーチでずっとサッカーをしていました(笑)。意外ときつかったです。いつもはやらせる方ですが、それをやらされる方になると、きつかったですね(笑)。
─オフシーズンは海外で過ごされるのが定番なのでしょうか?
家族が多いので、毎年どこかへは行くのですが、今回は初めて孫も生まれましたので、海外へは孫と長男の妻は残して行き、日本へ戻ってからあらためて岐阜の下呂温泉へ10人で行きました。意外とオフの方が責任があります(笑)。ゆっくりできたかといえば、意外と疲れたなと、いまここに家族が来ていないので言えますが(笑)。
─昨年一年を名古屋で過ごし、名古屋の街にも慣れましたか?
慣れましたね。食べ物も美味しいですし、いろいろと楽しいです。最初はB級グルメしかないくらいに思っていましたが、魚も美味しいし、お肉も美味しい。いろいろなところへ行っていますので、もう多分ガイドブックより私の方が名古屋に詳しくなっているかもしれません。
─今シーズンも攻撃的なサッカーに期待してもいいでしょうか?
もう皆さんが望む通りに、自分たちが何をしたいかを持って一試合一試合、相手を倒すことに向かいたいと思います。そしてグランパスの社長、そしてスタッフも守ることは許してくれませんので、攻めにいきたいと思います。
─昨シーズンの課題として守備面、失点数というものがありましたが?
守備と攻撃を分けて考えたことは一度もありません。昨年なら大体6割くらいで試合を支配できるようになり、そのような状況で起こる現象もはっきり見えてきている。その現象を止める個人の戦術を付けなければいけないが、その6割という数字を8割まで上げることも考えなければいけない。そうすることで失点も次第に減っていく。現に、昨年の終盤は最初に比べると失点も減りました。自分たちの積み上げでそれを減らしたい。失点ということだけを考え減らすということはあまり考えていません。
─J1では対戦相手のレベルも変わりますが?
これはJ2でも同じで、環境によって変わりますし、グラウンド、観客、いろいろな要素があります。それでも自分たちが主体である以上は、相手はあまり関係ありません。グラウンドでの日々の練習が昨年までの倍、厳しいものになっていかなければいけない。競争力、張り詰めた空気、そして今よりもっと楽しもうとする気持ち。それをグラウンドに毎日、大きな枠として考え作り出したいと思います。
─新加入選手の存在も大きいのではないでしょうか?
もちろん期待しています。昨年と同じレベルで良い選手は一人もいませんし、期待しています。そこに新しい選手が加わり、いろんな部分で化学反応を起こしてもらいたいと思っていますし、楽しみです。
─最後に、サポーターに向けたメッセージをお願いします。
昨年同様、皆さまと共に楽しい、そしてしっかりと自分たちが狙った通りにたくさんのゴールを決め勝利できるようにしたいと思います。昨シーズン、一つだけ心残りだったのは、4万人のお客様を入れられなかったこと。常に満員で、海外のトップクラブが見せてくれるような、満員のスタジアムの中で常に闘いたい。そのため我々は毎日しっかりと努力し高い技術も身に付け、グランパスのサポーターに限らず、相手のサポーターも見たいと思わせるようなチームになり、皆さまの誇りになりたいと思います。ですので、ぜひ皆さんも友達を誘って、あるいは家族を誘って一人でも多くスタジアムへ来ていただき後押しをしてください。よろしくお願いします。